どうも脱線おじさんです。
自衛消防技術認定試験の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②施設警備への転職に有利
③ビル管理業界でも需要が高い
自衛消防技術認定試験は警備員3点セットの1つと言われており、警備業界に転職するならば必須と言えます。
警備員3点セットには他に防災センター要員、上級救命講習の2つがあります。これらは講習で取得できますが、自衛消防技術認定試験はキッチリと学科と実技試験のどちらも合格しないと取得できないので3点セットの中では最も難しいです。
しかしながら、最大の利点は警備員3点セットの中でも一度取得したら永久ライセンスであること!防災センター要因や上級救命講習は更新制なので数年に1度は再度受講しないといけませんが、自衛消防技術認定試験は1度受かれば更新手続き不要!
私は更新手続不要な点に着目して、ITエンジニア時代に取得しました。何かあった時や老後のセカンドライフの保険に自分を守ってくれる武器になってくれると思ったので笑
特に警備業界の中でも、施設警備を想定した試験内容ですので、比較的まったり現場の多い施設警備に転職したい方におススメです。あ、楽をしたいなら交通誘導の警備の案件を会社に提案されたらマッハで逃げましょうね!!
またビル管理業界でも警備を兼任した設備員を企業は求めてることも多いので、自衛消防技術認定試験に合格していると転職に有利なのでおススメです!
実技試験があって、未経験者は難しいかなと思われがちですが、真面目に約1~2ヶ月程度勉強すれば独学合格は可能だと思います。現に私もITエンジニア時代に取得できましたから!
また消防設備を学科や実技で取り扱うので、消防設備士が最も関連している国家試験であるとも言えます。当サイトでも消防設備士について解説しておりますのでご覧ください。
それでは詳細に触れて参ります。
試験概要
受験資格
特になし。誰でもお手軽に受験できちゃいます。
試験日程
ほぼ毎月。ただし東京都独自の資格ですので、試験会場は東京都内のみです。
現在、試験会場として用意されているのは下記の2か所のみですのでご注意ください。
②立川都民防災教育センター【立川防災館】東京都立川市泉町1156番地の1
しかしながら、地方の方でも警備業界だと取得推奨資格なのか、本試験の会場ではキャリーバッグ等をもって明らかに遠征受験で来られてる方もいらっしゃいました。大変ですよね。。
試験科目
筆記と実技の2つに分かれてます。ちょっと複雑なので分けてご説明致します。
筆記
科目 | 出題数 |
火災及び地震に関する基礎的な知識 | 10問 |
自衛消防業務に関する実務 | 10問 |
消防関係法令 | 5問 |
試験範囲は上記の3つに大別されて出題されます。いずれもマークシートの4択方式。
順を追って3つとも補足していきます。
1点目の「火災及び地震に関する基礎的な知識」は基礎的な知識と謳ってますけど、引火と発火の原理や違い、電気的な知識など理系よりの内容が多いので文系の人は要注意ですね。
危険物取扱者や電気工事士の筆記試験に内容はかなり近いですが、そっちよりも内容自体は広く浅く易しいといった感じですね。
2点目の「自衛消防業務に関する実務」は消防設備や警報設備などの取り扱い、避難誘導や応急救護の仕方などを学びます。
設備の取り扱いの問題は専門性が高いのでじっくり学ぶ必要があります。しかし避難誘導や応急救護などは一般常識的に考えると解けるしとっつき易いと思うので安心してくださいね♪
3点目の「消防関係法令」は法令を暗記していればOK!文系の方でも簡単に解けると思います!また消防設備士や危険物取扱者で法令を学んだ方はかなーり簡単にクリアできちゃうと思います。
・「自衛消防業務に関する実務」は一般常識で解ける出題あり!
・「消防関係法令」は暗記すればOK。文系の方でも安心!
実技
科目 | 出題数 | |
集合方式 | 災害発生時の自衛消防活動要領に関すること | 3問 |
消火設備、警報設備、避難設備等の維持管理及び取扱いに関すること | ||
応急救護要領に関すること | ||
個別方式 | 災害発生時の自衛消防活動要領に関すること | 2問 |
消火設備、警報設備、避難設備等の維持管理及び取扱いに関すること | ||
応急救護要領に関すること |
実技試験は学習する内容自体は筆記試験と同じですが、出題される論点や形式が変わっているといった感じですね。
上記のように「集合方式」「個別方式」の2つの形式のどちらも受験することになります。なんだそれって感じると思いますので、順を追って補足いたします。
1点目の「集合方式」は「消防用設備等の取扱い及び災害発生時の活動要領の設問について正しい操
作、活動等に係る内容を記載して解答するもの」と公表されております。
ざっくりいうと記述式の試験です。とはいえ、空欄に適切な語句を入れたり、短文で設備の取り扱い方法について解答する程度のものですので、そこまで警戒する内容でもないです。
2点目の「個別方式」は自衛消防技術認定試験最大の難所です。ここで実力の差がでます。
「消防用設備等の取扱い及び災害発生時の活動要領についての設問に実操作、行動又は説明により解答するもの」と公表されております。
こちらは100%実技試験ということです。机上の空論だけだと通じない。。
しかし私は業界未経験でITエンジニアでしたが、実技試験も1発合格できました。その方法は消防庁のOBさんなどが運営している自衛消防技術認定試験対策の講習に参加することです!!
内容としては分かりやすい例でいくと「火災放送の実演」「消火器の使用の実演」「人工呼吸、AEDの適切な使用の実演」といったところですね。
いずれも自衛消防技術認定試験対策の講習などに参加すれば一通り勉強できますよ!
ネットで調べたら講習を実施してる団体が出てきます。自分に都合の良い日時に開催しているところで参加しましょう!
私はモガミファイヤー21様が主催されている自衛消防技術認定試験対策の講習で実技試験の勉強をして1発合格でした。熱心な講師のおかげで大変勉強になり、今でも感謝しております!
試験時間
科目 | 試験時間 | |
筆記 | 75分 | |
実技 | 個別方式 | 15分 |
集合方式 | 5分 |
科目によって違うので、上の表にてまとめさせて頂きました。
学科試験は時間の余裕はあるので、落ち着いて解答して頂ければ問題ないです。
実技試験はどちらも時間が短いので、慌てたりパニックになるとマズイ。。
特に集合方式は実技試験でありながら5分しか時間がないので、スピードと判断能力が求められます。本番に弱い人は注意してくださいね。
合格基準
各科目で約60%以上の正答をする必要があります。
科目 | 出題数 | 合格基準 | |
筆記 | 火災及び地震に関する基礎的な知識 | 10問 | 60%以上 |
自衛消防業務に関する実務 | 10問 | 60%以上 | |
消防関係法令 | 5問 | 60%以上 | |
実技:集合方式 | 災害発生時の自衛消防活動要領に関すること | 3問 | 60%以上 |
消火設備、警報設備、避難設備等の維持管理及び取扱いに関すること | |||
応急救護要領に関すること | |||
実技:個別方式 | 災害発生時の自衛消防活動要領に関すること | 2問 | 60%以上 |
消火設備、警報設備、避難設備等の維持管理及び取扱いに関すること | |||
応急救護要領に関すること |
ちょっと文章だけだと分かりにくいと思ったので、上の表でまとめてみました。
補足ですが、筆記のみ合格した場合は次回以降、筆記免除で再受験できますので安心してくださいね♪
合格率
合格率は60~70%前後であると公表されております。
資格の難易度としてはやや難しいですね。合格率の高さに騙されてはいけない。
これは実務未経験者の私から見た意見です。実務経験者や会社で研修を受けた後であれば実技試験は簡単なので、難易度としては易しいと思います。
受験申請のやり方
原則、書面申請。東京都内の各消防署、消防分署又は消防出張所にて願書を持参して申請することになります。平日の8時30分から16時30分までしか受付てないのが困ったところ。
試験日の一部に電子申請を受け付けている体制に変わってきてるので、東京消防庁の自衛消防技術認定試験のページは要チェック!
私は有給休暇を取得して申請しに行きました。
職歴を書く欄に「ITエンジニア」と記載したところ、消防署のおじさんに「え?業界人じゃないのに受けるの?実技試験で多分落ちるよ?」と止められました笑
でも自腹で自衛消防技術認定試験対策の講習に参加して徹底対策をして独学で合格できましたから落ちません勝てます!なせばなるんですよ!!無理というのはウソつきの言葉なんですよ。
試験手数料
5400円です。高くも安くもない標準価格。
勉強時間
初学者の方=約50時間+講習会必須
上記のように人によって勉強時間は異なると思います。
実務経験者の方は、最大の難関である実技試験が筆記試験よりも簡単に感じる可能性が高いので簡単に合格できると思いますのでご安心ください!
初学者の方は、講習会は必須です。実技試験はやはり机上の空論ではごまかしきれないので。。
当時、電気工事士や消防設備士を複数取得していましたが未経験者という残念な人である私は「1日平均3時間勉強 × 14日 +講習会で実技試験対策8時間」で自衛消防技術認定試験に合格しました。
人によって勉強の進捗は異なると思うので参考程度に…
学習期間は「実務経験者=2~3週間」「初学者の方=1~2ヶ月」をおススメします。
勉強方法
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。
インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手な問題を入念に復習する。
⑤試験直前に自衛消防技術認定試験対策講習会に参加!
実務経験者の方は①~③までやり込んだら合格圏内です。
未経験者の方は、⑤まで徹底的にやりましょう自衛消防技術認定試験対策講習会で、これでもかというくらいに実技試験の対策をやり込んでから本試験に突撃しましょう!
私は自衛消防技術認定試験対策講習会で昼休みも返上して、警報設備などを暇さえあればずっと操作させてもらって必死に勉強しました!おかげで本試験では実技試験は楽勝でした!!
あとはYoutubeの消防庁公式動画などで消防活動の解説動画があるので、そういった動画を暇なときは視聴してイメージトレーニングをして最善を尽くしました!
学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。
私は上記の方法により自衛消防技術認定試験に合格しました。
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
おススメの書籍
公式書籍を一式用意すればOK!
おススメの書籍
こちらの公式問題集をやり込みましょう!またテキストや実技編のシリーズもあります!
業務命令で取得される方が多いと思うので、こちらのシリーズを一式、会社にあったら貸し出しをお願いした方が良いです。
私が自衛消防技術認定の講習会にいった時は、他の受講生の方は勤務先から書籍を貸与されていたみたいでしたね。
試験当日の心構え
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。
合格発表
試験終了1ヵ月後くらいに結果が郵送で通知されます。
合格後は…
合格していた場合は、受験した試験会場で窓口あるいは郵送で認定証の交付を申請しましょう!
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名 | 特徴 |
消防設備士甲種4類 | 設備職を目指すならコスパ高! |
第2種電気工事士 | 設備職を目指すならコスパ高!電気の知識を拡張できる。 |
危険物取扱者乙種4類 | 設備職を目指すなら合わせて取得しておきたい! |
また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!