どうも脱線おじさんです。
私は基本情報、応用情報、高度情報(SC)まで1発合格し、社内SEとしてIT業界で活躍させて頂いております。
その経験を踏まえ、ITの国家試験として知名度の高い基本情報技術者試験の受験メリットを語っていきたいと思います!
それでは本題に触れてまいります。
動画版
動画で流し見したい方はこちらをどうぞ~
目次

本記事の目次です。
自己紹介


私の自己紹介はスライドの通り。
詳細は下記の記事にてまとめてあります。
試験概要


前置きとして、試験の概要について解説して参ります。
基本情報技術者試験の受験対象者は
「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」
と定義されております。
試験日程はCBT方式のため、随時受験可能で受験がしやすいです。数年前までは年に2回しか受験できなかったので、気軽に挑戦できるようになり敷居が下がっております。
出題形式は選択肢式ですが、科目Aと科目Bに分かれております。
科目Bがプログラミングの知識が必須となっており、依然として文系殺しとなってますね。
合格率は40%前後となってます。昔は合格率20%台の時代もあり、試験の中身自体は今も難しいですので油断禁物の内容ですね。
ITスキルレベル2に設定されており、IT技術者向けの試験であることが分かります。
以上のことから、そこそこITの知識があり、プログラミングにもアレルギーが起きない人向けの試験となっております。
IT業界に入りたい人


それでは本題である基本情報技術者試験を受けるメリットについて解説して参ります。
まず言えるのは、とりあえずIT業界に入りたい人にはオススメということですね。
理由は色々とあります。私の経験上、スライドにある4つの理由が代表的です。
1つめはIT業界人でなくても分かる知名度の高さですね。
知名度が高いということは、それだけ基本情報技術者試験を題材にした市場も大きいので
参考書が豊富で非常に学習しやすい国家試験となっております。
これがプログラミングやサーバ技術などの専門分野に特化した資格だと入門資格であっても、ガッツリ専門書を読まないと合格できず、それがなかなか読みにくいというのが多々あります。
そういったリスクが低く学習しやすい資格試験が基本情報技術者試験ですね。
2つめは受験料が安くて、更新期限が無いというコスパの良さですね。
IT資格として有名なAWSやJava、CCNAなどは受験料が数万円と高額であり、3年前後で更新が必要となる事が多いです。
しかし基本情報技術者試験は受験料7500円で、かつ更新期限もないです。
とりあえずIT業界に入り込もうと、足掛かりにするなら最適の資格試験であると言えます。
3つめは変な日本語と格闘しなくて済むです。
何を言っているんだ?と思われたでしょうが、IT資格受験経験者なら私の言いたいことは分かる人が多いのではないでしょうか。
基本情報技術者試験を含めた情報処理技術者試験は日本の国家試験ですが、それ以外のメジャーなIT資格であるAWSやJava、CCNAなどは海外の国際資格となっております。
つまり、情報処理技術者試験以外の資格試験は英語で受けるか、翻訳されてどうにもぎこちない日本語の文章を読んで受験しなければならない資格であることが大半だからですね。
4つめは開発系、インフラ系どちらでも安定した市場価値を発揮してくれることですね。
基本情報技術者試験は開発系、インフラ系のどちらも知識証明になる汎用性の高さがあります。
IT企業に入社予定だけど、実際の配属先が開発系なのかインフラ系なのか分からない場合や
エンジニアとしては見習いで、どういった分野のスペシャリストとして活躍していくか
キャリアパスがまだまだ不透明である場合は、最初の足掛かりに基本情報技術者試験を受験してみるという選択肢が最適ではないかと考えております。
以上のことから、とりあえずIT業界に入りたい人にはオススメと言える資格試験ですね。
適性分野が分かる


続いての基本情報技術者試験を受験するメリットは、「適性分野が分かる」ですね。
IT業界、エンジニアといえばプログラミングと一般的には思われがちですが、専門分野によって多種多様であるのが現実です。
プログラミング以外にも、ネットワークやサーバ、データベース系のエンジニア、それ以外にも最近だとAWSを筆頭としたクラウド系のエンジニアやAIエンジニアとか色々あります。
ネットワークやサーバ系のエンジニアだとプログラミングとの関連性は薄かったりします。
実際の現場でも、プログラミングは苦手だからインフラ系のエンジニアをやっているという人は見かけました。
こういった多種多様な分野を広く浅く、体系的に学習できるのが基本情報技術者試験です。
つまり基本情報技術者試験の学習を通して、自分と相性の良い分野はプログラミングなのか、ネットワークなのか、はたまたデータベース系なのかが目安として測る事ができます。
私の実体験で申し上げますと、ネットワークの設計構築といった上流工程を経験して、それを元に応用情報技術者試験に合格、その直後に基本情報技術者試験も合わせて合格していき
自身の得意分野はセキュリティだと気づき、高度情報技術者の1つである情報処理安全確保支援士試験の合格へとつながっていった経験がございます。
このように自身の適性を測るために基本情報技術者試験を利用するのは有益です。
更に解像度高く、自己分析をするなら上位の応用情報技術者試験も挑戦すると良いのは言うまでもありません。
大手IT企業 評価


基本情報技術者試験の大手企業からの評価を考察していきます。
私の現場での経験上、基本情報と応用情報に関しては取得しろという圧が強いです。
特にデカイ企業に行けば、行くほど要求も比例して上がっていきますね。。
なんでそうなってるのか考察してみましたが、その最たる理由は、大手と言われるSIerだとマネジメント要素が業務として強い傾向があるからでしょうね。
プロジェクト管理や見積作成業務とか色々とあります。技術とは異なった要因ですよね。
ということで、技術はもちろんのことマネジメント要素も要求される可能性が、大手IT企業だと高いです。
で、その両方とも程よく指標として参考になるのが、基本情報や応用情報に合格できる程度の素養があるかどうかになってきます。
こういった背景があり、企業体力があるデカイ企業だとeラーニングなどで資格取得を趣旨とした手厚い研修があったりとかします。
まあその分、ハードルも高くなっていきますけども。。
あとは実際に見てきたパターンだと、応用情報、高度情報、PMPなどの難関資格になってくると官公庁案件を筆頭に、有資格者がいないと入札できない案件があったりします。
こういった背景があるので、基本情報を足掛かりに情報処理技術者試験に挑戦していくのは有資格者の側に立てるようになるので有益であることが分かります。
社内SEを目指せる


基本情報技術者試験のメリットとして、社内SEを目指せるという点もございます。
社内SEというのは、会社の情報システム部に常駐するエンジニアですね。
IT業界は納期厳守で過剰な残業を強いられる、いわゆるデスマーチが発生しがちですが
自分で納期を決められる社内SEは炎上リスクが低く、ワークライフバランスがトップクラスに高い職種となっております。
かくいう私もIT業界の最前線の業務に疲れ果てて、社内SEに流れ着き、ゆったりと快適に生活をしております。
実際の業務はネットワーク、セキュリティ、サーバ、プログラミング、データベース系などなど
多種多様な分野の技術を求められます。要は広く浅くのスキルを求められます。
この広く浅くという能力が基本情報技術者試験でもちょうど問われる内容なのが絶妙なところで
将来的に社内SEを目指していきたいならば基本情報技術者試験は挑戦しておくべきということが断言できます。
優良企業の社内SEだと本当に倍率が高いので、基本情報技術者試験だけでなく応用情報や高度情報技術者試験にも合格していくのがベストです!
勉強量


最後に私が実際に基本情報技術者試験に合格した時の勉強量を補足で語ります。
ザっと50時間、2週間程度の勉強で基本情報技術者試験に私は合格できました。
だいたい直近の過去問10回分を3周、特にプログラミングの対策に大半の時間を費やしましたね。
ただ応用情報技術者試験に合格後に挑戦したというアドバンテージもあったので
全くの初学者が挑むなら3ヵ月以上はかかるのではないかなと思います。
詳細はスライドに載せております関連動画を筆頭に、基本情報技術者試験の再生リストにまとめてますので、あわせてご覧くださいませ!
以上、基本情報技術者試験受験メリットのまとめでした。

以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!