どうも脱線おじさんです。
1級ボイラー技士の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②法律上、1級ボイラー技士しかできない業務がある
③短期間学習でも合格可能
原則、ボイラーはボイラー技士しか取り扱うことができません。
工場やビルメンで重油を使う現場では危険物取扱者とセットでニーズが高いです!
受験資格が必要ですので、2級ボイラー技士を未取得の方は2級から勉強を進めましょう。当サイトでも2級ボイラー技士を以下の記事にてまとめておりますのでご覧ください。
真面目に約1~2ヶ月勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能です。
「独りで勉強するのが不安」という方は、職業訓練校に入校して講師に教えてもらって取得するのもおススメです。ワリと王道。
それでは詳細に触れて参ります。
要点まとめパワポ&動画
要点をまとめたパワポと動画も作成しました。あわせてご覧ください!
試験概要
受験資格
受験資格:いずれかの条件を1つ満たすこと |
二級ボイラー技士の免許を有する者 |
学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校等でボイラーに関する学科を修め卒業した者で、その後1年以上の実地修習を経たもの |
熱管理士免状(エネルギー管理士(熱)免状も該当)を有する者で、1年以上の実地修習を経たもの |
海技士(機関3級以上)免許を有するもの |
ボイラー・タービン主任技術者(1種,2種)の免状を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱い経験者 |
保安技術職員国家試験規則による汽かん係員試験に合格した者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱い経験者 |
以上が条件となります。
私は「二級ボイラー技士の免許を有する者」の条件を利用して受験しました。
免許をうけることができる者
免許をうけることができる者 |
二級ボイラー技士試験免許をうけた後、2年以上ボイラー(小規模ボイラー及び小型ボイラーを除く。以下同じ。)を取り扱った経験がある者又は当該免許をうけた後、1年以上ボイラー取扱作業主任者としての経験がある者で、一級ボイラー技士免許試験に合格したもの |
ボイラー及び圧力容器安全規則第101条第2号ロ又はハに掲げる者で、一級ボイラー技士免許試験に合格したもの |
受験資格と免許申請資格が別々なので、ややこしいですね。。
私は1級ボイラー技士は受験して合格はできましたが、免許申請は条件を満たしていないので免許申請はしていないです。
「なんで受けたんだ暇人か?」と思われる方もいるかと思いますが、2級ボイラー技士とあまり試験範囲が変わらないのでサクッと試験は合格しておこうかなという姑息なたくらみです(自供)
試験日程
ほぼ毎月、試験日があります。公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPにてご確認下さい。
試験科目
科目 | 出題数 |
ボイラーの構造に関する知識 | 10問 |
ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 |
燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 |
関係法令 | 10問 |
ぶっちゃけ全部暗記科目と言ってしまっても過言ではありません。
科目自体は2級ボイラー技士と変わらないです。ちょっと2級ボイラー技士より凝った内容が出てくるかなぁってくらいの違いしかないです。
出題形式
五肢択一のマークシート方式。(5つの選択肢から正しい選択肢を1つ選ぶ)
試験時間
4時間になります。ぶっちゃけ時間はめちゃくちゃ余ります。
合格基準
試験科目ごとの正答が40%以上で、4科目合計の正答率が60%以上であること
科目 | 出題数 | 合格ライン | |
ボイラーの構造に関する知識 | 10問 | 4問以上正答 |
合計で24問以上正答 |
ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 | 4問以上正答 | |
燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 | 4問以上正答 | |
関係法令 | 10問 | 4問以上正答 |
合格率

最近の合格率は50%前後となっておりますね。
合格率が安定している理由は、ほとんど過去問の焼き回しの試験だからだと思います。
ほぼ毎月、試験が実施されてるので本試験の問題も使い回しが多いのではと推測しております。
とはいえ、受験資格の条件もありますし受験者層はレベルが高め。その状態での合格率なので甘く見すぎない方が良いと思います。
受験申請のやり方
書類申請のみになります。このご時世に電子申請が無いのが残念なところ…
受験申請書は公益財団法人 安全衛生技術試験協会本部・各支部、全国7ヵ所の安全衛生技術センターで無料で配布されております。
また上記の機関へ郵送で受験申請書を請求することもできます。私はわざわざ貰いにいくのが面倒だったので郵送で請求をしました。
配布場所や郵送による請求方法の詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPにてご確認下さい。

試験手数料
6800円です。ボイラー実技講習に比べたら安い方でしょう。
勉強時間
だいたい50時間は必要だと思います。
私は「1日平均3時間勉強 × 14日」で合格できましたが、当時は関連資格の「危険物取扱者」の知識があったので有利に受験できました。
そう考えると、知識ゼロでスタートなら50時間は必要かなと思ってます。
1日の平均勉強時間 | 勉強期間 |
1時間以下 | 2ヶ月間 |
2時間 | 1ヶ月間 |
3時間 | 2~3週間 |
学習期間は1~2ヶ月をおススメします。この試験は過去問をやってるだけで合格できてしまいます。
それでも確実に合格するために参考書からしっかりインプットを私は推奨しますが。
無理のない学習プランを立てましょう。
2ヶ月より長い期間の学習はメリハリが付かずにダレるので非推奨です。
勉強方法
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を購入し、3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手科目を入念に復習する。
①~③は科目単位で取り組むのが無難です。
合格基準で触れましたが、いずれかの科目で正答が40%未満だと不合格です。
④で苦手科目から逃げずに克服しましょう。
どの科目も暗記がメインですが、ボイラー効率の計算式などの計算知識も学習することになります。
2級ボイラー技士と違って、1級ボイラー技士は本試験で計算問題が2問ほど出ました。そこが最大の難易度の違いかなぁと思いました。
暗記する内容も専門的な知識なので、理系であってもボイラーの前提知識が無い限りそこまで有利に働きません。
この試験において、文系 or 理系による差はたいして生じないです。
学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。
私は上記の方法により自己採点で90%(36/40問)で合格できました。なお本試験の点数は通知されません、あしからず。
明らかに「分からん、間違えた」という新論点の問題が5問前後、本試験で見受けられました。やっぱり2級ボイラー技士試験よりは1級ボイラー技士試験はちょっと意地悪だと思います。

資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
それでは各科目のポイントをご紹介して参ります。
おススメの書籍
参考書と問題集を1冊ずつ用意しとけば十分です。
参考書と問題集について、それぞれおススメをご紹介していきますね。
おススメの参考書
私のおススメは「1級ボイラー技士教本」ですね。
日本ボイラ協会の公式本ですので、試験の網羅性は完璧です!
図やイラストが読みやすくまとまってます。
また各章ごとに「本試験頻出事項」をまとめてあるので、要点が把握しやすく使い勝手は抜群!
おススメの問題集
問題集は「1級ボイラー技士試験公表問題解答解説」がおススメです。
私が実際に使用した問題集になります。
選択肢ごとの解説が丁寧なので、事細かく学習ができます。
こちらの問題集を完璧にすれば、本試験で8割以上の正答は固いでしょう!
1級ボイラー技士試験の問題集としては最強ですね!
問題集1冊だけだとちょっと不安。。という方は「1級ボイラー技士試験標準問題集」もおススメです。私も購入しております。
どうしても1発で合格したくて徹底学習したい場合のみ購入を検討されてはどうでしょうか。
試験当日の心構え
・試験会場までの移動時間に、苦手・不安な分野の最終チェック。
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。
試験会場は交通の便が良くないことが多いです。
私は東京在住なので関東安全衛生技術センターで受験しましたが、駅から遠すぎてビビりました。
試験日には試験会場に行くためのバスやタクシーが駅前でたくさん待機してました。
なので徒歩で行かないといけないといった心配はございませんでした。そこは安心です。
このような事があるので、時間には余裕を持って試験会場に向かうのが無難です。
試験時間は4時間です。全問題を一通り解答・見直しをしても時間は余ります。
つまり解答スピードは重要ではないです。
急がず焦らず、見直しを丁寧に、ケアレスミスを回避して合格を勝ち取りましょう!
関東安全衛生技術センターへの行き方

関東近辺在住で、試験を受験される方は関東安全衛生技術センターへ行くことになりでしょう。
当サイトでは関東安全衛生技術センターまでの行き方も解説しております。あわせてご覧ください。
合格発表
どちらかで確認する事になると思います。
また合否に関わらず、結果はハガキで郵送されます。
①についてはだいたい1週間後に合格発表が行われます。
②も①の発表から間もなく郵送で通知が届きます。
約1週間で結果が分かるのは資格試験の中では比較的早いです。
合否が気になってモヤモヤすることもあまりないのが嬉しいところですね。
試験会場で合格発表日は説明されると思うのでメモを取ると安心です。
合格後は…
合格通知のハガキが届いたら、免許交付申請をしましょう。
都道府県労働局、各労働基準監督署及び各センターで配布している免許申請書に必要事項等を記入し、免許試験合格通知書及び必要書類を添付の上、東京労働局免許証発行センターに免許申請をすることになります。
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名 | 特徴 |
第2種電気工事士 | 危険物取扱者乙種4類と並ぶコスパ最高の国家資格! |
危険物取扱者乙種4類 | 試験範囲が重複している定番国家資格。取って損は無し! |
第3種冷凍機械責任者 | 年1回の試験なので機会があれば挑戦しておきたい。 |
消防設備士 | 設備管理(ビルメン)を目指すなら取得しておきたい! |

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!