どうも脱線おじさんです。
定番資格の日商簿記2級の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②知名度が高く、とりあえず履歴書に書ける
③難化しており、試験合格はステータスになるかも
総務や経理等での事務職への就職・転職を検討される場合は是非取得しておきたい資格です。
また、民間資格ながら知名度が高く国家資格級の信用度があると思います。とりあえず取得して履歴書に書けば「お、自分で努力ができてる人だな」と面接でも印象を与えられると思います。
近年の日商簿記2級は難化傾向が各所で言われており、試験合格は素直に凄いことだと思います。簡単には取得できなくなってるので一種のステータス、周囲との差別化になると思いますよ!
真面目に約3ヶ月以上勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能です。就職やキャリアアップのために是非とも受験をご検討ください。
「実務経験が無い方」や「日商簿記3級を取得していらっしゃらない方」は、まずは日商簿記3級の受験をおススメします。よろしければ以下の日商簿記3級の記事もご覧頂ければ幸いでございます。
それでは詳細に触れて参ります。
要点まとめパワポ
要点をまとめたパワポ&動画も作成しました。併せてご覧ください。
試験概要
受験資格
どなたでも受験できます。学生から社会人まで受験者層は幅広いと思います。
試験日程
・11月中旬
・2月下旬
年に3回、上記の日程で実施されております。
試験科目
科目 | 出題数 | 合格ライン |
商業簿記 | 5問 | 70%以上の正答 |
工業簿記 |
例年「1~3問は商業簿記」「4~5問は工業簿記」の出題となっておりますね。
出題形式
記述式。選択肢問題というごまかしができる出題がなくてめんどい。
試験時間
2時間になります。計算が遅かったり、慌てると時間切れの可能性が大!
私も本試験では得点効率が悪い箇所は捨てて、確実に得点できるところで逃げ切って合格をしました。それくらい試験時間に余裕はなくシビアといえます。
合格率
日商簿記2級の合格率は15%~30%の間と不安定になっておりますね。
合格率が20%未満の回は本当に難関回だと思います。真面目に勉強した方でも落ちる可能性は高いです。それゆえに日商簿記2級は難しい資格だと思います。
私も合格率が15%の第149回にあたってしまい、間一髪での合格でした。
1発で合格したいなら合格率15%前後の回も覚悟をしなければならず、これでもかというほどに勉強をしなければならないことを覚悟しなければなりません。
受験申請のやり方
申し込みは試験日の2ヶ月前くらいから受付が始まります。申込期間などの詳細は試験実施団体である各商工会議所によって異なります。
最寄りの商工会議所を調べて申請忘れがないようにしましょう。
申請方法は電子申請が手軽でおススメです。
試験手数料
4720円です。資格の受験料としては標準価格。
勉強時間
日商簿記2級の勉強時間は約300~500時間必要だと思います。
補足すると「日商簿記3級合格者や実務経験者なら300~400時間」「初学者や過去に日商簿記3級を合格したが学習記憶が無い方は400~500時間」は必要だと思います。
日商簿記3級とは違い、科目に「工業簿記」も加わっています。それゆえに試験範囲と難易度は日商簿記3級の数倍はあると思った方がいいです。
私の母が学生時代に日商簿記2を取得してるのですが、試験の話をすると昔と今で難易度や試験範囲の認識が大きく違います。「日商簿記2級は簡単」という意見はとてもアテになりません…
1日の平均勉強時間 | 勉強期間 |
1時間以下 | 12ヶ月間 |
2時間 | 5ヶ月~8ヶ月間 |
3時間 | 3~5ヶ月間 |
学習期間は6ヶ月をおススメします。無理のない学習プランを立てましょう。
この試験は地道に毎日勉強して、電卓の使い方と解答の仕方を体に叩き込むのが重要です。
1発で合格する事が困難で、2回以上受験も視野に入れる必要がありますので1年かけてゆっくり勉強するというのも一つの手段だと思います。
勉強方法
こんな感じの手順でやれば合格すると思います。
基本的には日商簿記3級と勉強方法は同じでOKです。勉強量が数倍になりますけどね…
インプットの段階では、過去問を見ても解けないと思いますが焦る必要は無いです。そういう意味で目標理解度は30%以下と低めに記載しております。
ひたすら問題をやっていけば、自然と慣れて解答できるようになります。
私は上記の手順で勉強して、78点で合格しました!平均点が43点というのが恐ろしいですね。私も合格発表日までは不合格を覚悟してましたよ…
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
インプット 目標理解度:20~30%
まずは参考書を2周します。目標理解度を30%以下にしてるように、肩の力を抜いて取り組んで頂ければと思います。
商業簿記と工業簿記の2つのインプットが必要でしんどいですけど頑張りましょう。
1周目と2周目でやっておくことは以下になります。
参考書 1周目
途中で躓いてもスルーして最後までとりあえず読んで全体像が掴めればOK! この時点で「この文言、出題がきたら勘定科目はこれ」という感じで勘定科目を記述できるように暗記しましょう。 「非支配株主持分当期変動額」などの長くて覚えにくい勘定科目とかも本試験で記述を要求されます。 また工業簿記は自分で図を書いて整理ができるようにしましょう。 各ステップ、論点ごとに参考書には例題や確認問題がだいたい付属してるので、それも学習したらすぐに自分で解いてみましょう。 この時から電卓を使用する時はブラインドタッチを徹底して解きましょう。 日商簿記2級以上の試験になると、電卓ブラインドタッチはできないと時間切れになると思って下さい。常に電卓ブラインドタッチができるように心がけましょう。 関連記事として、簿記学習前に私が取り組んだ下準備の解説もございます。あわせてご覧ください。 問題集を3周してアウトプットをします。目標理解度を70~80%と高く記載してるように、日商簿記の試験はアウトプットをすることで一気に理解できて問題が解けるようになる試験だと思います。 1~3周目でやっておくことについて、以下に示します。 最初は簡単な問題以外は解けないと思うので焦らなくて大丈夫です。 なので少し考えても分からなかったら、そのたびに解説を見て解答していきます。それをやっていく内に自然と問題のパターンが分かってきます。 どうしても勉強が厳しいと感じたら、インプットの段階で取り組んだ「参考書の例題や確認問題」をもう1周しなおしてから問題集に着手すると良いと思います。 やることは基本的に1周目と同じです。最初から最後まで抜け目なく問題を解きましょう。 「問題形式」「論点」などで苦手だったり、解答に時間がかかり過ぎたと感じた問題はマーキングをします。△でも×でも自分で分かるマークをしておけばOK。 2周目でマークした苦手分野等だけ復習します。 復習をして「もうバッチリ!」と思った箇所はマークを消して大丈夫です。ここでマークが全部消えるまで何周もしておくのがベストです。 最終的な勉強内容の仕上げです。 この段階にきても油断せずに徹底的に勉強して下さい。苦手分野を残したままにして、それが本試験に出たら致命傷です。まず合格はできません。 学習の進捗度によってやり方は異なると思うので簡潔に補足します。 アウトプットの段階でも苦手だったり、時間がかかった問題の復習をします。 どうしても苦手な問題を克服できなかったら、諦めずに参考書でインプットをし直してみて下さい。 私は念には念を入れて予想問題集を2冊やりこみました。ここで「過去問に無い出題」を解いて不意打ちになれることで、落ち着いて本試験に合格できたのだと思います。 もし、ここで手を抜いていたら不合格だっただろうと思いましたね… 試験日の1~2週間前くらいからやってみて下さい。2週間以上前から着手するのは効果が薄いので注意です。 実際にストップウォッチとかで時間を計りながら問題を解いてみると良いです。本試験で解答と見直しができるスピードかを確認するのが重要です。 試験時間は2時間なので見直しを30分と想定すると、約90分で一通り解答し終わるのが望ましいです。 参考書、問題集、予想問題集・予想模試を1冊ずつ用意しとけば十分です。 「STUDYing」は独りで勉強するのはハードルが高い、誰かに教えて貰いながら学びたいという方におススメです。 スマホでいつでもどこでも講義を受けられる手軽さ、模擬試験や問題集なども濃縮されたサービス。 机に向かわなくても勉強ができるのでハードルが低く、挫折しないで学習できます! 日商簿記2級はメジャー資格のため、参考書は良書が多いです。 私のおススメは「スッキリわかる 日商簿記2級」ですね。 長年、ベストセラーとなっている実績のあるシリーズなので信用ができる参考書です。 商業簿記と工業簿記で別冊になってるのでセットで購入をおススメします。 問題集も良書が多いので、自分で確認してみてレイアウトや解説が気に入ったものを選べば問題ないと思います。 おススメの問題集は「合格するための過去問題集 日商簿記2級」です。 過去12回分の問題を収録しています。充分といっていいボリュームです。 解説も詳しく、問題の難易度をA~Cにランク付けしてるのも参考になります。 問題ごとの解答時間の目安も書いてあるのも美点です。これを見ることで自分の解答速度が遅いか早いかの判断をすることができます。 解答用紙はTACのダウンロードサービスで何回も印刷できるから安心です。 問題集、参考書と同じく良書が多いです。自分にあったものを選んでいただければと思います。 私は「あてる TAC直前予想 日商簿記2級」がおススメですね。 大手予備校のTACが分析して作成している予想模試なので信用ができます。 こちらも問題集の方とほぼ同じ長所があります。 私はこの「あてるシリーズ」に日商簿記、FP、宅建と色々な試験でお世話になっておりますのでおススメしたいです! こちらの「日商簿記2級 網羅型完全予想問題集」もおススメです。 私は日商簿記2級の難関回を警戒して、2冊目の予想模試として使用しました。 近年の日商簿記2級試験範囲は幅が広いので、この参考書であらゆる出題パターンに慣れると合格できる確率は上がると思います。 網羅型という名前の通り、様々な出題パターンをおさえていて試験前の最終チェックに最適でした。本試験での「意地悪な出題」への対処の練習としても使えました。 試験実施団体の商工会議所ごとに発表されます。だいたい商工会議所のホームページ上で確認することができると思います。 試験日から2~3週間後くらいに合格発表があります。 無事、合格してると合格証書が郵送されます! 上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。 また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう! 以上になります。読了ありがとうございました。
・ザックリ全体像を掴む
参考書 2周目
・例題、確認問題を解いてみる
アウトプット 目標理解度:70~80%
問題集 1周目
・解説を見ながら問題を解いてみる
問題集 2周目
・苦手だったり、解答に時間がかかった問題にマークをつける
問題集 3周目
インプット&アウトプット 目標理解度:90~100%
苦手な出題を復習する
予想問題集、予想模試をやってみる
おススメの書籍
それぞれおススメをご紹介していきますね。おススメの通信講座
おススメの参考書
実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの参考書を選ぶのがベストだと思います。
学習項目ごとに「文章」「イラスト」「実際の仕分け等の解答」でそれぞれ表現して解説がされており、学習がしやすく独学でも安心です。おススメの問題集
おススメの予想問題集・予想模試
合格発表
合格後は…
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名
特徴
宅地建物取引士
あわせてとっておきたい国家資格!難易度は高め。
FP3級
2級合格後の勢いで効率よく取得可能!
MOS
事務職を検討するならExcel等のスキルを証明するのに最適!
建設業経理士2級
日商簿記2級より簡単。経理の資格を増やしたいならお値打ち!
ビジネス会計検定3級
簿記の知識があれば効率よく取得可能!
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!