どうも脱線おじさんです。
漢字検定準1級の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②SPI試験で有利、転職活動で有用
漢字検定を勉強すると、漢字の読み書きが正確になり、誤変換・誤字脱字が本当に減ります。
私は中学生の頃に漢字検定準1級に合格以降、社会人である現在においても本当に漢字のミスが減りました。
学生時代に感じた恩恵は具体的には以下の3点になります。
1.学校の漢字の問題が得点源になった
2.読解力が向上し、現代文の解答速度上昇
3.四字熟語、故事成語、諺の成り立ちを学んだことで古文と漢文に強くなる
社会人になってから感じた恩恵は具体的には以下の3点になります。
1.対義語類義語に強くなり、SPI試験に有利になる
2.書類作成作業において、漢字の誤変換を防止できる
3.言語能力、教養の高さで一目置かれる(よく難しい日本語を知ってるねと言われる笑)
このようにどの年代・業界においても、実用性と評価の高さを発揮します!
また、漢字検定で言葉を何種類も覚えることで他の資格試験等の勉強をする時も、語源をたどって暗記するという手法を身につけられたので高速記憶をできる力が身に付いたと私は感じています。
それでは詳細に触れて参ります。
試験概要
受験資格
どなたでも受験できます。学生から社会人まで受験者層は幅広いと思います。
試験日程
・10月
・2月
年に3回、上記の日程で実施されております。
試験科目
科目 | 合格ライン |
漢字の読み | 80%以上の正答 |
漢字の書き取り | |
故事・諺(ことわざ) | |
対義語・類義語 | |
同音・同訓異字 | |
誤字訂正 | |
四字熟語 |
試験では常用漢字を含めて、約3000字の漢字(JIS第一水準を目安とする)の音・訓を理解し、文章の中で適切に使えることを要求されます。
「常用漢字ってなに?」というと、簡単にいうと義務教育で習う範囲の漢字のことです。中学高校で習う漢字の全てを指していると思っておけばOK!
漢字検定準1級では「常用漢字」以外の漢字も覚えることになります。イメージをするならば、古文漢文で出てくる漢字や文豪の小説などで出てくる小難しい漢字ですね。
そして常用漢字で音訓読み以外にも表外読みを覚えることになります。
表外読みの具体例を挙げると、「忙しい」=「いそがしい」と通常は読みますが、「忙しい」=「せわしい」というように表外読みができます。
3000字の漢字という広大な範囲と常用漢字の表外読み、この2点が見かけ以上に漢字検定準1級が難しい理由の代表例といっても過言ではないですね。
合格ラインが「80%以上の正答」であるため、捨て問や捨て科目を作るのは不可能です。全ての科目を満遍なく対策して下さい。
以下、科目についての補足です。
「漢字の読み」は得点しやすいです。そりゃそうですね漢字で解答しなくていいですから笑
「漢字の書き取り」は最も配点の割合が大きく、合否の分かれ目となりやすいです。主に二字熟語を細かく学習して対策していけば9割は得点できるので稼ぎどころ!
「故事・諺(ことわざ)」は範囲がかなり広く、対処が困難。その割に配点割合が小さいのが困ったところですが、捨て分野を作れない性質上、できるかぎり学習するしかないですね。
「対義語・類義語」は得点しやすいです。なぜなら「対義語」は対となる熟語、「類義語」は類似した熟語が前提で存在しないと出題しようがないからパターンが決まってます!
「同音・同訓異字」は得点しやすいです。なぜなら「同じ読み」となる熟語等が前提で存在しないと出題しようがないからパターンが決まってます!
「誤字訂正」は得点しやすいです。実在する文学作品などから文章を抜粋して出題してくるのでパターンが限定されてます。もしかしたら国語の授業等で見たことのある物が出題されるかもしれないですね。そしたらラッキーってことで笑
「四字熟語」は範囲がかなり広く、対処が困難。その割に配点割合が小さいのが困ったところですが、捨て分野を作れない性質上、できるかぎり学習するしかないですね。
出題形式
記述式。そりゃそうですね漢字の書き方を学ぶんですから。。
試験時間
60分になります。ちょっと時間が足りなくなりがち。。
合格率
合格率は約10%前後となっておりますね。回によってブレがありますが、少なくとも合格率は20%以下と思っておいた方が良いでしょう。
漢字検定準1級の難易度は高いと言えます。
あと漢字検定2級と準1級の間では天と地ほどの難易度の差があります。漢字検定2級も合格率20%未満の回がありますが、同じ数字でもワケが全く違います本当に。。
そもそも漢字検定準1級の受験者は、漢字検定2級以上の教養を備えた人間が大半です。
ハイレベルな受験者でも8割以上は不合格になるのが日常茶飯事と考えると、どれだけ難しいかは想像がつくかと思います。
受験申請のやり方
電子申請のみ。
※漢字検定1級、準1級は年3回の公開試験のみですのでご注意ください。
試験日の2ヶ月くらい前から受付が始まります。
申し込みはインターネット or コンビニ決済です。クレジットカードが使えるならインターネット経由の申し込みの方が楽です。
詳細は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の公式HPよりご確認下さい。
試験手数料
5500円です。資格試験の受験料としては標準価格。
勉強時間
初学者=約150時間
上記のように人によって勉強時間は異なると思います。
「活字に強いかどうか」が漢字検定の適性の指標です。一概には言えませんが目安として上記の勉強時間を提示させて頂きました。
共通して言えるのは合格ラインが80%以上の正答である以上、捨て問は作るのは得策ではないという点ですね。
漢字検定2級所持者だった当時の私は「1日平均5時間勉強 × 100日以上」で合格できました。
当時は13歳でしたので、勉強方法が洗練されてなかったので時間がかかりました。なのでめちゃくちゃ勉強時間が多いのはご愛敬ということで笑
人によって勉強の進捗は異なると思うので参考程度に…
学習期間は「漢字検定2級所持者、読書家=3ヶ月」「初学者=4~5ヶ月」をおススメします。
参考:漢字書きなぐりノート抜粋
とりあえず、漢字は書きなぐって身体に叩きつけたら間違えません!
「あれ、ここは止めるorはねる、どっちだった?」とか悩んだ時点で勉強不足です。何一つ迷うことなく、即座に漢字を書けてこそ真の実力です!!
以下はオマケです。私は嘘はついてません。言った本人の書きなぐり証拠を提示しますとも!!
当時、国語の先生に「私にはできません。」と言わしめた地獄の漢字書き取りノートでした。
勉強方法
②問題集を元に、漢字を書き取りして学ぶ。
③意味が分からないものはスグに漢検の公式辞典で調べる。
④苦手な問題を入念に復習する。書き取りを繰り返す。
⑤漢検の公式辞典の出題範囲を全て書き取りする。
①で公式辞典を用意するのが大事。漢検の公式辞典は便利です。どの級で何が出るかを全てまとめてくれてるので、徹底対策をするなら必須の一品と言えます。
②~④を自分が納得いくまで繰り返していけば合格圏内に入ります。それが何周になるかは人によって違うので、ここでは明確に定義をしません。
ただし、漢字検定準1級以上になると一筋縄ではいかないです。
絶対に1発で合格したいならば、心を鬼にして⑤の漢検の公式辞典の出題範囲を全て書き取りして徹底対策しましょう!ええ、私はここまでやりましたよ。。
⑤まで努力できたら80~90%以上、本試験で得点も間違いないでしょう!
学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。
私は上記の方法により以下の成績で漢字検定準1級に合格しました。
161/200点、かなーり危なかったですね。。勝因は「書き取り」で38/40点を取れた点だと思います。
私が受けた年は合格率が9%でした。本当に難しかったです。未知の問題がかなり多かった。。
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
おススメの書籍
まず、漢検公式の辞典は必須です。それと問題集を複数用意して対策しましょう。
漢検公式の辞典
私はこれらの漢検公式辞典を使用しました。
中学生の頃に漢字検定5級から準1級を取得するまでお世話になりました。
出題される範囲を全て網羅しており、「どの級で出題される漢字か」が明記されているため受験したい級に応じて勉強ができるという効率性の高さが辞典でありながら存在する高い利点です!
これを購入しない理由は存在しませんね。
おススメの問題集
問題集は公式の「過去問題集」は必須ですね。準1級以上となると古本で探して過去問20回分くらい用意しても良いです。ええ、私はやりましたとも。。
更に市販の頻出度順の問題集をやり込みましょう。こちらも複数用意して対策しておきたい。
やり過ぎだって?これくらいやらないと安定して合格できないんです漢字検定準1級は。。
試験当日の心構え
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。
合格発表
公益財団法人 日本漢字能力検定協会の公式HPで確認できます。
試験日からだいたい1カ月程度で合否の確認ができるようになります。
合格後は…
合格していた場合は合格証書原本が送付されます。
また、漢字検定準1級以上の合格者は漢検生涯学習ネットワークの会員になると下記の会員証が交付されます。会費とかは無いので、記念に私は申請しました!
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には下図を目安に、当サイトでご案内しております他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!