第三種冷凍機械責任者の勉強方法

第三種冷凍機械責任者 設備系資格

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どうも脱線おじさんです。
第三種冷凍機械責任者の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。

①工場、ビルメン業界でニーズがある
②法律上、第三種冷凍機械責任者しかできない業務がある

法律上、一定規模以上の冷凍能力のある設備を持つ事業所には冷凍機械責任者を配置しなければなりません。

冷凍能力のある設備と言えば、冷凍庫やエアコンが身近にあります。

オフィス、病院などの大規模施設では冷凍設備や空調設備があります。

故に①で挙げた職場では需要があります。私もビルメン業界への転職用に取得しました。

真面目に約1~3ヶ月勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能です。

「独りで勉強するのが不安」という方は、職業訓練校に入校して講師に教えてもらって取得するのもおススメです。ワリと王道。

特に受験資格はないので、理系の方や計算問題が得意な方はいきなり第二種冷凍機械責任者から受験してみても良いと思います。よろしければ下記の記事もあわせてご覧ください。

それでは詳細に触れて参ります。

要点まとめパワポ%動画

要点だけまとめたパワポと動画も作成しました。あわせてご覧ください!

 試験概要

 受験資格

どなたでも受験できます。学生は少なく、社会人の受験者が多い印象があります。

試験日程

11月の第2日曜日になります。年に1回しかチャンスがありません。

試験科目

科目 出題数
法令 20問
保安管理技術 15問

「法令」は暗記科目です。文系理系問わず、きちんと勉強すればクリアできます!

保安管理技術」もほぼ暗記科目ですが、冷凍サイクルを理解しないと解けません。

講習を受講&検定試験に合格することで「保安管理技術」の科目免除を受けることができます。私は本試験のみで合格してます。講習については実体験が無いのでここでは省略します。

ちなみに第一種冷凍責任者は講習検定を私は受講しました。

出題形式

五肢択一のマークシート方式。(5つの選択肢から正しい選択肢を1つ選ぶ)

試験時間

科目 試験時間
法令 60分
保安管理技術 90分

午前に法令試験。午後に保安管理技術試験が実施されます。

どちらも時間は余裕で余ります。

合格基準

試験科目ごとに60%以上正答していること。

科目 出題数 合格ライン
法令 20問 12問以上正答
保安管理技術 15問 9問以上正答

2科目それぞれで「合格ライン」の条件に達していないと不合格となります。

〇不合格となる例
「法令」が満点、「保安管理技術」の正答が8問のみ。

合格率

第三種冷凍機械責任者

合格率は30%前後となっておりますね。

私の個人的な意見ですが、受験者層は社会人が多く真面目に受験してる人の割合が高い印象です。

また受験者が1万人未満であり、本当に取得したい人だけが受験している感じがします。

なので似たような合格率の危険物取扱者乙種4類等よりは難易度が高いと思います。

受験申請のやり方

書面申請あるいは電子申請になります。高圧ガス保安協会のHPから申請ができます。

第三種冷凍機械責任者

例年8~9月に受付が始まります。忘れないうちに申請をしましょう。

試験手数料

書面申請:10,300円
電子申請:9,800円

少しだけ、電子申請の方が費用が安い。。

わざわざ書面申請をするメリットもないので、電子申請で良いと思います。

勉強時間

だいたい60時間は必要だと思います。

私は「1日平均3時間勉強 × 20日」で合格できました。

1日の平均勉強時間 勉強期間
1時間以下 2~3ヶ月間
2時間 1ヶ月間
3時間 3週間

学習期間は1~3ヶ月をおススメします。

この試験は暗記だけでは過去問が解けません。冷凍サイクルの理解度が重要だからです。

文系の方は余裕を持って2~3ヶ月の学習期間を設けた方が無難だと思います。

3ヶ月より長い期間の学習はメリハリが付かずにダレるので非推奨です。

勉強方法

①参考書を1冊購入。理解できなくても良いから1回読む。
②再度、参考書を読む。冷凍サイクルの理解を意識して復習。インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を購入し、3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手科目を入念に復習する。

②の段階で凍サイクルを意識しながらインプットするのが重要です。

そこを怠ると問題集で保安管理技術の問題が解けなかったり、解説を読んでも理解できなくてつまずく可能性があるのでご注意下さい。

合格基準で触れましたが、全科目60%以上正答しないと不合格です。

④で苦手科目から逃げずに克服しましょう。

学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。

私は上記の方法により自己採点で、「法令:20/20問正答」「保安管理技術:14/15問正答」で合格できました。なお、本試験の点数は通知されません、あしからず。

第三種冷凍機械責任者

資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。

本試験の問題形式は意地悪なので注意!

第三種冷凍機械責任者

このように選択肢の組み合わせを選ぶ方式です。

これは全ての選択肢を理解していないと正答を導き出せないことを意味しております。

なので他の資格試験でもよくある五肢択一問題よりも意地悪な形式と言えます。

当然、過去問の全ての選択肢を理解できるレベルまで学習をしなければ安全に合格ができません。

それらを念頭に「法令」「保安管理技術」どちらの科目も丁寧に勉強に取り組んで下さい。

それでは各科目のポイントをご紹介して参ります。

法令

・暗記科目です。文系 or 理系 の有利不利はないです。
・しっかりと勉強していれば不合格になる科目ではありません。

この科目はひたすら暗記作業ですね。考える事なくてつまんねー。

「〇〇の申請は〇日以内に行わなければならない」
「〇〇には〇〇を取り付けなければならない」

こんな感じの内容を暗記すれば終わりです。

暗記した内容と問題の選択肢を照合して正誤を判断するだけで正答できます。

「以上」「未満」といった文言はきっちり覚えましょう。

そこでひっかけようとする問題が本試験でよく見受けられます。

知ってるか知らないかだけの違いなので文系理系どちらもスタート地点は同じですね。

しっかり勉強ができていればこの科目で落ちる事はないです。

しかし、前述したように問題形式が意地悪なので油断は禁物です。

保安管理技術

・理系=少し有利。文系の方は理論の理解に苦戦するかも。
・冷凍サイクルを意識しながら学習しましょう。
・計算問題はほぼ無いが、公式を理解してないと解けません。

理系の方は基礎化学の知識があるので少し有利だと思います。

文系の方は手を抜くと不合格になる可能性が高い科目です。

かくいう文系の私も冷凍サイクルの理解に苦戦しました。

学習内容はほぼ暗記なのですが、理論を理解してないと過去問が解けないようになっております。

第三種冷凍機械責任者

上図の冷凍サイクルやp-h線図(p=絶対圧力、h=比エンタルピー。pを縦軸、hを横軸にした冷凍装置を循環する冷媒の状態を表すグラフのこと)の理解を前提に出題がされます。

冷凍サイクルやp-h線図等を常に理解・意識しながら暗記をするよう心がけて下さい。

計算問題は無いと言っていいのですが、公式を理解していないと問題が解けません。

第三種冷凍機械責任者

こういった公式を理解する必要があります。丸暗記まではしなくても良いです。

ここでいう理解とはどういうことかというと、対応関係を理解しておくことです。

・「体積効率」と「圧縮機の実際の吸い込み蒸気量」は比例する
・「体積効率」と「ピストン押しのけ量」は反比例する

つまり、このような対応関係を理解することです。

私は公式の対応関係を自分で文章にして整理して理解を深めるように努めました。

参考書や問題集の解説を丁寧に読み解き、知識・理解の質を高める事が1番重要です。

闇雲に問題を解きまくって量で勝負するのはNGです。

丸暗記の勉強は問題を解く能力が付かないので厳禁です。

おススメの書籍

参考書と問題集を1冊ずつ用意しとけば、この試験は充分です。

参考書と問題集について、それぞれおススメをご紹介していきますね。

おススメの参考書

第三種冷凍機械責任者はマイナーな国家資格のため、書店や通販で見かける書籍は少ないです。

その中でも良書はあるので、以下の参考書から購入を検討して頂ければと思います。

私のおススメは「U-CANの第3種冷凍機械責任者 合格テキスト&問題集」ですね。

ド文系でも理解できるように工夫が凝っています。

イラストでイメージがしやすく、冷凍サイクルやp-h線図の理解がしやすかったです。

レッスンごとに学習内容を小分けして整理されているので、今なにを勉強しているのか分からなくなるといった事も起きずに快適に勉強ができました。

「トコトンわかりやすい! 第3種冷凍機械責任者試験完全テキスト」もおススメですね。

ユーキャンの参考書と同様に図や表によりよくまとまっていて分かりやすいです。

こちらは冷凍機や付属設備の実物の画像がよく掲載されてるのが良い点です。

実物を見てイメージをつけたいという方にはおススメですね。

おススメの問題集

問題集は「第3種冷凍機械責任者試験模範解答集」の1択です。

私が実際に使用した問題集になります。

過去8年分の問題が記載されており、ボリュームは充分です。

選択肢ごとに解説があるのが大変ありがたいです。

前述したようにこの試験は全ての選択肢を理解してないと正答できないので、この丁寧な解説の恩恵はデカいです!

試験当日の心構え

・試験会場までの移動時間に、苦手・不安な分野の最終チェック。
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。

試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。

午前に法令試験。午後に保安管理技術試験が実施されます。間に昼休みが入るため長丁場です。

昼食は軽めにして眠気を抑えることをおススメします。体調管理には気を付けましょう。

試験時間は「法令=60分」「保安管理技術=90分」です。

全問題を一通り解答・見直しをしても時間は余ります。

つまり解答スピードは重要ではないです。

急がず焦らず、見直しを丁寧に、ケアレスミスを回避して合格を勝ち取りましょう!

合格発表

①「高圧ガス保安協会」のHPの合格発表ページ
郵送される合否通知書

どちらかで確認する事になると思います。

また合否に関わらず、結果はハガキで郵送されます。

①についてはだいたい1月上旬に合格者の受験番号が公表されます。

ほどなくして②の合否通知書が郵送されるのでそちらでも確認ができます。

11月に受験して1月に合格発表なので、試験後のモヤモヤが長引くのが困るところですね…

合格発表時期および合格発表のHPについては試験会場にて説明があると思います。結果が気になる方はそこでメモを取っておきましょう。

合格後は…

合格通知のハガキが届いたら、免状交付申請をしましょう。

手続きの詳細は受験した都道府県によって異なります。

詳細は「高圧ガス保安協会」の免状交付の案内を確認して下さい。

冷凍機械責任者

・せっかく身に付いた勉強習慣を失いたくない
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい

上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)

資格名 特徴
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2級ボイラー技士 試験範囲が類似、知識が抜けない内に受験がお得!
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第2種冷凍機械責任者 上位国家資格!忘れないうちに取得しよう!

 

脱線おじさん

 

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!

 

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以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!! 

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