建設業経理士3級の勉強方法

建設業経理士 経理系資格

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どうも脱線おじさんです。
建設業経理士3級の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。

①事務職でのニーズが高い
②公的な資格、保有者が多い企業は入札有利のため需要が高い!
③日商簿記と並行して学習するとコスパが高い!

総務や経理等での事務職への就職・転職を検討される場合は是非取得しておきたい資格です。

また、公的資格としての信用度と需要が高いです。

どういうことかと言うと、自治体が公共工事事業の入札を開始する時の審査で「建設業経理士1級、2級の保有者が多い企業」は加点となる制度があるのです。

つまり企業は建設業経理士の有資格者が多いほど、入札に強くなり事業拡大ができるので喉から手が出るほど建設業経理士取得者を抱えておきたいということになります!

会社から依頼されて取得するという方も意外といらっしゃるのではないでしょうか。

いきなり建設業経理士2級から挑むのは不安だという方は建設業経理士3級から勉強して地盤を固めていくスタイルで良いと思います。

実務経験もあって自信のある方や日商簿記3級以上の有資格者であれば、いきなり建設業経理士2級からでも十分に勝算があります。建設業経理士2級の記事も下記にございますのでご覧ください。

 

また日商簿記2級、3級と並行して学習するとスムーズに取得できるのも美味しいところ!日商簿記の記事もございますので、よろしければご覧ください。

真面目に約1~3ヶ月勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能なのでコスパも最高です。

それでは詳細に触れて参ります。

 試験概要

 受験資格

どなたでも受験できます。学生から社会人まで受験者層は幅広いと思います。

試験日程

・3月

年に1回、上記の日程で実施されております。

建設業経理士2級は年に2回あるのに1回しかない理由は謎ですね気になる。。

試験内容

科目 合格ライン
簿記・会計の基礎  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体で70%程度の正答



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

建設業簿記の基礎
取引の処理
完成工事高の計算
原価計算の基礎
建設工事の原価計算
材料費の計算
労務費の計算
外注費の計算
経費の計算
工事別原価計算
決算
個人の会計
計算書類と財務諸表

試験範囲は日商簿記3級に比べたら圧倒的に狭いと思います。

日商簿記の工業簿記の部分だけ勉強している感覚に一番近いかと。

合格基準は70%の正答です。ただ年度によって合格基準点が変わるようで、厳密な合格点についてはブラックボックスとなっております。

出題形式

記述式。出題のされ方は日商簿記とほぼ同じ。

試験時間

2時間になります。計算が遅かったり、慌てると時間切れの可能性あり。

合格率

建設業経理士

合格率は60%前後となっておりますね。

「70%以上正答したら合格」という評価の合格基準のため、回によって合格率がブレてます。

憶測ですけど、建設業経理士を受験される方はだいたい日商簿記を先に取得してるパターンが多い気がします。なので全くの初学者から見たら高い合格率を見て甘くみるのは得策ではないです。

体感ですが日商簿記3級より少し簡単に見えます。とはいえ難易度は誤差の範囲でしょう。

合格率を見て、誰でも受かると油断してはいけません

受験申請のやり方

申し込みは試験日の3-4ヶ月前くらいから受付が始まります。

受験申請受付期間と試験日との間で日付がけっこう空いてます。受験申請は早めにするよう注意しましょう。受験しようとして受験申請受付期間が過ぎてるなんてこともありえますから。

建設業経理士

詳細は上記の一般財団法人 建設業振興基金の公式HPからご確認ください。

申請方法は電子申請が手軽でおススメです。書面申請ももちろんあります。

試験手数料

5,820円です。良心的な価格です。どっかの高額なIT資格試験と違って

勉強時間

・実務経験者、日商簿記3級以上の有資格者=30時間
・業務未経験者、初学者=60時間

上記の2パターンが想定されます。特に日商簿記3級以上を所持してるかどうかで建設業経理士の難易度は大きく変わるかと思われます。

日商簿記と比較して難易度を高い順に並べると。。

「日商簿記2級」>>「建設業経理士2級」>「日商簿記3級」>「建設業経理士3級」

こんな感じですね。建設業経理士に関しては日商簿記の工業簿記科目の内容にソックリで、勘定科目が建設業界独特の物になってるくらいしか違いを感じませんでした。

業務未経験者や初学者の勉強時間を60時間と多く見積もってる理由は以下になります。

・計算スピードを上げるために回数をこなす必要がある
・ブラインドタッチ等の電卓の使い方を練習する必要がある

しっかり練習して計算スピードを上げないと「試験時間内に見直しができない」「時間切れで問題を一通り解けない」といった可能性が出てきます。

それゆえに電卓のブラインドタッチ等の時間短縮のための練習も必須です。

電卓ブラインドタッチに関しては、こういった会計資格では基本中の基本なので早めに覚えてしまった方が効率的です。…

こういった電卓の使い方などのイロハを学ぶ時間で10時間程度見積もって、総計60時間とみています。

学習期間は「実務経験者、日商簿記保有者=2~4週間程度」「実務未経験者、初学者=1ヶ月」をおススメします。無理のない学習プランを立てましょう。

この試験は地道に毎日勉強して、電卓の使い方と解答の仕方を体に叩き込むのが重要です。

3ヶ月より長い期間の学習はメリハリが付かずにダレるので非推奨です。

勉強方法

日商簿記3級の勉強手順

こんな感じの手順でやれば合格すると思います。

インプットの段階では、過去問を見ても解けないと思いますが焦る必要は無いです。そういう意味で目標理解度は30%以下と低めに記載しております。

ひたすら問題をやっていけば、自然と慣れて解答できるようになります。

私は上記の手順で勉強して建設業経理士2級に1発合格しました!同様の手順で勉強していけば建設業経理士3級は余裕をもって合格できると思います。

資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。

インプット 目標理解度:20~30%

日商簿記3級の勉強手順

まずは参考書を2周します。目標理解度を30%以下にしてるように、肩の力を抜いて取り組んで頂ければと思います。

日商簿記有資格者であれば、参考書は1周読むだけでも良いと思います。

1周目と2周目でやっておくことは以下になります。

参考書 1周目

・分からなくても良いから最後まで読んでみる
・ザックリ全体像を掴む

途中で躓いてもスルーして最後までとりあえず読んで全体像が掴めればOK!

参考書 2周目

・勘定科目の暗記、仕分け方等の理解
・例題、確認問題を解いてみる

この時点で「この文言、出題がきたら勘定科目はこれ」という感じで勘定科目を記述できるように暗記しましょう。

「完成工事補償引当金」などの長くて覚えにくい勘定科目とかも本試験で記述を要求されます。

勘定科目に関しては日商簿記有資格者でもイチから学習する必要があるので注意しましょう。

各ステップ、論点ごとに参考書には例題や確認問題がだいたい付属してるので、それも学習したらすぐに自分で解いてみましょう。

日商簿記の電卓

この時から電卓を使用する時はブラインドタッチをして解きましょう。

最初は時間がかかると思いますが、慣れてきたら勉強時間の短縮&本試験でも解答速度UPとメリットしかないです。

関連記事として、簿記学習前に私が取り組んだ下準備の解説もございます。あわせてご覧ください。

アウトプット 目標理解度:70~80%

日商簿記3級の勉強手順

問題集を3周してアウトプットをします。目標理解度を70~80%と高く記載してるように、建設業経理士の試験はアウトプットをすることで一気に理解できて問題が解けるようになる試験だと思います。

ぶっちゃけ問題集を2周したら理解はできると思いますが、計算・解答速度を上げるために理解していても3周はやっておいた方がいいです。

1~3周目でやっておくことについて、以下に示します。

問題集 1周目

・いきなり1から解けなくてOK
・解説を見ながら問題を解いてみる

最初は簡単な問題以外は解けないと思うので焦らなくて大丈夫です。

なので少し考えても分からなかったら、そのたびに解説を見て解答していきます。それをやっていく内に自然と問題のパターンが分かってきます。

どうしても勉強が厳しいと感じたら、インプットの段階で取り組んだ「参考書の例題や確認問題」をもう1周しなおしてから問題集に着手すると良いと思います。

問題集 2周目

・1周目と同じで分からないところは解説を見ながら解いてみる
・苦手だったり、解答に時間がかかった問題にマークをつける

やることは基本的に1周目と同じです。最初から最後まで抜け目なく問題を解きましょう。

「問題形式」「論点」などで苦手だったり、解答に時間がかかり過ぎたと感じた問題はマーキングをします。△でも×でも自分で分かるマークをしておけばOK。

問題集 3周目

・2周目でマークしたところを全部やり直す

2周目でマークした苦手分野等だけ復習します。

復習をして「もうバッチリ!」と思った箇所はマークを消して大丈夫です。ここでマークが全部消えるまで何周もしておくのがベストです。

インプット&アウトプット 目標理解度:90~100%

日商簿記3級の勉強手順

最終的な勉強内容の仕上げです。

正直に申し上げますと、この段階をやらなくても合格できる可能性はあります。

しかし、前述したように合格率がブレて急に難化する可能性があります。だから確実に1発合格したいなら、手を抜かずにこの段階の勉強もして下さい。

学習の進捗度によってやり方は異なると思うので簡潔に補足します。

苦手な出題を復習する

アウトプットの段階でも苦手だったり、時間がかかった問題の復習をします。

どうしても苦手な問題を克服できなかったら、諦めずに参考書でインプットをし直してみて下さい。

予想問題集、予想模試をやってみる

建設業経理士は日商簿記と違って、問題がストレートで難問奇問は限りなく少ないです。

なので予想問題集などは余裕があったら取り組む程度で良いと思います。いきなり新論点とかぶっこんでくる頭のおかしい出題は滅多にないですから安心して下さいね♪

実際にストップウォッチとかで時間を計りながら問題を解いてみると良いです。本試験で解答と見直しができるスピードかを確認するのが重要です。

試験時間は2時間なので見直しを30分と想定すると、約90分で一通り解答し終わるのが望ましいです。

おススメの書籍

建設業経理士3級はそこそこ知名度の高い資格のため、参考書は良書が多いです。

実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの参考書を選ぶのがベストだと思います。

その中でも、私の実体験を交えておススメをご紹介していきますね。

おススメの参考書

私のおススメは「スッキリわかる 建設業経理士」ですね。
私が実際に建設業経理士2級受験時に使用した参考書になります。

学習項目ごとに「文章」「イラスト」「実際の仕分け等の解答」でそれぞれ表現して解説がされており、学習がしやすく独学でも安心です。

長年、ベストセラーとなっている実績のあるシリーズなので信用ができる参考書です。

私は日商簿記2級、3級でもお世話になったシリーズですので信頼性は保証できます。

こちら1冊でも合格圏内に入ります。心配であれば、下記のおススメの問題集も購入をご検討ください。

おススメの問題集

「スッキリわかる 建設業経理士」だけでは問題演習の量が不安という方は、上記の「建設業経理士 出題パターンと解き方過去問題集&テキスト」という書籍もおススメです。

合格発表

試験日から2カ月後くらいに合格発表があります。ちょっと合格発表までが長いモヤモヤ。。

建設業経理士

無事、合格してると合格証書が郵送されます!
※上記は建設業経理士2級の合格証書です

合格後は…

・せっかく身に付いた勉強習慣を失いたくない
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい

上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)

資格名 特徴
日商簿記2級 建設業経理士合格後の勢いを利用すれば効率よく取得可能!
FP3級 建設業経理士合格後の勢いで効率よく取得可能!
MOS 事務職を検討するならExcel等のスキルを証明するのに最適!
宅地建物取引士 あわせてとっておきたい国家資格!難易度は高め。
ビジネス会計検定3級 簿記の知識があれば効率よく取得可能!

 

脱線おじさん

 

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!

 

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以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!! 

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