どうも脱線おじさんです。
2級ボイラー技士の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②法律上、2級ボイラー技士しかできない業務がある
③短期間学習でも合格可能
原則、ボイラーはボイラー技士しか取り扱うことができません。
工場やビルメンで重油を使う現場では危険物取扱者とセットでニーズが高いです!
真面目に約1~2ヶ月勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能です。
「独りで勉強するのが不安」という方は、職業訓練校に入校して講師に教えてもらって取得するのもおススメです。ワリと王道。
1級ボイラー技士の受験資格をお持ちであれば、難易度はあまり変わらないので1級ボイラー技士からの受験も良いと思います。よろしければ下記の記事をご覧ください。
それでは詳細に触れて参ります。
要点まとめパワポ&動画
要点をまとめたパワポと動画も作りました。あわせてご覧ください!
試験概要
受験資格
どなたでも受験できます。学生から社会人まで受験者層は幅広いと思います。
試験日程
ほぼ毎月、試験日があります。公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPにてご確認下さい。
安全衛生技術試験協会主催の試験会場は交通の便が良くないことが多いです。それに配慮して出張試験というものがあります。安全衛生技術試験協会のHPで試験会場と日程が確認できます。あわせてご検討ください
試験科目
科目 | 出題数 |
ボイラーの構造に関する知識 | 10問 |
ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 |
燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 |
関係法令 | 10問 |
ぶっちゃけ全部暗記科目と言ってしまっても過言ではありません。
出題形式
五肢択一のマークシート方式。(5つの選択肢から正しい選択肢を1つ選ぶ)
試験時間
3時間になります。ぶっちゃけ時間はめちゃくちゃ余ります。
合格基準
試験科目ごとの正答が40%以上で、4科目合計の正答率が60%以上であること
科目 | 出題数 | 合格ライン | |
ボイラーの構造に関する知識 | 10問 | 4問以上正答 |
合計で24問以上正答 |
ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 | 4問以上正答 | |
燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 | 4問以上正答 | |
関係法令 | 10問 | 4問以上正答 |
合格率
最近の合格率は55~60%となっておりますね。
合格率が安定している理由は、ほとんど過去問の焼き回しの試験だからだと思います。ほぼ毎月、試験が実施されてるので本試験の問題も使い回しが多いのではと推測しております。
受験申請のやり方
書類申請のみになります。このご時世に電子申請が無いのが残念なところ…
受験申請書は公益財団法人 安全衛生技術試験協会本部・各支部、全国7ヵ所の安全衛生技術センターで無料で配布されております。
また上記の機関へ郵送で受験申請書を請求することもできます。私はわざわざ貰いにいくのが面倒だったので郵送で請求をしました。
配布場所や郵送による請求方法の詳細は公益財団法人 安全衛生技術試験協会のHPにてご確認下さい。
試験手数料
6800円です。ボイラー実技講習に比べたら安い方でしょう。
ボイラー実技講習について
ボイラーに関する実務経験がないと、試験に合格しても免状は交付されません。
なので実務経験が無い方は「ボイラー実技講習」を受講し、修了証と試験合格証を提出することでボイラー技士の免状が交付されることとなります。
私も実務経験が無かったので、ボイラー実技講習を受講しました。
ボイラー実技講習については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
勉強時間
だいたい50時間は必要だと思います。
私は「1日平均3時間勉強 × 14日」で合格できましたが、当時は関連資格の「危険物取扱者」の知識があったので有利に受験できました。
そう考えると、知識ゼロでスタートなら50時間は必要かなと思ってます。
1日の平均勉強時間 | 勉強期間 |
1時間以下 | 2ヶ月間 |
2時間 | 1ヶ月間 |
3時間 | 2~3週間 |
学習期間は1~2ヶ月をおススメします。この試験は過去問をやってるだけで合格できてしまいます。
それでも確実に合格するために参考書からしっかりインプットを私は推奨しますが。
無理のない学習プランを立てましょう。
2ヶ月より長い期間の学習はメリハリが付かずにダレるので非推奨です。
勉強方法
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を購入し、3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手科目を入念に復習する。
①~③は科目単位で取り組むのが無難です。
合格基準で触れましたが、いずれかの科目で正答が40%未満だと不合格です。
④で苦手科目から逃げずに克服しましょう。
どの科目も暗記科目です。ボイラー効率の計算式などの計算の知識も学習することになりますが、本試験で計算問題が出てくることはまずないです。
暗記する内容も専門的な知識なので、理系であってもボイラーの前提知識が無い限りそこまで有利に働きません。
この試験において、文系 or 理系による差はたいして生じないです。
学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。
私は上記の方法により自己採点で97.5%(39/40問)で合格できました。なお本試験の点数は通知されません、あしからず。
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
それでは各科目のポイントをご紹介して参ります。
おススメの書籍
参考書と問題集を1冊ずつ用意しとけば十分です。
参考書と問題集について、それぞれおススメをご紹介していきますね。
おススメの通信講座
「JTEX」は工業系資格に特化した通信講座サービスです。
どうしても独学では不安、誰かに教えて貰いながら勉強したいという方におススメ!
工業系資格に特化してるだけあって、教材の信頼性は高いです。価格も良心的でコスパ良!
おススメの参考書
2級ボイラーはメジャー資格のため、参考書は良書が多いです。
実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの参考書を選ぶのがベストだと思います。
私のおススメは「U-CANの2級ボイラー技士 合格テキスト&問題集」ですね。
ド文系でも理解できるように工夫が凝っています。図やイラストが豊富でイメージが付き、暗記しやすいのが素晴らしいです。
過去問だけで合格するのも可能な試験ですが、こちらを購入してインプット後に過去問に取り組み、確実に1発で安定した高成績で合格を狙うのが私はおススメですね。
おススメの問題集
問題集は「詳解 2級ボイラー技士 過去6回問題集」がおススメです。
私が実際に使用した問題集になります。
問題の解説に図表を多く使用しており、丁寧な解説で分かりやすいです。
この試験は過去問のパターンを覚えたらだいたい解けます。6回分の過去問をやるだけで充分です。
なので問題集としてのボリュームも申し分ないです。
解説は別冊になっております。机上の勉強では便利ですね。
試験当日の心構え
・試験会場までの移動時間に、苦手・不安な分野の最終チェック。
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。
試験会場は交通の便が良くないことが多いです。
私は東京在住なので関東安全衛生技術センターで受験しましたが、駅から遠すぎてビビりました。
試験日には試験会場に行くためのバスやタクシーが駅前でたくさん待機してました。
なので徒歩で行かないといけないといった心配はございませんでした。そこは安心です。
このような事があるので、時間には余裕を持って試験会場に向かうのが無難です。
試験時間は3時間です。全問題を一通り解答・見直しをしても時間は余ります。
つまり解答スピードは重要ではないです。
急がず焦らず、見直しを丁寧に、ケアレスミスを回避して合格を勝ち取りましょう!
関東安全衛生技術センターへの行き方
関東近辺在住で、試験を受験される方は関東安全衛生技術センターへ行くことになりでしょう。
当サイトでは関東安全衛生技術センターまでの行き方も解説しております。あわせてご覧ください。
合格発表
どちらかで確認する事になると思います。
また合否に関わらず、結果はハガキで郵送されます。
①についてはだいたい1週間後に合格発表が行われます。
②も①の発表から間もなく郵送で通知が届きます。
約1週間で結果が分かるのは資格試験の中では比較的早いです。
合否が気になってモヤモヤすることもあまりないのが嬉しいところですね。
試験会場で合格発表日は説明されると思うのでメモを取ると安心です。
合格後は…
合格通知のハガキが届いたら、免許交付申請をしましょう。
実務経験が無い場合は、ボイラー実技講習を受講してから交付申請をしましょう。
都道府県労働局、各労働基準監督署及び各センターで配布している免許申請書に必要事項等を記入し、免許試験合格通知書及び必要書類を添付の上、東京労働局免許証発行センターに免許申請をすることになります。
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名 | 特徴 |
第2種電気工事士 | 危険物取扱者乙種4類と並ぶコスパ最高の国家資格! |
危険物取扱者乙種4類 | 試験範囲が重複している定番国家資格。取って損は無し! |
第3種冷凍機械責任者 | 年1回の試験なので機会があれば挑戦しておきたい。 |
消防設備士 | 設備管理(ビルメン)を目指すなら取得しておきたい! |
また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!