どうも脱線おじさんです。
令和6年下期の電験三種、筆記方式で「機械」だけ受験したところ、無事合格できました!
今回は合格できた「機械」科目に着目して徹底解説したいと思います!

それでは本題に触れてまいります。
動画版
動画で流し見したい方はこちらをどうぞ~
目次

本記事の目次です。
自己紹介

私の自己紹介はスライドの通り。
詳細は下記の記事にてまとめてあります。
全体スケジュール

機械科目の対策に必要な全体スケジュールはご覧の通りです。
例年8月に行われる筆記方式の試験を受験するケースを例に、タイムテーブル化しております。
まず初めにテキストを1ヶ月ほどかけて読み込んでいき
そのあとに過去問をひたすら回し続け、最終的な総仕上げをして試験に挑むという王道パターンで
挑戦して行く戦略がストレート合格に繋がること間違いなしです!
以上の事から、機械科目の合格には約3ヵ月は勉強が必要と想定すべきですね。
もちろん、機械以外の科目も受ける場合は更に長い学習計画が必要なのは言うまでもありません。
余談ですが電験三種は年2回受験できるようになった現状、
横着せずに1-2科目ごとに挑戦していくのも合理的戦略であると私は考えております。
取り急ぎ必要でない限り、まとめて4科目すべて受ける必要はないんじゃないかなと思いますね。
まあ各科目で重複してる問題もあるので、まとめて受験するメリットもあるのでケースバイケースといったところでしょうか。
取組内容

本題である機械科目の試験対策として、取り組んだ内容について触れていきます。
取り組みとしては、大まかにスライドの通りで4ステップに区分けすることができます。
Step1がテキストの読み込み、これは1ヶ月で2周程度こなしていきました。
Step2が「誰でも分かる」の問題集のやり込みです。これを3周以上やり込みました。
直近10年分の問題を3周以上して、基礎を固めていく意図がございます。
Step3が「誰でも分かる」もっと問題集にて追加学習していくという内容です。
ここから一気に過去問25年分以上やり込んで、合格圏内への到達を目指していきます。
Step4が試験直前期の総仕上げでして
主に苦手分野の克服作業に取り組んでいって、邪道ですがどうしても苦手意識が払拭できなかった箇所だけ解答を暗記するという方法で試験に臨むように調整しました。
以上が実際に取り組んだ内容となっております。
それでは、Step1から順番に詳細に触れていきます。
取組内容 Step1/4

取組内容のStep1はテキストの読み込みです。
使用したのは「誰でも分かる」シリーズのテキストとなっております。
電子書籍のみとなってるシリーズなんですが、これには理由があって
途中式を極限まで記載して解説を事細かく載せたいという思いから、印刷コストを削減して出版するために電子書籍のみとなっております。
同じ理由で、解説が全てフルカラーで、途中式の変化も色分けしているので非常に分かり易いです。
私は当初、みん欲しシリーズなどの書籍で定番のシリーズを選ぼうと思ってましたが
たまたまこの「誰でもわかる」シリーズに会って、これが最強の書籍だと確信したので一式購入してメイン教材として使い込んでいくことにしましたね。
ということで、こちらを1ヶ月で2周ほど読み込んでいきました。
かなり易しく表現してくれてるテキストですが、そもそも電験自体が難関資格なだけあって、どうしても難しくて1、2回読んだだけでは理解できない箇所は出てきてしまいます。
つまり最初から、テキスト読み込み時点で理解できない箇所があっても気にしなくていいです。
とりあえず全体像を掴む必要があるので、深く考えずに先へ進んでいきましょう。
強いていうなら、太字あるいは赤文字になってるところは試験で頻繁に出題されがちなので注意深く読んでいくと良いですね。
またテキストには、要所要所に確認問題が掲載されております。
こちらも問題文を読んでから、1分ほど考えてみて、すぐに解説を見るという形で読み込んでいきました。
あとはポイントとして挙げるなら、電動機・発電機、いわゆる四機をメインに出てくる公式は自分の覚えやすい形でまとめておいて毎日眺めるということです。
1日に何時間も暗記するより、目にする回数を増やした方が記憶に焼き付きます。
私の場合で言うと、スマホに公式はスクショでまとめてしまって、毎日数分眺めてました。
これをやってたら何の努力もすることなく、自然と公式が頭に入ってたのでオススメです!
以上が取り組み内容のStep1です。
取組内容 Step2/4

取組内容のStep2は「誰でも分かる」問題集による過去問演習です。
こちらを3周以上やり込んでいきました。
暗記問題は問題文は勿論ですが、解説に載ってる赤字や太字となってる箇所を、血眼になって何回もしつこく読んでました。
特にパワーエレクトロニクスや照明、太陽光の問題は暗記したら得点できる穴埋め問題が多いので狙い目ですね。
解説を何回も読むことで、文脈からどの用語がくるのか、この用語がきたらこういうニュアンスで条文はできている、といった感覚が掴めます。
発電機・電動機を筆頭とした計算問題の演習といえば、机に向かって、ノートにひたすら計算式を書いて解いていくのが王道ですが
私は2周目までは、ほとんど自分で計算はしてないしノートに書き込みもしてません。
いちいちノートに計算をしていくのはタイムパフォーマンスが悪いと判断したからです。
どういう演習の仕方をしたかというと、問題文を読んで、頭の中で公式や計算方法のイメージを作っていって、そのイメージと解説にズレがないかを確認するというやり方です。
この方法で確認していき、正解に辿りつけるようにトレースしていく学習方法になります。
この機械科目に特化して更に申し上げますと、電動機・発電機
いわゆる四機といわれる問題は、回路図をかかないと電圧・電流の値が計算できないので
丁寧に図面をイメージしたり書き取りをして解いていくことが重要ですね。
3周目以降も、通勤電車等のスキマ時間で、どうしても計算ができない環境ではこの手法で問題演習をしていきました。
試験直前まで、実際に計算をしないのはケアレスミスを誘発するのでよろしくないですが、ぶっちゃけ試験1ヵ月前まではコレで問題なかったです。
大事なのは「問題の解き方・考え方が合っているか」を確認して、間違った認識をしていたら、解説をトレースして理解していくことです。
これは電験三種に限らず、計算問題の全てに言えます。
私は学生時代もこの方法で数学は短期間学習をして、どうにか学年首席を維持するというやり方をしてましたのでマジです。
以上が取り組み内容のStep2です。
取組内容 Step3/4

取組内容のStep3は「誰でも分かる」もっと問題集による過去問演習です。
「誰でも分かる」シリーズの問題集では10年以上前の更に古い過去問をまとめた
もっと!問題集というものがございますので、そちらを併用したということですね。
20年分以上の過去問を抑えてやり込むならば、こちらも必須ですね。
特に網羅しておきたいのはB問題を中心とした計算問題のパターンです。
具体的には避けては通れない四機のB問題ですね。これをやり込めば、自然と応用力がつき、A問題で変化球が来ても対応できるようになるので一石二鳥です。
この問題集の出題までカバーしたら、絶対合格できますね!
ポイントとしては、これは理論や法規の科目でも同じでしたが、毎日数問でも良いので計算問題に触れていき、問題文を読んで計算式を組み立てる習慣をつけるということです。
ただ一ついうとするなら、プログラミングの問題は特殊すぎてプログラマー以外の人が解こうとするとしんどいのではないかなと思いました。
少なくとも基本情報技術者には合格できるくらいの素養がないと厳しいです。
私は基本情報・応用情報・高度情報と合格してたので解けたので得点源にしましたが、これはレアケースかと思われます。
また、B問題でプログラミングが出た場合は、解けたとしてもプログラムの挙動のトレースをするだけで膨大な時間がかかってしまい、本番の試験で時間切れを誘発するリスクにもつながります。
よって、よほど自信が無い限りはプログラミングは捨て問にして、他の分野に集中して学習をすすめるというやり方でも良いと私は考えております。
以上が取り組み内容のStep3です。
取組内容 Step4/4

取組内容のStep4は総仕上げとして苦手分野の克服と最終手段で答え暗記です。
機械の問題集の解説文は「誰でも分かる」シリーズでは詳しく書いてあるので、解説を読んでいたらテキストレベルの細かな違いは分かるので、テキストは総仕上げではほとんど使ってないです。
ということで、試験日までの最終調整をしていくことになった訳ですが
メインで取り組んだのは応用問題であるB問題の計算問題の対策を徹底的にしていきました。
機械科目は回路図を作成したり計算式を色々と組み立てないといけない問題が多いにもかかわらず、試験時間が短いので計算の速度および精度は突き詰めるべきです。
どうしても自信がない問題に関しては、最終手段で邪道ですけど解答暗記をしました。
私が暗記で逃げたのは同期発電機のB問題などですね。
まともに解こうとすると、ベクトルの計算も混ざってとんでもない労力がかかるからですね。
以上が取り組み内容のStep4です。
結果と感想
結果と感想 1/2

今までお話してきた取り組みで、80点で機械科目に合格しております。
問題の内訳はスライドの通りで、だいたいが過去問そのまま、あるいは類題となっておりました。
全くの新規問題は13問中3問となってましたね。これは間違えても仕方ない気がします。
それ以外のスライド上で青色および緑色にしてる過去問そのまま、あるいは類題である問題は、しっかり過去問をやり込んでいれば解けるレベルであると言えます。
今後も応用問題であるB問題、問15~18では過去問あるいは類題は出題されるが、全くの新規問題は出題される可能性は低いんじゃないかと思いました。
CBTと並行で試験開催されている以上、大きなウェイトを占めるB問題で新規問題を出すと不公平感が凄いので考えにくいです。
私は過去問を約25年分近くやり込みましたが、これでほとんど解ける難易度だったんで、
今後は過去問を約25年分、しっかりやり込めば誰でも合格できるようになったと考えております。
結果と感想 2/2

今までのお話を踏まえ、最後に私の感想を述べて締めくくりたいと思います。
電験三種はCBT化と年2回実施により、簡単になったと噂になっておりましたが
それでも過去問をやり込むだけでも大変で難しい試験であることに変りはないと思いました。
この機械科目に着目して、振り返りをしていきますと
しつこく過去問をこなしていって、出題文を読んでいき、電圧や電力、力率といった与えられたヒントの組み合わせを元に、どういったルートで答えを導き出していけば良いか
パッと思いつくレベルまでやり込んでいけば合格フラグだと感じました。
前述した通り、機械科目は電動機・発電機、いわゆる四機の問題は避けては通れないので
四機の問題を筆頭に、丁寧に図面を作成していって正確に計算をしていくのが大事です。
このことからも、試験問題にのってる図や表に直接書き込みができる筆記方式の方が機械科目は解きやすいのではないかと思われます。
とはいえCBT方式も、受験日の調整がしやすいメリットがあるので一長一短であり、ケースバイケースではあると思います。
以上です。私はあと「電力」に合格すれば、晴れて電験三種取得になります。
また次の電験三種を受験する方は、共に頑張りましょう!

以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!