危険物取扱者乙種1・2・3・5・6類の勉強方法(科目免除者向け)

危険物取扱者乙種 設備系資格

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どうも脱線おじさんです。
危険物取扱者乙種1・2・3・5・6類の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。

①危険物取扱者乙種4類取得者は科目免除で簡単に合格可能
②危険物取扱者甲種の受験資格GET
③特定の工場等で需要があるかも。。

①科目免除で簡単に合格できます。詳細は試験科目免除にて後述。
ぶっちゃけ危険物取扱者乙種4類取得者なら楽勝です。いや本当に。

②これが最大の魅力だと思います。私は危険物取扱者甲種の受験資格を得る為に取得しました。

③ぶっちゃけ微妙です。この資格だけで就職・転職への効果はあまり期待しない方がいいです。
乙種4類がメジャー過ぎて、4類以外の乙種は影を潜めているのですよね。
具体的な需要もあまり耳にしません。

①か②を理由に取得するのが無難だと思います。はい。

要点のみを抜粋したパワポ型解説記事も用意しました。「とりあえずサクッと合格だけしたい!」という方は、こちらの記事もご覧ください。

「独りで勉強するのが不安」という方は、職業訓練校に入校して講師に教えてもらって取得するのもおススメです。ワリと王道。

それでは詳細に触れて参ります。

当記事は試験科目免除の利用を前提に投稿しております。

要点まとめ動画

合格に必要な要点だけまとめた記事・動画版はこちら!

試験概要

試験科目免除

条件危険物取扱者乙種のいずれかの免状(1~6類のどれか)を取得済みであること。
大半の方は危険物取扱者乙種4類を取得後、試験科目免除を利用する事になると思います。

試験科目免除にデメリットは無いので使わない手はないですね。

厳密には他にも科目免除の条件があります。該当する方は少数だと思うので省略します。

 受験資格

どなたでも受験できます。学生から社会人まで受験者層は幅広いと思います。

試験日程

受験される都道府県により異なります。消防試験研究センターHPにてご確認下さい。

どこの都道府県で受けてもOKなので、都合の良い日程を見つけて遠征受験もできます!

私は東京都在住ですが、実際に他県へ遠征受験して乙種を取得してます(笑)
危険物取扱者乙種

遠征受験も視野に入れれば、ほぼ毎月受験のチャンスがあります!

試験科目

科目 出題数
危険物に関する法令 ※科目免除可 15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学 ※科目免除可 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問

ほとんどの方が科目免除をご利用になると思います。

そこで科目免除対象の科目はグレー色に塗り潰してみました!

表をご覧の通り、科目免除を利用すれば出題は危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法10問だけです。ゆえに試験合格は簡単でしょう。

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は暗記科目です。
文系理系問わず、きちんと勉強すればクリアできます!

出題形式

五肢択一のマークシート方式。(5つの選択肢から正しい選択肢を1つ選ぶ)

試験時間

科目免除者の試験時間は35分になります。時間は余ります。

合格基準

科目免除者は「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」で6問正答するだけで合格です。

科目 出題数 合格ライン
危険物に関する法令 ※科目免除可 15問 9問以上正答
基礎的な物理学及び基礎的な化学 ※科目免除可 10問 6問以上正答
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問 6問以上正答

合格率

合格率は70%前後ですね。この合格率の高さから科目免除者が大半である事は明らかです。
どの類も難易度はたいして変わらないと思います。科目免除で試験難易度が激減します本当に。

受験申請のやり方

電子申請が手軽でおススメです。消防試験研究センターHPから申請ができます。

危険物取扱者乙種

書面申請も可能です。以下から受験案内や受験願書を入手できます。

試験科目免除の申請もここでするので忘れずに。

また、複数受験を検討される方は原則、書面申請になることにご注意下さい。

各道府県 (一財)消防試験研究センター各道府県支部及び関係機関・各消防本部
東京都 (一財)消防試験研究センター本部・中央試験センター・都内の各消防署

試験手数料

4600円です。私が受験した時は3400円でした。そんなに国民の金が欲しいかおい。

複数受験も選択肢に…

科目免除をすると本当に簡単です。

余裕のある方は、同じ試験日に2~3種類の乙種を複数受験してしまうのも大いに結構だと思います!

私も複数受験で乙種を合格したクチです。

前述しましたが、複数受験の場合は電子申請は不可です。書面で申請しましょう。

複数受験する際の条件等は都道府県ごとに異なります。
詳細は消防試験研究センター各支部の試験案内にてご確認下さい。

勉強時間

10~15時間は必要だと思います。それ以下の手抜きでも簡単だから受かるかもしんない。
私は「1日平均2時間勉強 × 7日」で乙1・2・3・5・6類の全てに合格しました。

1日の平均勉強時間 勉強期間
1時間未満 3週間
1時間 2週間
2時間 1週間

勉強期間は2~3週間がいいと思います。3週間より長い勉強期間は不毛だと思います。
ささっと暗記して、合格してしまうのが良いです。腰を据えて対策しておく内容は無いです。

勉強方法

①参考書を1冊購入。理解できなくても良いから1回読む。
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を購入し、3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手な物質の特徴を入念に復習する。

問題集は3周ではなく2周でも合格するかと思います。
最後の〆に④で覚え辛かったり、よく忘れる物質を復習すれば充分です。

私は上記の方法により80%以上正答の成績で合格しました。

資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。

それでは勉強方法のポイントをご紹介して参ります。

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

・理系=少し有利。暗記科目なので文系でも大丈夫。
・各危険物の特徴を比較しながら暗記しましょう。

前提知識を持ってる理系の方が少し有利だと思います。
しかし暗記したら問題は解けます。そこまで文系理系で差は開きません。

「〇〇は〇〇で消火する」
「〇〇の沸点は〇℃である」

上記のような性質、消火方法等を暗記するだけです。
暗記した内容と問題の選択肢を照合して正誤を判断するだけで正答できます。

語呂合わせが暗記方法として有効です。
「水溶性か」「空気や水より重いか」等の性質を比較しながら暗記するのもおススメです。

重箱の隅をつつくようなマイナーな危険物の性質に関する出題もせいぜい1~2問です。
参考書で太字や赤字で強調されてるような危険物の性質を抑えておけば合格ラインには到達すると思います。マイナーな危険物の性質まで全部暗記しようとするとキリがないので。。

各乙種ごとのポイントは以下の記事で個別に取り挙げております。詳細はこちらでご確認頂けると幸いでございます。

おススメの書籍

勉強方法の冒頭で記載しましたが、参考書と問題集を1冊ずつ用意しとけば十分です。

なお、参考書と問題集は乙種1・2・3・5・6類の全てを網羅した書籍しか基本的には販売されておりません。1冊でまとまってしまうくらい内容が浅く、簡単である証拠です。

参考書と問題集について、それぞれおススメをご紹介していきますね。

おススメの参考書

危険物取扱者乙種はメジャー資格のため、参考書は良書が多いです。

実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの参考書を選ぶのがベストだと思います。

私のおススメは「ユーキャンの乙種第1・2・3・5・6類危険物取扱者 速習レッスン」ですね。

私が実際に使用した参考書になります。乙種4類の参考書も私はU-CANを使用しました。

ド文系でも理解できるように工夫が凝っています。イラストでイメージ、語呂合わせで暗記しやすいのが素晴らしいです。

確実に1発で、安定した高成績で合格したい方向けだと思います。

おススメの問題集

問題集は「公論出版の乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験」の1択です。

私が実際に使用した問題集になります。乙種4類でもお世話になりました。

問題集としてこれ以上の物はありません。最強の問題集と断言できます!

・問題のボリュームが多く、試験範囲を全てカバーしている。
ほぼ同じ内容の問題が本試験で出題される。

上記の理由から、この問題集をやり込めば合格はほぼ確定です。
しっかり本書を勉強すれば各科目80%以上の正答で1発合格が見込めます。

本書の「問題の選択肢の順番」「問題文の数値」が変わってるだけのような問題が本試験で出題されたりします。問題を暗記してたら理解できなくても解けちゃうし、もはや反則。

ほぼ毎月実施されている試験なので、ある程度問題の使い回しがされているのでしょうね。

本書は「テキスト」&「過去問」の構成です。「テキスト」の部分が初学者だと理解し難いです。
「テキスト」で理解し難いところは参考書で確認しましょう。

上記の公論出版の問題集でほぼ十分なのですが、1冊に5種類の乙種の問題を収録してるので各乙種ごとの問題数は少なく感じるかと思います。そこで補足で以下の問題集もおススメします。

「U-CANの乙種第1・2・3・5・6類危険物取扱者予想問題集」が+αの学習としておススメです。

公論出版の問題集だけでは問題数が少なく感じたので私は補足用に使用しました

こちらも購入される方は「U-CANの速習レッスン→予想問題集→公論問題集」の順番にやるとサクサクと学習が進むと思います。私はこの順番で合格したので是非おススメしたいです!

確実に合格したい、公論出版の問題集だけじゃ物足りないという方向けです。

試験当日の心構え

・試験会場までの移動時間に、苦手・不安な分野の最終チェック。
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。

試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。

試験時間は35分です。短く感じるでしょうが、出題は10問だけです。

全問題を一通り解答・見直しをしても時間は余ります。

つまり解答スピードは重要ではないです。

急がず焦らず、見直しを丁寧に、ケアレスミスを回避して合格を勝ち取りましょう!

中央試験センターへの行き方ガイド

東京都で試験を受験される方は、(消防試験研究センター)中央試験センターが試験会場となるでしょう。

当サイトでは関連記事として(消防試験研究センター)中央試験センターまでの行き方も、まとめておりますのでご覧ください。

合格発表

①「消防試験研究センターの各支部」の窓口
②「消防試験研究センターのHP」の合格発表ページ

どちらかで確認する事になると思います。
また合否に関わらず、結果はハガキで郵送されます。

①については窓口で合格者の受験番号が公示されているので、そこで確認できます。
合格発表時期は都道府県によって異なります。

東京都は①の公示で試験当日発表されます。確か試験終了から2~3時間後くらいに分かった気がします。私も合格発表まで試験会場でウズウズしていた記憶がございます(笑)。

モヤモヤが残らず、東京都は試験当日に合否が確認できるのは嬉しいですね。
東京都以外は試験日からだいたい3週間前後で① or ②で確認できるようになります。

合格発表時期は都道府県により異なります。
試験会場で合格発表日は説明されると思うのでメモを取ると安心です。

合格後は…

合格通知のハガキが届いたら、免状交付申請をしましょう。
郵送 or 窓口で申請・免状受取ができます。

手続きの詳細は都道府県によって異なりますので「消防試験研究センターの各支部」の試験案内を確認して下さい。

既に危険物取扱者免状をお持ちの方は申請の際に既得免状を返納して申請する必要があります。

こちらも郵送 or 窓口どちらでも可能ですがお忘れなさいませんようご注意下さい。

・せっかく身に付いた勉強習慣を失いたくない
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい

上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)

資格名 特徴
第2種電気工事士 危険物取扱者乙種4類と並ぶコスパ最高の国家資格!
消防設備士 学習した知識を足掛かりに勉強がしやすい
第3種冷凍機械責任者 年1回の試験なので機会があれば挑戦しておきたい。
2級ボイラー技士 危険物取扱者乙種4類と難易度がほぼ同じ
危険物取扱者甲種 危険物取扱者の最上級資格!ちょっと難しい

 

脱線おじさん

 

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!

 

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以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!! 

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