どうも脱線おじさんです。
令和6年上期の電験三種、筆記方式で「理論」「法規」だけ受験したところ、無事合格できました!
今回は初受験での勉強法や感想について語っていきたいと思います。

それでは本題に触れてまいります。
動画版
動画で流し見したい方はこちらをどうぞ~
目次

本記事の目次です。
まず、今回の2科目だけ受験するという作戦の概要を説明していき
その後に実際に使った参考書、勉強の量、出題された過去問の比率の分析をします。
最後に今回の話のまとめと、私の感想を述べていきます。
自己紹介

私の自己紹介はスライドの通り。
詳細は下記の記事にてまとめてあります。
今回の作戦

今回、電験三種に初受験した際の作戦の概要をお話していきます。
大まかなスケジュールはこちらのタイムテーブルの通りです。
実は4月まで情報処理安全確保支援士というIT寄りの国家試験を勉強し受験してたので
この電験三種を受験しようと思い立ったのは5月の頭くらいからでした。
現在、電験三種は筆記方式とCBT方式、要はペーパーで受けるのと、
パソコンで受ける方式の2通りが選べるのですが
筆記方式だと8/18に受験できる一方、CBT方式だと7月中に任意の受験日を指定して受験という形でした。
今回、初受験につき少しでも勉強時間を確保したいという考えから、8月に受験できる筆記方式を選択して受験することにしました。
ということで5月~8月中旬の約3ヵ月で2科目を狙うという作戦になりました。
勉強の流れとしては、最初にセオリー通り理論科目のインプットとアウトプット作業に取り組み
理論の中身をある程度整理できるようになってから、法規も並行学習を開始していき
7月末までには理論、法規ともにインプットとアウトプットが完了した状態で
8月はこの2科目の総仕上げということで苦手分野の克服等をして
満を持して、受験をしたという流れになります。
使った参考書

使った参考書はスライドの通りとなっております。
メインで使用したのは「誰でもわかる」シリーズとなっております。

電子書籍のみとなってるシリーズなんですが、これには理由があって
途中式を極限まで記載して解説を事細かく載せたいという思いから、印刷コストを削減して出版するために電子書籍のみとなっております。
同じ理由で、解説が全てフルカラーで、途中式の変化も色分けしているので非常に分かり易いです。
私は当初、みん欲しシリーズなどの書籍で定番のシリーズを選ぼうと思ってましたが
たまたまこの「誰でもわかる」シリーズに会って、これが最強の書籍だと確信したので一式購入して使い込んでいくことにしましたね。
ということで、こちらのシリーズでテキストと過去問20年分以上を理論・法規ともにやり込みました。
それと、1990年代の過去問まで網羅してくれているオーム社の過去問2冊も購入して
理論科目は更に厚みをかけて対策をしております。
やはり、理論は他の科目の理解をするための土台ですし、計算問題が大多数であるため最も力を入れて、最初にしっかりと実力をつけたいという気持ちから1番学習に力を入れました。
この戦略で2科目とも、無事合格できたわけですが
法規は「誰でもわかる」シリーズのみで充分であると思いました。
理論は「誰でもわかる」シリーズをメインにやり込みつつ、載ってない過去問等をオーム社の過去問を使って埋め合わせていくという戦略が大正解でしたね。
実際にオーム社の過去問でしか細かな解説が分からない古い過去問も本番の試験で出題されたので、これはやっておいて良かったです!
勉強量(理論)

理論科目の勉強量について、お話していきます。
参考書は前述した通りで、「誰でもわかる」シリーズをメインに使いつつ
サブでオーム社の過去問2冊を使用しております。
最初にインプット作業に取り組みました。
「誰でもわかる」シリーズのテキストを使い、だいたい3週間ほどかけて読み込みをしていって、付属の確認問題も解いていきました。これを2周やってますね。
次にアウトプット作業に取り組んでいきました。
こちらも最初は「誰でもわかる」シリーズの過去問を2冊使い込んでいって
3周ほど過去問を周回していき、おおよそ解説の内容も理解できるようになってから
オーム社の過去問2冊を使い、「誰でもわかる」シリーズに載ってない問題も追加学習をしていくという流れで取り組みました。
このアウトプット作業はだいたい2ヵ月半はかけていて、全部の問題を6周以上解きました。
苦手な問題や、応用問題であるB問題は更にそれ以上、復習をしていった覚えがあります。
ということで、やはり理論は最初の難所だったと言うべきでしょうかね。。
最初の1ヵ月目は難しすぎて泣きそうになったのと、これはマズイと思って最初は理論科目だけ8月に受験しようと考えていたくらいですね笑
勉強量(法規)

法規科目の勉強量について、お話していきます。
参考書は前述した通りで、「誰でもわかる」シリーズを使い込みました。
最初にインプット作業に取り組みました。
「誰でもわかる」シリーズのテキストを使い、だいたい3週間ほどかけて読み込みをしていって、付属の確認問題も解いていきました。これを2周やってますね。理論と同じ使い方です。
次にアウトプット作業に取り組んでいきました。
こちらも最初は「誰でもわかる」シリーズの過去問を2冊使い込んでいきました。
このアウトプット作業はだいたい1ヵ月半はかけていて、全部の問題を4周以上解きました。
応用問題であるB問題、特に計算問題は更にそれ以上、復習をしていった覚えがあります。
計算問題で苦戦したのは、「機械」「電力」科目寄りの出題でしたね。
特に「機械」科目寄りの銅損や鉄損、負荷率の計算問題は公式が長く複雑で四苦八苦しました。
電験三種は全科目同時に受験すべきと提唱する方がいらっしゃいますが、確かにこういった点で科目を限定して勉強すると弊害は多少はありますね。。
まあそれでも計算問題の1部だけ苦戦する程度でしたので、不可能ではないと思いました。
ただ「理論」の理解はしてないと、法規の計算問題も土俵に立つことはできないなと思いました。
ここで改めて、「理論」は最初に勉強すべきと言われている理由がよくわかりましたね。
ということで、「理論」の過去問に解きなれていったので調子に乗って
「法規」まで狙い始めた私ですが、更に言うと合格済の電気通信主任技術者と似てる条文が多かったのもあって、法規科目は結構有利に勉強を進めることができました。
過去問の比率

令和6年上期の筆記試験を実際に受験した上で、過去問の比率や感触を語りたいと思います。
理論科目の出題の内訳を例にすると、スライドの通りです。
私は×印をつけている問3,6,10を間違えていて、結果85点で合格という結果でした。
個人的に応用問題であるB問題は満点だったのが凄い嬉しいですね。
赤色の新規と書いてあるものが、全くの新論点である問題でして間違えてもしょうがないレベルの難問ですね。これが2問ございました。
1問だけマグレで正解できたのですが、これは計器の問題で私は消防設備士等の関連資格を勉強していた経験則で正解できた感じです。
緑色の類題と書いてあるものが、過去問の論点・本質を理解していたら解ける内容でした。
巷では過去問暗記で解けると噂されるようになったので、その対策で類題が増えたのでしょうね。
これは過去問で解き方や考え方をしっかりと理解できてたら解けるような程度の捻りでした。
まあ、そんな偉そうなこといってますけど2問間違えましたね笑
ということで、この類題は4問ございました。
青色の過去問・入替と書いてあるものが、過去問そのまま、あるいは選択肢の並びだけ入替した問題ですね。
これが巷で言われている過去問暗記で解けると言われている内容ですね。
とはいえ流石にソックリそのまま出すのはマズイと出題者が思ったのか、選択肢の順番だけ入れ替わっていたみたいです。
それぞれ、過去問そのままが7問、選択肢入替問題が5問ございました。
これは我ながらしっかりと対策した成果なのか、間違えた箇所はございませんでした。
以上の内訳をみれば分かるように、過去問回しで青色の部分12問だけでも正解できれば60%以上は正解できるということが分かります。
よって結論、過去問回しをして本質理解もしっかりしていれば十分に合格できるということができますね。
まとめ

本記事のまとめです。おさらいにどうぞ。
感想

試験の感想です。
電験三種はCBT化と年2回実施により、簡単になったと噂になっておりましたが
それでも過去問をやり込むだけでも大変で難しい試験であることに変りはないと思いました。
1日に複数科目を受験すると集中力がどうしても切れてしまうというのも痛感しました。
実体験を挙げると、理論でその日の集中力の大部分を使ってしまったのか
後半の法規科目の計算問題でしょーもないミスをして1問間違えてしまいました。。
最後まで油断せずに注意深く計算をしていたのに、このザマです。
おっさんだから、もう集中力ないんだろと言われたらそれまでですが笑
今回、私は勉強期間を延長したいがために筆記方式を選んだだけです。
こういった集中力が切れてしまう事情から、CBT方式を用いて、1日に受験するものは1科目だけに分散していった方が合理的であると判断しました。
私のように初回受験で勉強期間を延長したいという場合以外、筆記方式のメリットは無いと感じましたので、次回はCBT方式で「機械」「電力」科目を挑戦したいなと考えております。
以上です。冬に電験三種を受験する方はともに頑張りましょう!

以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!