どうも脱線おじさんです。
酸素欠乏硫化水素危険作業主任者の取得方法について取り挙げたいと思います。
この資格の概要をザックリ申し上げますと…
・3日の講習で取得可能
労働安全衛生法の規制により、マンホール内や地下の設備の点検や整備など、酸欠となりやすい危険個所などには酸素欠乏硫化水素危険作業主任者の有資格者を選任しなければなりません。
受講料が2万円以上するので、大半の方は業務命令で会社負担で受講されるのではないでしょうか。
こちらの資格は講習形式で取得できますが、最後に修了試験があります。
当記事をご覧頂いてる方は、特に修了試験が不安で当記事にたどり着いたのかと推察致します。
私も当日は不安でしたので、少しでも当記事で情報共有をして皆様の不安や緊張を緩和できたらと思います。
よって当記事は私の実体験を交えた受講レポート形式で記載させて頂きます。
記事中に「◆強調していたテキスト中の文言の一例◆」という文面で実際に試験問題等で出題されるような内容を抜粋してますので、修了試験の雰囲気を掴みたい方は参考程度にどうぞ。
少しでも、皆様のお力になれたら幸いです。頑張りましょう♪
それでは詳細に触れて参ります。
取得するには
・講習3日目の実技試験に合格していること
酸素欠乏硫化水素危険作業主任者は上記2つの条件にクリアしなければなりません。
とはいえ、講師も落とそうとしたりはしてこないから大丈夫です笑
基本的に合格率は99%です。よっぽど態度が悪くて、まったく話を聞かないで試験を受けたりしない限りは不合格にはならないので、どうかご安心ください♪
また筆記も実技も、どの辺を試験で出題するかは講師がキチンと教えてくれるので、ちゃんと寝ないで講義を聞いていれば大丈夫です!
講義内容

私は上記の公益社団法人 東京労働基準協会連合会で酸素欠乏硫化水素危険作業主任者の講習を受講しました。
以下の内容はその時の体験談などを交えて、ご紹介していきます。
※本記事は科目免除無しで私が受けたので、免除は想定しない方向でまとめております。

上記が私の受講票です。参考程度にアップロードしました。
1日でも遅刻してしまうと失格になるので時間に余裕をもって会場には向かいましょう。
電車が遅れたりしたら面倒くさいので、到着が早すぎるくらいがちょうどいいです。窓口や受付の人もかなーり注意して言ってくれますけど、法律上講習受講時間が厳重ですからね。。
内容は3日間の講習でした。以下、3日分の時間割を表にまとめさせて頂きます。
講習日 | 内容 | 時間 |
1日目(学科) | 酸素欠乏症、硫化水素中毒及び救急そ生に関する知識 | 3時間 |
酸素欠乏及び硫化水素の発生の原因及び防止措置に関する知識 | 4時間 | |
2日目(学科) | 保護具に関する知識 | 2時間 |
関係法令 | 2時間30分 | |
学科修了試験 | 1時間 | |
3日目(実技) | 救急そ生の方法 | 2時間 |
酸素及び硫化水素の濃度の測定方法 | 2時間 | |
実技修了試験 | 1時間 |
どの日もだいたい11:50~12:50くらいの間がお昼休みでした。あとは講師のさじ加減によりますが、60分~90分くらいの間に1回くらい10分休憩が入ると思います。
私の受講した東京労働基準協会連合会の会場は2階以上の階はトイレが少なく並ぶのですが、1階に行くとトイレの台数が多いので混まないです。同じ所で受ける人は参考にしてください笑
1日目から順番に以下、まとめていきます。
1日目(学科)
講習日 | 内容 | 時間 |
1日目(学科) | 酸素欠乏症、硫化水素中毒及び救急そ生に関する知識 | 3時間 |
酸素欠乏及び硫化水素の発生の原因及び防止措置に関する知識 | 4時間 |
初日は丸一日座学で試験などは無し。ただひたすらに講義を受講してました。
試験は無いですけど、講義の内容がまとまると講師が受講者を順番に指して簡単な講義内容の質問と確認をしてました。
指されて聞かれた質問は別に間違えても大丈夫ですけど、恥ずかしいからちょっと緊張しました笑
テキスト内には難しい計算式などが出てきましたけど、参考資料として掲載されてるだけで試験には出てこないので安心して下さい。
講義内容は酸欠による人体への影響や酸欠になりやすい箇所などをメインにしたものでした。
講師が「ここはアンダーライン、チェックをしてください」と強調する箇所がありました。迷わず指示通りにテキストに蛍光ペンなどでマーキングしてください99%出題されますから!
以下、私が受講した時に講師が強調していた箇所をざっくりと抜粋して箇条書きしておきます。
どういった内容が修了試験で出題されるのか雰囲気が掴めると思いますのでご参考に。
※もちろん、まったく同じところから出題はしてきませんよ笑
・酸素欠乏症の原因として「酸素濃度または硫化水素濃度の測定を行っていなかったこと」「換気をせずまたは換気が不十分なまま危険場所へ立ち入ったこと」「空気呼吸器などの呼吸用保護具を使用しなかったこと」
・脳は重量わずか1.4kgで体重の2%程度である。
・酸素不足状態の生体の細胞内では、乳酸の生成量が増大する。
・ステンレス鋼製であって酸化のおそれがほとんどないときには、タンク内の空気中の酸素が酸化で消費されることはない。
・暗渠などを干上げると、貝類は死滅し腐敗する。その際酸素欠乏状態になり貝の分解がはじまり、硫化水素の発生がみられる。
・送気を開始してから15分後に酸素濃度が18%以上かつ硫化水素が10ppm以下であることを確認したうえで労働者を立ち入らせる。
2日目(学科)+修了試験
講習日 | 内容 | 時間 |
2日目(学科) | 保護具に関する知識 | 2時間 |
関係法令 | 2時間30分 | |
学科修了試験 | 1時間 |
2日目も夕方まで座学。最後の1時間が学科の修了試験でした。
2日目も講義の内容がまとまると講師が受講者を順番に指して簡単な講義内容の質問と確認をしてました。
講義内容は表の通りで、防毒マスクや送気マスクなどの保護具と労働安全衛生法関係。
2日目も同様に、講師が「ここはアンダーライン、チェックをしてください」と強調する箇所がありました。迷わず指示通りにテキストに蛍光ペンなどでマーキングしてください99%出題されますから!
学科修了試験は3択のマークシート方式でした。
学科修了試験は90%以上の方が30分程度で解答完了して途中退室してました。慎重派の私でさえも時間が余ったので30分かからずに退室しました。そんな意地悪な問題は出てこないので大丈夫!
以下、2日目で私が受講した時に講師が強調していた箇所をざっくりと抜粋して箇条書きしておきます。
どういった内容が修了試験で出題されるのか雰囲気が掴めると思いますのでご参考に。
※もちろん、まったく同じところから出題はしてきませんよ笑
・ろ過式呼吸用保護具は酸素欠乏空気には全く効果がない。
・空気呼吸器にはデマンド形とプレッシャデマンド形の2種類がある。
・空気呼吸器の使用時間は作業者の労働強度による呼吸量の違いも影響する。
・空気呼吸器は作業主任者が3ヵ月ごとに1回定期点検を行う。
・労働安全衛生法は危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずることを定めている
・労働安全衛生法は新規雇い入れ時のほか、作業内容変更時の教育、危険・有害業務につく際の特別教育を行うべきことを定めている
3日目(実技)+修了試験
講習日 | 内容 | 時間 |
3日目(実技) | 救急そ生の方法 | 2時間 |
酸素及び硫化水素の濃度の測定方法 | 2時間 | |
実技修了試験 | 1時間 |
3日目は実技ですので、AEDや酸素濃度計装置などの機材を使う講習でした。
受講者がA班、B班の2つに分けられて
午前中にA班が「救急そ生の方法」、B班が「酸素及び硫化水素の濃度の測定方法」の実技の受講および講義の最後に実技修了試験を行いました。
午後は反対にA班が「酸素及び硫化水素の濃度の測定方法」、B班が「救急そ生の方法」の実技の受講および講義の最後に実技修了試験を行いました。
つまり、午前と午後で科目ごとに修了試験があるという流れでした。
「救急そ生の方法」は人工呼吸やAEDの使い方など、義務教育の保健体育で学んだ内容でしたので難しくは感じませんでした。周りの受講者もつまづいてる感じはしませんでしたね。
「酸素及び硫化水素の濃度の測定方法」の実技は結構焦りましたね。。酸素濃度計や検知管などは普段目にしたりしないので使い勝手が分からずパニックになりました。要注意かも。
ただ実技修了試験も行き詰ったりすると、講師が横でヒントを教えてくれたりフォローしてくれるので、安心してくださいね♪
講師側も落とそうとは思ってませんから。むしろ落としまくったら職務上叱責されるのでは。
講義および修了試験後は

こんな感じの修了証が3日目の修了試験の直後にその場で交付されます。
会社から原本やコピーを要求されると思いますので、氏名等が間違いがないか確認して帰宅しましょう。はい、お疲れさまでした!
少しでも当記事の内容がお役に立つようでしたら幸いでございます。

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。