どうも脱線おじさんです。
定番国家資格の第二種電気工事士の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②法律上、電気工事士にしかできない業務がある
③短期間学習でも合格可能、コスパ最高
名前の通り、電気工事ができる資格です。
コンセントの取り付けや電線の配線作業などは電気工事士の資格を保有している人以外は行ってはならないと法律上規定されております。
現代において、電気は最強のインフラでしょう。この国家資格が腐ることはありません。
電気工事を筆頭に電気設備の保守・点検をする上でも需要が高いです。
故に建築・工場・設備管理などの職場では需要が高いです。
私もビルメン(設備管理)業界への転職用に取得しました。
特にビルメン業界では第2種電気工事士は最優先で取得すべしという風潮が強いと思います。
危険物取扱者、日商簿記2級、宅地建物取引士などと並んで知名度が高い資格だと思います。
筆記は約1~3ヶ月、実技は1~2ヶ月くらい真面目に勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能なのでコスパも最高です。
「独りで勉強するのが不安」という方は、職業訓練校に入校して講師に教えてもらって取得するのもおススメです。ワリと王道。
それでは詳細に触れて参ります。
要点まとめパワポ&動画
要点をまとめたパワポと動画も作成しました。あわせてご覧ください!
試験概要
受験資格
どなたでも受験できます。学生から社会人まで受験者層は幅広いと思います。
試験日程
上期と下期の年2回、だいたい上記のスケジュールで実施されます。
ワシが受けた年までは「上期と下期のどちらかで年1回」しか受験できなかったので良い時代になったわい(老害感)
出題形式
筆記試験の出題形式
出題は50問。四肢択一のマークシート方式。(4つの選択肢から正しい選択肢を1つ選ぶ)
技能試験の出題形式
一般用電気工作物の作成問題(配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させられるかで合否を判定する)
試験時間
筆記試験の試験時間
2時間。時間は余裕で余ります。
技能試験の試験時間
40分だけ。手際よくやらないと時間切れになる可能性大!
合格基準
筆記試験の合格基準
60%以上の正答。出題は50問なので、30問以上正答すればOK。
技能試験の合格基準
配線図で与えられた問題を支給される材料で完成されてること。欠陥があれば不合格。
合格率
筆記試験の合格率
だいたい50%後半の合格率ですね。2019年度は試験問題が簡単だったのではないかと思います。
受験者レベルの上昇だけでは合格率がここまで上がるとは思えないです。
技能試験の合格率
60%後半~70%前半の合格率ですね。
2016年度までは「軽微な欠陥が2つ以下ならセーフ」という基準がありました。
しかし2017年度から「欠陥がひとつでもあれば不合格」と厳格化されたのが影響して、少し合格率が低下したのではないかと推察します。
私も2017年度受験生でしたので欠陥あったら即不合格という点にビビッて対策を徹底した記憶がございます。合格発表まで自覚していない欠陥があったらどうしようとモヤモヤしましたね…
受験申請のやり方
電子申請が手軽でおススメです。一般財団法人 電気技術者試験センターHPから申請ができます。
一応、書面申請もできますが願書を書店等で探す手間があります。
特に理由が無ければ電子申請で良いと思います。
試験手数料
電子申請の場合は9300円、書面申請の場合は9600円です。
少し高い気もしますが、「筆記+技能試験の2試験の人件費」「技能試験の材料費」を考えるとまあ適正価格なんじゃないかなーと思います。
勉強時間、勉強方法
筆記試験の勉強時間、勉強方法
勉強時間は60時間は必要だと思います。理系の方なら文系より少し有利な気もします。
しかし暗記科目(法令・電気機器の記号の暗記など)を抑えれば合格ラインには達します。
本試験は過去問の焼き回しが大半なので参考書と問題集を各1冊やり込めば合格できます。
詳細は筆記試験のみをまとめた記事にて記載しております。こちらも参照して頂けましたら幸いでございます。
技能試験の勉強時間、勉強方法
勉強時間は50時間は必要だと思います。文系理系で差は生じないと思います。
むしろ器用か不器用かで差が生じます。
ただし、どんなに器用な人でも練習を積み重ねないと絶対に落ちます。
逆にどんなに不器用な人でも地道に練習をすれば合格できます。
とにかく試験問題を何回も愚直に数をこなすのが大事です。
頭ではなく手を慣らすべし!確実に合格するには「泥臭い努力をどれだけできるか」に尽きます。
詳細は技能試験のみをまとめた記事にて記載しております。こちらも参照して頂けましたら幸いでございます。
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
おススメの書籍、工具など
参考書と問題集を1冊ずつ
参考書1冊、工具一式、電線等の器材一式
それぞれご用意して頂くものは上記で充分だと思います。
それでは筆記試験と技能試験で具体的におススメの物をご紹介して参ります。
おススメの通信講座
「JTEX」は工業系資格に特化した通信講座サービスです。
どうしても独学では不安、誰かに教えて貰いながら勉強したいという方におススメ!
工業系資格に特化してるだけあって、教材の信頼性は高いです。価格も良心的でコスパ良!
筆記試験でおススメの書籍
第2種電気工事士はメジャー資格のため、良書が多いです。
実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの書籍を選ぶのがベストだと思います。
おススメの参考書
私のおススメの参考書は「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格」ですね。私が実際に使用した参考書になります。
電気工事士試験の対策本としては定番です。
ド文系でも理解できるように工夫が凝っています。
「ぜんぶ絵で見て覚える」というコンセプト通り、イラストや実際の工具・器材の写真が豊富でイメージが付きやすいです。
後半に掲載されている「繰り返し出る過去問題 必須180選」も、この参考書から過去問演習への移行前の軽いアウトプットに最適です。
おススメの問題集
私のおススメの問題集は「すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問」ですね。私が実際に使用した参考書になります。
おススメした参考書と同じ「すい~っと」シリーズになります。
「左に問題」「右に問題の解答&解説」の構成です。
ページの見開きで問題の正誤を確認できるため、高速で学習ができるのが良いです。
直近10年分の過去問をまとめている問題集のため、ボリュームも申し分ないです。
この問題集をやり込むだけで充分に合格ラインには到達するでしょう。
↑の画像のようにコンパクトな書籍のため、通勤電車等の隙間時間での学習に最適です。
私は補足学習として「第二種電気工事士筆記試験 標準解答集」も使用しました。
前述した「すい~っと合格赤のハンディ」は1問1答式なので、本試験慣れの為に使いました。
また「赤のハンディ」は「図記号」「法令」「理論」など分野別にまとめた問題集です。
分野別ではなく本試験の50問を通しで解いてみたい場合は購入をおススメします。
本試験前の最後の仕上げで使ってみるという点では有用だと思いました。
まあそこまでしなくても合格できるとは思います。
問題レベルは「赤のハンディ」と同じですし、分野別ではなく本試験の50問を通しで解けるくらいしか違いはないので。
技能試験でおススメの参考書、工具、器材
技能試験の書籍は1冊で充分です。
独学となると工具と器材を自費で買わなけれず、安く見積もっても3万5000円くらいはかかるのがネックです。
まあ買わないと合格はできないので独学の方は割り切って買ってください。
おススメの参考書
私のおススメの参考書は「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格」ですね。私が実際に使用した問題集になります。
筆記試験でもおススメした「すい~っと」シリーズになります。
最初の基本作業である「電線の剥き方」から最終的に必要な「試験問題の作成」まで、図や実際の写真を載せた解説があり分かり易いです。
参考書内の「QRコード」を読み取って、スマホで作業の仕方を動画で確認できるのも素晴らしいです。付属DVDで各作業の詳細を確認できるのも良いです。
おススメの工具一式
私のおススメの工具は「ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット 基本工具+P-958VVFストリッパー」ですね。私が実際に使用した工具になります。
電気工事士技能試験に必要な工具が一式あるので、こちらを購入すれば間違いはないです。
ひとつ要注意するのは必ずVVFストリッパー付属の工具を購入することです。
このVVFストリッパーがあるだけで作業効率が上がります。
技能試験の試験時間は40分と限られています。作業効率を上げて作業時間を短縮するのはかなり重要なので絶対に購入して下さい。
おススメの器材一式
私のおススメの器材は「準備万端シリーズ (2回練習分) 第二種電気工事士技能試験練習用材料「全13問分の器具・電線セット」」になりますね。私が実際に使用した器材になります。
本試験に必要な器材は全て揃うので、こちらを購入すれば間違いはないです。
作業の参考となるDVDも付属しております。
技能試験の参考書付属のDVD等を使用すれば充分な気もしますが、こちらも作業単位で丁寧にまとめられてるので有用です。
ここでは「2回練習分」のセットをご紹介しましたが、自信の無い方は「3回練習分」のセットを購入されても良いと思います。
私は不器用で自信が無かったので「3回練習分」を購入しましたが、結局ケーブルは余りました。
どれにするか迷うようでしたら「1回練習分」では心もとないので「2回練習分」が無難かと思います。もし足りなくなったら「追加でバラ売り注文サービス」があるみたいですし。
合格後は…
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名 | 特徴 |
認定電気工事従事者 | 第2種電気工事士取得後、1日の講習参加で取得可能! |
危険物取扱者乙種4類 | 電気工事士と並ぶ、定番国家資格。取って損は無し! |
消防設備士 | 電気工事士の資格があれば上位資格の甲種も受験可能! |
第3種冷凍機械責任者 | 年1回の試験なので機会があれば挑戦しておきたい。 |
2級ボイラー技士 | 第2種電気工事士よりは簡単。ビルメン業界では有用。 |
また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!