IT業界談 運用監視オペレータのデメリット

IT業界談

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どうも脱線おじさんです。

残業が多く、激務なイメージのあるIT業界ですが

ほぼほぼ残業がなくホワイトな穴場である運用監視オペレータなるものがあります。

※運用監視オペレータがラクである点の詳細は上記記事にてご覧ください。

そんな運用監視オペレータですが、デメリットもあるんですよね。。

世の中、美味しい話はないってことです世知辛い。

運用監視オペレータのデメリットについて、私のITエンジニア時代の経験をもとに、解説していきたいと思います。

それではよろしくお願いいたします。

運用監視オペレータとは

脱線おじさん

まずはじめに「運用監視オペレータとは何か?」という点について説明いたします。

運用監視オペレータは既に稼働してるサービス・システムを正常に維持管理して、また障害が起きたり異常がないかどうかを監視するお仕事です。

ざっくり言うと、IT業界の警備員さんみたいなもんです。

具体的な業務としては以下の通り。

①定常的なデータのバックアップ作業やログ監視
②特に何も異常がなければ待機、ひま
③引継ぎ作業をして定時退社

アタリ現場を引けばマッタリできます。

ブラック労働で疲れた方におススメという点は間違いないです。

私の経験

私はネットワークエンジニアとして設計構築案件を経験してきました。

ですから直接的に運用監視オペレータの仕事に就いたことはないです。

しかし業務上、運用監視オペレータの方々の雰囲気を直接みてきた経験があります。

たとえば設計構築業務で同じデータセンタで運用監視オペレータとやり取りをする事も多く、会社の同僚も運用監視オペレータからスタートしていく人が多かったので実態は知ってます。

IT業界入門者だと運用監視オペレータに配属となる可能性は高いので、敷居は低いです。

そんなこんなで、業界内で見聞してきた運用監視オペレータのデメリットをまとめていきます。

運用監視オペレータのデメリット

それでは運用監視オペレータのデメリットを挙げていきます。

No. 理由
1 夜勤がある
2 スキルが身に付かない
3 異動や転職が難しくなる

上表の通りとなります。

それぞれ、理由について深く掘り下げていきますね。

No.1 夜勤がある

稼働中のシステムを24時間365日、維持していくお仕事ですから夜勤は当然あります。

16時間勤務の2交代制、あるいは8時間勤務の3交代制のどちらかになるでしょう。

体質的に夜勤が合わずに、どうしても夜勤をすると自律神経を壊したり病気になる方はいるので、そういった方は厳しいのではないかと思いますね。。

2交代制が大好きな人もいれば、3交代制じゃないと耐えられん!って人も見てきたので、適性は十人十色と思われますね。。

本当にこれは人それぞれだと思います。私は偶に深夜作業があったりするとテンション上がりっぱなしで夜勤明けは友達とゲームしてヘラヘラしてましたよ笑

夜勤明けに朝の通勤ラッシュで、社畜たちと反対の方向に行って家に帰って解放される、あの圧倒的な感動。。一度は味わってみても良いと思うんですよ!!

No.2 スキルが身に付かない

運用監視オペレータはIT業界入門者向けで、初現場となる事の多い業務です。

ですから、高いスキルを要求されていない可能性が高いです。

マニュアル通りに定常業務とメンテナンス作業をすることしか要求されませんし、それ以上のことをやるのは逆に怒られます笑

逆にいうと自分で考えて作業をしたり、資料を作成したりといった業務が皆無に近いです。ということはスキルが身に付きにくく、経験値も薄い業務であるとも言えます。

いつまでも下流工程の運用監視オペレータをやっていると、上流工程の提案・開発・設計・構築といった案件をしているエンジニアと実力差がついてしまいがちです。

エンジニアとして定年まで勤めていくのであれば、考慮しないと危ないデメリットですね。

あくまで繋ぎで運用監視オペレータをしていて、将来的には別の職種に行く予定であるならば、このデメリットは気にしなくても良いと思います。

No.3 異動や転職が難しくなる

「スキルが身に付かない」ということは、「異動や転職が難しくなる」というデメリットに繋がってしまうのは言うまでもないでしょう。。

運用監視オペレータは、3年以上は同じ現場にいてもらう想定でエンジニアを雇用しているケースも多いです。

また、シフト制でエンジニアを雇うために複数人をまとめて契約している場合も多いです。

つまり、異動希望を出しても同僚との差別化ができてないと異動承認がされない可能性が高いです。

これは実際に私の同僚にもいらっしゃいました。

「上流工程に異動したい」と何度も異動希望を出しても通らずに、結果的に転職して上流工程に入り込むという流れになった同僚も私は見てきましたよ。。

「なんで異動希望を上層部は通さなかったのか」疑問に思ったので

私も上司に聞いたことがあります。

上司「運用監視オペレータは複数のエンジニアが在籍してるからね。。異動希望をそのまま通したら、周りのエンジニアの異動希望も聞かないと贔屓になってしまうから収拾がつかなくなる。明確に業務の効率化ができるといった成果物や資格取得などの行動をして、周りとの差別化をしないと異動は通せない。差別化ができてないのに異動希望を通したら周りが絶対に納得しない。それが運用監視オペレータにはよくある話なんだ。

頂いた回答はこういった内容でした。

なるほど言われてみれば、上からしたらそうですよね。。

周りと大した差が無いのに、異動希望を通したら、「あいつは異動できたんだから、俺も異動させろよ!不平等じゃん!」って不平不満にもつながってしまいます。

そうなったら示しがつかないですものね。。

運用監視オペレータの経験は運用監視オペレータでしか買われません。

だから、転職や異動を視野に入れている場合は運用監視オペレータに長居をするのは得策ではないのは間違いないです。

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定時で帰れてラクな確率が高い運用監視オペレータ。

それでもデメリットを考えると、運用監視オペレータ1筋で生きていくのはリスキーとも考えられますよね。。

周囲との差別化をして、いざという時は運用監視オペレータから抜け出して異動・転職をするという選択肢を持つことも大事だと思います。

周囲との差別化の為に資格取得に取り組んでみてはいかがでしょうか?

まず、国家資格で受験料も安価な情報処理試験が無難です。

ネットワーク系の上流工程を目指すなら、CCNAがおススメです!

サーバ系の上流工程を目指すなら、LPICがおススメです!これはLv2まで欲しいところ。

業務の効率化・自動化のスキル証明にはVBAやPythonがおススメです!

終わりに

いかがでしたでしょうか。

IT業界のラクな仕事として穴場である運用監視オペレータ。

サービス残業やブラック労働で苦しんでる人におススメ!というのは間違いないのですが、デメリットもありますよという世知辛いお話でした。

自分のキャリアプランと照らし合わせて、運用監視オペレータという業務と、どのように向き合っていくかは考えておいた方が良いでしょう。

まあ、それでも運用監視オペレータはブラック企業やブラック部署でメンタル潰されるよりは全然ホワイトな仕事だと思いますけどね。。

実際に運用監視オペレータから上流に行って、上流の仕事がきつすぎて運用監視オペレータに出戻りをしたというエンジニアも業界では日常茶飯事ですからね。。

命あっての物種ですから、全然それで良いと思いますけどね。働くために生きてるわけじゃないんで。自分が幸せなら、どんな仕事をしようが自由ですよ~

以上です。少しでも当記事がお役に立てれば嬉しいです。

ここまで読了いただきありがとうございました!

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