【社内SEが語る】SES、SIer、社内SEの3つを徹底比較・分析してみた! パワポ&動画

IT業界談

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どうも、脱線おじさんです。

今回は私が今までの現場経験を踏まえて、SES、SIer、社内SEの3つの業種を比較分析してみました!

ITエンジニアとして複数の現場経験を積んだ人間の意見ですので、信憑性の高い情報ですよ!

それでは詳細に触れてまいります。

動画版

動画で流し見したい方はこちらをどうぞ~

目次

本記事の目次です。

自己紹介

私の自己紹介はスライドの通り。

詳細は下記の記事にてまとめてあります。

IT業界 各業種比較

私の今までのエンジニア経験を元にした、SES・SIer・社内SEの3つの業種についての印象をパラメータ化したものはコチラになります。

各業種いずれも、当然ですが案件ガチャ・配属ガチャなどのアタリハズレはありますので、「絶対にコレだ」と一概に言い切れるものではないですし、私の独断と偏見も入ってます。

そこで各業種での現場の上限下限、どちらも考慮して平均値・傾向をレーダーチャート化しているものとして、お考えてください。

それでは左から順番に、各業種の概要と詳細を分析してまいります。

各業種 詳細分析

SES 1/2

SESの用語説明を簡単にさせていただきます。ご存じの方は飛ばして頂いてOKです。

SESとは「System Engineering Service」、上記の頭文字を取った略称となっております。

「なんのこっちゃ?」と思われるでしょうが、クライアントが希望するエンジニアの紹介や労働力の提供を行う企業を指しております。

ちょっとややこしいのが、ここでいうクライアントはプロジェクトの元請け、2次請けを担うSIerや、他社の情報システム部などを指す事が多いです。

これらのクライアントへの労働力の提供ということで、クライアントが自社の社員だけでは処理しきれないプロジェクトの助っ人要員として派遣される傭兵稼業だと思っておくと良いです。

要するに、客先常駐でSIerのような大手IT企業の元で働く中小企業が多くて、現場作業特化でプレイヤー寄りの職業となっております。

SES 2/2

それではSESの年収・ワークライフバランス・入社難易度の3点をレーダーチャート化したものと、その根拠について解説して参ります。

年収

まず年収ですね。これは残念ながら低めである可能性が高いです。

その代わり、責任が軽いことが多いです。SESはだいたい準委任契約ですので、配属されるプロジェクトの最終的な成果物作成の義務といった責任を負うことはないです。

まあ現実問題、あたかも自分が最終責任者であるかのような追い詰め方をしてくるアレなプロジェクトマネージャもいますが、そういう人がいたら距離を取りましょう笑

よくネットで「SESは底辺だあああ」と煽ってる動画や記事が見受けられますが、実際はそんなことはなくてアタリ現場を引けばマッタリ過ごせて、給料も他業種よりもコスパが良いと思います。

以上のことから、年収は★2としました。

ワークライフバランス

ワークライフバランスについてですが、近年はだいぶ良い印象です。

働き方改革以降、SES企業では派遣する社員の残業時間は上限が設定されていることが多くて

SESを受け入れるクライアントであるSIerなどもコンプライアンスの観点から、自社の人間ではないSESの社員に過度な残業を強要することをしない傾向があります。

まあ、その分のツケというかケツ持ちはSIerにいってるんですけどね。。

またまともなSES企業であれば、業務負荷の相談もしやすくて、例えば残業が多くて負担だと感じたら自社の上長や営業に相談して案件チェンジをお願いすることもできます。

以上のことから、ワークライフバランスは★4としました。

入社難易度

入社難易度についてですが、これは技術寄りでない文系未経験でも入社しやすいと思われます。

私自身も1社目は文系未経験で入社しております。

ただし、面接が1回だけだったり、選考に必要な手続が少なかったりして、研修制度が雑な企業は地雷である確率が高いので注意した方が良いです。

地雷パターンだと、研修もなく現場に即投入といったケースが多くて社員を大事にしようという考えのないブラック企業である可能性が高めです。

反対に、現場投入前にLPICやCCNA、Javaなどの資格取得用の研修期間を設けているようなSESは良心的な事が多く、社員のキャリアも真剣に考えて現場を選定してくれます。

とまあピンキリですが、以上のことから、入社難易度は★2としました。

SESは下に見られがちですが、責任の軽さを優先して、明らかに有能でもっと上にいけるのに居座ってる人もいますね笑

SIer 1/2

SIerの用語説明を簡単にさせていただきます。ご存じの方は飛ばして頂いてOKです。

SIerとは「System Integrator」、上記の頭文字を取った略称となっております。

「なんのこっちゃ?」と思われるでしょうが、クライアントからシステム開発・運用などを請負、またはサービス提供を行う企業を指しております。

SESとは異なり、ここでいうクライアントはシステムを導入したい非IT企業の情報システム部などを指す事が多いです。

これらのクライアントからシステム開発等の依頼を受け取り、請負契約で受注する企業であると考えておくと良いです。

俗にいう大手IT企業はだいたいコッチだと思っていいです。

ITエンジニアとして技術は必須ではありますが、プロジェクト進行の管理、クライアントへの進捗報告などもあるのでマネジメント要素も高めとなっております。

SIer 2/2

それではSIerの年収・ワークライフバランス・入社難易度の3点をレーダーチャート化したものと、その根拠について解説して参ります。

年収

まず年収ですね。これは高めである可能性が高いです。

今回、例示した3つの業種の中でも最も年収は高いと考えて良いです。

その代わり、激務となる可能性が高いです。運用保守などの下流工程プロジェクトであってもプロジェクトメンバーの管理やクライアントへの報告業務といったマネジメント要素が入りキツイです。

また自社の情報セキュリティマネジメントシステム対応・資産棚卸業務なども兼任となったり、若手は技術論文の作成・発表なども持ち回りで開催となったりと社内行事も含まれマルチタスクです。

これだけ色々と要求はされるので、それなりの年収は貰えます。

以上のことから、年収は★5としました。

ワークライフバランス

ワークライフバランスについてですが、年間休日と福利厚生は充実してます。

ただし、それだけ年間休日と福利厚生が安定している企業は事業の規模も比例して大きいので

転勤・出張ありきで色々なところに飛ばされると思っておいた方がいいです。

夏季休暇や有給休暇も結構な日数、付与されますが現実問題、消化しきれるかというと日々の業務で多忙すぎて難しいというのが現実です。

仮に有給を消化したとしても、休み明けにそのしわ寄せを自分で処理しなくなるので首を絞めることになってしまうとかもアルアルです。

以上のことから、ワークライフバランスは★2としました。

入社難易度

入社難易度についてですが、新卒で入るならそこそこ学歴フィルターもあるので高いです。

ただし2-3年ほどの実務経験、特に上流工程の経験を積んでいれば入社は意外と簡単です。

グレーゾーンですが、SESでSIerのプロジェクト現場に常駐していて、有能だとSIerから声がかかって引き抜きが起きるということもあります。

これは周りの上司・先輩でも実例が多く、私もSES時代にSIerからスカウトを頂けたことがありました。

このチャンネルで力説してる応用情報や基本情報とか資格も取りながら現場でも結果を出してたらアッサリと転職できます。

それだけ現状、ITエンジニアは人財不足ですね。特に上流工程で顕著です。

以上のことから、入社難易度は★3としました。

年収と世間体を考えるなら最強ですが、まあSIerはストレス過多な印象です。。

社内SE 1/2

それでは真打登場、私の推しである社内SEの用語説明を簡単にさせていただきます。ご存じの方は飛ばして頂いてOKです。

社内SEとは自社の情報システム部で働く直雇用のエンジニアを指します。

自社システムの構築・運用・保守などオールラウンダーで業務に携わります。

社内SEだけでは処理しきれないようなプロジェクトはSIerへ委託したり、SES要員を補充されていることもあります。

また自社特有の業務で、これも情報システム部でやってくれと言われているものは担当するということがあります。

例えば、営業部が使う宣伝資料や名簿資料のフォーマット作成・ヘルプとか細々としたものですね。

そもそも社内SEの定義が企業によってバラバラなんで、

安直に「社内SEだからこうに違いない!」と考えない方が良いとは思います。

社内SE 2/2

それでは社内SEの年収・ワークライフバランス・入社難易度の3点をレーダーチャート化したものと、その根拠について解説して参ります。

年収

まず年収ですね。これは高くも低くもないです。

そもそも社内SEは企業の売上には直結しない間接業務であるため、高年収は見込めないです。

ただ業務負荷はSIerやSESよりは低いと思います。納期を決められる側であるのが強みです。

業務負荷のコントロールができる上に、ほどほどの年収は見込めるのでコスパ最強です。

以上のことから、年収は★3としました。

ワークライフバランス

ワークライフバランスについてですが、年間休日と福利厚生どちらも中の上です。

また配属ガチャ、案件ガチャ要素が低いのも強みです。

理由としてはSIer、SESはプロジェクトが完了したらチーム解散、他のプロジェクトへ異動となるので環境がゴロゴロ変わっていくのですが

社内SEは自社の情報システムの面倒を見るのが業務ですので、よっぽど業績不良で自社が倒産しない限りは環境が変わることはないからですね。

また前述したように納期の決定権があり、業務負荷コントロールが容易のため無理なく働くことができて、残業発生率は最も低いと言えます。

以上のことから、ワークライフバランスは★5としました。

入社難易度

入社難易度についてですが、新卒採用は少なく狭き門である印象です。

新卒採用はあったとしても総合職採用で、たまたま情報システム部の配属だったとかじゃないですかね。

あとSIerよりも求人が少なくて、間接部署のため採用人数も限りがあります。

SESで社内SE現場配属とか、非正規雇用での枠は見かけやすいですが正社員採用の枠は本当に探しにくいので求人を探す時点で、なかなか難しいです。根気がいります。

納期厳守デスマーチに疲れて同じことを考えてる人が多いのか、応募者も多く激戦区です。

よって、経験・資格どちらも武装してないと難しいものがありますね。

以上のことから、入社難易度は★5としました。

私の現在いる社内SE部署でも、明らかにSIerで1軍になれる上司・先輩が、鳴りを潜めていてシュールです笑

皆さん、だいたい配属ガチャに疲れて流れ着いてきたみたいなんですよね~

長所&短所 分析

今までのお話でSES、SIer、社内SEの詳細を順に触れてまいりました。

それを前提に、主な長所と短所を表にしてスライドにまとめましたのでご覧ください。

結論、どれも一長一短で、何が1番良いかは人それぞれなんですよね。

例えば、マネジメント要素は絶対やりたくなくて、最前線の技術に触れていきたいプレイヤー志向ならばSESが最適です。

どれだけキツくても、とにかく稼ぎたいというならSIerが最適です。

程々の待遇で、案件ガチャは避けて自社でゆっくり働きたいなら社内SEが最適です。

以上のことから、これらに上下関係は無く、自身のニーズに合った選択をすると良いですよ!

私の結論

最後にオマケで、私の場合はどうだったの?という話をして締めくくります。

私はSES・SIer・社内SEの現場を見てきましたが、年収とワークライフバランスどちらも程々で安定している社内SEが最適と考え、転職して今は落ち着いております。

ただまあ、既婚者で子持ちとかだと生活がカツカツになりそうな印象です。

私は独身異常男性で今後も自分が必要な分だけ稼いで、プライベートが充実してれば良いやの精神の社会不適合者なんで満足してますね^q^

転職時に面接官にも「ウチより稼げるSIerいけば?」と何回も言われましたが、野心が無く独身スローライフ志望なんで、それは考えて無いと言いました笑

SIerの管理職を現場で見てきて、死にそうな顔の人が多かったので私は希望を持てなかったですね。

ということで、当チャンネルでは社内SEを推してますね~

社内SEの詳細は他の動画でも語っておりますので、是非ご覧くださいませ!

 

 

 

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以上になります。読了ありがとうございました。

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