どうも脱線おじさんです。
私はITパスポートから高度情報技術者(SC)まで全て1発合格しております。
その経験を踏まえ、情報処理技術者試験をどこから受験すべきか、横断的に分析して解説をしていきたいと思います。

それでは本題に触れてまいります。
動画版
動画で流し見したい方はこちらをどうぞ~
目次

本記事の目次です。
自己紹介


私の自己紹介はスライドの通り。
詳細は下記の記事にてまとめてあります。
情報処理技術者試験の概要

概要 1/4 ITパスポート

試験の概要です。まずはITパスポートから。
ITパスポートの受験対象者は
「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的基礎知識をもち、ITに携わる業務に就くか、担当業務に対してITを活用していこうとする者」
と定義されております。
試験日程はCBT方式のため、随時受験可能で受験がしやすいです。
出題形式は四肢択一方式です。
合格率は50%前後となってます。
ITスキルレベル1に設定されており、IT入門者向けの試験であることが分かります。
ITとは何ぞや状態の文系や未経験者でも合格できるよう試験内容となってますね。
概要 2/4 基本情報技術者

次に基本情報技術者試験について。
基本情報技術者の受験対象者は
「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」
と定義されております。
試験日程はCBT方式のため、随時受験可能で受験がしやすいです。
出題形式は選択肢式ですが、科目Aと科目Bに分かれております。
合格率は40%前後となってます。
ITスキルレベル2に設定されており、IT技術者向けの試験であることが分かります。
そこそこITの知識があり、プログラミングにもアレルギーが起きない人向けの試験です。
昔は合格率20%台の時代もあり、試験の中身自体は今も難しいですので油断禁物の内容ですね。
概要 3/4 応用情報技術者

次に応用情報技術者試験について。
応用情報技術者の受験対象者は
「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」
と定義されております。
試験日程は年2回で、4月と10月に例年実施されます。
出題形式は選択肢式および記述式です。
合格率は20%前後となってます。
ITスキルレベル3に設定されており、ワンランク上のIT技術者向けの試験であることが分かります。
応用と名前がついている通り、実践的な知識・技能を持ってる人間を想定した試験ですね。
午後試験が長文問題で記述式であるため、技術はもちろんのこと、一定以上の国語力がないとしんどい試験となっております。
概要 4/4 高度情報技術者(SC)

次に高度情報技術者試験について。
高度情報技術者の受験対象者は各区分のスペシャリストとなっており、セキュリティに特化した情報処理安全確保支援士を例に挙げると
「サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者」
と定義されております。
試験日程は年2回で、4月と10月に例年実施されます。
出題形式は選択肢式および記述式です。
合格率は15%前後となってます。
ITスキルレベル4に設定されており、情報処理技術者試験の中では最難関の区分ですね。
応用情報技術者と同様に午後試験が長文問題で記述式であるため、技術はもちろんのこと、一定以上の国語力がないとしんどい試験となっております。
更に問題文にヒントがなく、自身の経験を元に記述解答できるかを試す出題もあるのが厄介ですね。
本動画ではセキュリティ区分の情報処理安全確保支援士に私は合格してるので、こちらを題材にデータを比較して解説して参ります。
勉強量


先ほどまでお話してきた試験の概要を踏まえ、横断的に分析をしていきます。
まず、私が各試験に合格するために費やした勉強量についてスライドにまとめてみました。
ITパスポートは2週間程度の勉強で難なく合格できました。
勉強慣れしてる方なら同じように合格できるかと思われます。
基本情報技術者も2週間で合格できてますが、私は応用情報技術者を先に合格した後に取得したという特殊ルートなんで、これはアテにしない方がいいかもしれません笑
基本情報技術者から勉強する方なら100時間以上は勉強が必要だと思った方がよさそうです。
応用情報技術者は3ヵ月間、命懸けで私生活は全て応用情報技術者試験のことしか考えないヤバイ奴になって1発合格できました。
ただまあ、過去問35回分は過剰な対策だったと思います。20回分前後で合格はできるような感触でしたね。
高度情報技術者について情報処理安全確保支援士を例にしてますが、こちらも対策の仕方はほぼほぼ応用情報技術者試験と同じで、過去問25回分を3ヵ月間、命懸けで勉強しました。
応用情報技術者試験に合格していたので、午前1試験は免除をしたので時短で取得してます。
パッと見、300時間で合格できてるので応用情報技術者試験よりラクそうに見えますが
科目免除制度を利用してるだけなので、応用情報技術者試験より難しいことに変わりはないです。
ということで、これくらい勉強が継続できるかどうか、受験検討の際の判断指標にしていただいても良いかもしれません。
勉強量 内訳


各情報処理技術者試験で実際に私が取り組んだ勉強量の内訳はコチラになります。
ITパスポートは計算問題の対策を意識していたくらいで、それ以外は暗記でもどうにかなる難易度だったので易しい試験でした。
基本情報、応用情報、高度情報はいずれも後半の試験である、科目Bと午後試験の難易度が高めで
それに比例して勉強量の割合も高まっているのが分かるかと思います。
ぶっちゃけると、選択肢式の科目Aおよび午前試験は足切り試験に過ぎず、まともに勉強してたら落ちる要素は無いといっていい内容ですね。
そもそも科目Aおよび午前試験の問題を解ける程度の前提知識がないと、科目Bおよび午後試験の問題は解きようがないと考えて良いです。
以上のことから、どこから受験するか迷ったら、書店等で難所である科目Bや午後試験の内容を立ち読みして、自分でも解けそうか覗いてみるのも良いかもしれません。
使用教材


各情報処理技術者試験で私が実際に使用した教材はこちらになります。
ITパスポートはテキストと問題集を1冊ずつ用意して勉強するだけで充分でした。
基本情報技術者以上になると、まあまあクセの強い問題が混ざってくるので、一気に対策量も増えていき必要な参考書も次から次へと増えていき。。といったところでしょうか。
応用情報や高度情報ともなると、長文問題に慣れるためにも、実際に試験団体が公開している過去問の長文を全部印刷して読み解く勉強もしてたので更にコストがかかると思っていいです。
試験問題を短時間に何百枚も印刷しすぎて家のプリンターがぶっ壊れたのもいい思い出です。
以上のことから、最低でもこちらのスライドに載せている教材の内容は把握できる程度の知識・技能がないと合格は難しいと考えた方がいいですね。
結論 どれから受験?


今までの話を踏まえ、どれから受験すべきか、結論を述べて締めくくりたいと思います。
各情報処理技術者試験の受験に向いてそうな人の特徴を箇条書きでスライドにまとめてみました。
結論、こちらに羅列した特徴に最も合致する試験から受験がおススメです。
文系未経験であったり、数学アレルギーの方はITパスポートから受験が無難だと思いましたね。
基本情報技術者試験は合格率が40%程度に上がり簡単そうに見えますが、そんなことはなくてプログラミングの問題は過去問暗記では絶対に合格できないので、一般的に見て難しい試験だと思います。
少なくとも簡単なプログラムを自作できるくらいまで勉強をする根気が必要だと思われます。
応用情報、高度情報ともなると、私も頭を悩ましていた長文問題との格闘が始まります。
1問解くのに1時間以上かかるとかザラなんで、応用情報以上のランクの資格を狙うならば6ヵ月前後は継続的に学習できる自信がないと難しい感じです。
とまあ忖度抜きに色々と申し上げましたが、現在はITパスポートおよび基本情報技術者はCBT方式でいつでも受験できて、やり直しが利くのでお試しで挑戦してみても良いと思います。
以上、情報処理技術者試験の徹底分析でした。

以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!