どうも脱線おじさんです。
情報処理安全確保支援士を1発合格した経験を元に午後対策についてまとめてみました!
合格体験記もございますので、あわせてご覧ください。
それでは本題に触れてまいります。
動画版
動画で流し見したい方はこちらをどうぞ~
目次
本記事の目次です。
自己紹介
私の自己紹介はスライドの通り。
詳細は下記の記事にてまとめてあります。
①午後試験の特徴
最初に午後試験の特徴について触れていきます。
午後試験は試験時間が150分で、長時間集中力を継続していくことが必須となっております。
出題形式は2/4題を選択して解答していく、記述方式となっております。
以前は、他のプロジェクトマネージャやネットワークスペシャリストみたいに午後1、午後2と分かれていたのですが、令和5年より新方式になって形式が変わりまして
午後1・2が統合されて、午後試験は単一となりました。
私はこの新方式で実際に受験しましたが、試験時間は応用情報よりも全然余裕があって、落ち着いて解くことができました。これは非常にありがたかったですね。
しかし、この新方式となったことにもデメリットはありまして
それは従来の論点を、4題のみで網羅できるように出題してくる性質上
様々な論点が、この4題に集約および複合問題として出題される傾向が増加してることですね。
②いつから始める?
いつから始めるべきかという点について。
結論、最低でも試験2ヶ月以上前からは午後対策はしなければ間に合いません。
なんでかというと、1日2問以上解いて、長期継続的に長文問題に読み慣れていくという方法が最も有効な対策法であると考えているからです。
どうしても仕事等の関係上、土日にまとめて解くことになりがちですが
土日をメインに長時間、午後対策をするというのは挫折の元ですので危険です。
そもそも午後対策は暗記や計算力よりも、集中力・思考力を問われる内容ですから
長時間やろうとすると途中で、集中力に限界がきて、鍛えるべき記述力が身に付きません。
よって、平日も1-2問ほどで良いから解いていくように学習していくのがおススメです。
1-2問ほどで良いなら問題演習と解答解説の確認も1-2時間で終わるので平日でも時間管理をしていけば可能な範囲だと思います。
③捨て分野は作れる?
捨て分野は作れるか?という点についてですが、極力作らない方が良いです。
捨て分野、捨て問を作りたい気持ちは分かります。
応用情報の午後試験が代表的ですが、自分の得意とする分野で勝負して
苦手は捨てるという戦略が情報処理試験ではコスパが良いのは否定しません。
実際に私も、この情報処理安全確保支援士に関してはセキュアプログラミングという開発メインの分野については完全に捨てていました。
しかし今回の試験では午後は3/4問が開発寄りのプログラミングありきで
インフラエンジニア殺しといっても過言ではない内容でした。
またインシデント管理を論点としたテーマのような、マネジメント要素の問題で得点して逃げ切るという文系人間が狙いがちな戦略を潰しにきてる感じがしました。
今後はテクニカル要素、具体的にはスクリプトやコマンド制御、ログの判読能力といった実力がないと太刀打ちできなくなっていくのではと思いました。
新方式になり、午後問題統合がされることも素直に喜べる要素じゃない気がしました。
今までの数ある午後問題の分野、重点対策本では10分野ほどに区分けされていますが
今後はそれらの様々な分野が午後問題4問に集約されていくという流れが有り得ます。
つまりヤマを張るというのは危険行為に近いきがしてなりません。
実際に私が今回の新方式を受験し、前述したようにプログラミング・開発をテーマとした出題から逃げられずに問題を選択して挑みましたが、
完全にプログラミング・開発に特化した出題だったかというと、そうでもなかったです。
前半の問題はボロボロでしたが、後半にはインフラの観点で記述して誤魔化せるような内容も混ざってはいました。
要するに、捨て問が作れなくなった反面、苦手な分野が出てきても、その問題の一部には自分が得意とする分野が混ざっている可能性が考えられるということです。
以上のことから、捨て問は極力作らないで挑んだ方が良いと考えられます。
④対策法の流れ
午後対策の流れとしては、おおまかにこちらの3ステップの取り組みがおススメです。
第1に、情報処理安全確保支援士午後試験の重点対策という本で午後対策の選択する科目を全部解くことです。
ダウンロード特典で紙に載ってない過去問の問題解説もあるので、そちらも含めて解きます。
第2に、サブ問題集としてパーフェクトラーニングを使用します。
こちらは令和4年春版を最後に絶版となってしまってるシリーズですが、価値が高いです!
その理由としては過去問25回分をダウンロードサービスを利用すれば解けるという、圧倒的なボリュームにあります。
午後問題の解説は、重点対策本だけでは網羅しきれてないので、解説がない過去問はパーフェクトラーニングでカバーしていくといった使い方になります。
第3に、村山本というチート本を最後に使い込んでいくことです。
村山本の使い方は、ズバリ百人一首感覚で解いていくということです。
どういうことかというと、例えば出題文中に「○○の設定は可能だがしていない」といったワードが
きたら「攻撃に備えて、〇〇の設定を導入する」と解答する
といった感じでフレーズと記述の組を叩き込みます。
このニュアンスの文がきたから、こう記述して欲しいのかなと斟酌する感じなので、百人一首感覚で解いていくという例えをしました。
詳細は合格体験記の動画で触れてますので、気になる方はあわせてご覧ください。
⑤問題演習の仕方
実際に問題演習をしていくときのやり方についてですが
やり方は応用情報の午後試験とだいたい同じです。
第1に、本文から読み進めていきます。
第2に、本文中に下線・穴埋め・記号等が出てきたら問題文に移動して問題を解きます。
この時、問題を解くにあたって下線部や穴埋めなどの論点より前の文章と、論点の直後の文言だけ加味して解答します。
経験則ですが、下線部や穴埋めなどの論点より前に、前提条件や解答のためのヒントが書いてある可能性が非常に高いです。
反対に下線部や穴埋めなどの論点などの論点より後ろに、そういった解答のヒントが書いてある可能性は低いです。あったとしても直後の文章までが大半です。
よって、問題を解く時は論点より前の文章と、論点より直後の文言に注意して解答をします。
第3に、解いたら即座に解答解説を確認します。
本番の試験のように最後まで解いてから解答を見るというのは、非効率だと思ったので私はこのやりい方で問題演習はやりました。
あくまで午後試験に慣れるための対策ですので、本試験ベースで解いて時間を測るといったことは最初からする必要はないということですね。
繰り返しになりますが、午後対策は集中力と思考力を鍛えるのが重要ですので
自分の集中力がある時間にガッツリ取り組みます。
惰性でダラダラ解いても意味がないので注意です。
⑥記述のコツ
記述のコツについて、元エンジニアの私の意見です。
原則、本文中の文言を切り抜いて、題意に沿った表現に変えて記述をするのがベターです。
逆に工夫を凝らしてアレンジをしすぎると博打な気がします。
これは憶測ですが、記述中に特定のワードやフレーズが入ってるか入ってないかで部分点を加味するというやり方は公平なのでありえる話ですよね。
ということは本文とは離れた表現をすると、そういった部分点が貰えなくなる可能性があります。
文章の切り抜きや言い換えとは違う、独自表現による記述を要求される出題もありますが
出てきたとしても、せいぜい2割未満であると思います。
この独自表現による記述要求だけは、応用情報とは違って出てくるのが厄介ではありますが
実務経験者であれば、かなり有利に得点できますね。
反対に経験がない内容で、このパターンがきたら今まで学んだ知識で、それっぽく記述して部分点を狙ってゴネましょう笑
また、記述に関しては問題を解くたびに、記述の根拠が本文のどこに配置されていたかを都度確認するのも大事です。
何パターンも確認していくと、どういった構成で記述のヒントが書かれているかが分かります。
⑦試験当日の科目選択判断
試験当日の科目選択の判断ということで
ずばり、得意そうなテーマの問題を選ぶに尽きます。
これはどう判断するかというと、出題文冒頭の10行ほどをザっと読んでいくと分かります。
もう少し判断材料が欲しいなら図や表をザっと見ても良いです。
あと、記述方式の問題数が多いとビックリして敬遠しがちですが、そこで判断はしない方が良いです。
意外と記述は簡単で、本文のコピペをするだけのハッタリだったりします。
反対に選択肢問題の方が、「正しい組み合わせ」「正しいものを全て」選べといった、完全に理解してないと部分点すら貰えないパターンも全然あります。
前半の問題が難しいだけで、後半は易しいといったパターンもあります。
以上の事から、選択候補の問題のアタリハズレを判断するには最後まで読まないと分かりません。
当然、そんなじっくり問題を吟味する時間はありません。
結局、ある程度は決め撃ちで問題を選んで解くのが合理的です。
多少の運要素が、どうしても付きまとってしまうのは仕方がないです。
それでも選択問題が多すぎる応用情報よりも、この手の運要素は少ないから安心してください。
2/4題を選択するだけなので、得意な問題の取捨選択で致命傷を負うことは十中八九ないです。
感想
情報処理安全確保支援士 午後試験の感想です。
午後試験は自分の得意なテーマが出題されるかどうかでブレるので運要素が高いです。
私は1発合格しましたが、運が良かったと思います。
絶対に1発合格できるレベルまで対策するとキリがないです。
特に気になったのは芋づる式で失点する要素が高い点です。
前半の問題の正解を前提とした出題があると、
前半で正解できてないと全滅といったパターンもありえます。
例えば前半の問題が選択肢式で、
後半の問題が選んだ選択肢の根拠を記述するといったパターンですね。
こういう事故が多発する試験なので、諦めずに2-3回受験して合格を狙うという計画でも全然良いと思います。
午後1免除だけでも取れたら大手柄なんで、段階的な挑戦も戦略的ですから気長に頑張りましょう。
以上、情報処理安全確保支援士の午後試験対策のまとめでした!
また上図を目安に、他カテゴリの資格勉強も検討してみてください!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!