FP2級の勉強方法

FP2級 事務系資格

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どうも脱線おじさんです。
金融・保険業界等で有名なFP2級の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。

①金融・保険・不動産業界等で役立つ
②私生活上でも有用な情報を学べる
②知名度が高く、とりあえず履歴書に書ける

①で挙げた業界ではこの資格の取得を推奨・要求されることが多いと思います。

この資格で得られる知識は有用です。例えば保険の種類が学べるので、保険の契約で自分にあったプランを保険屋の言いなりにならずに判断できたり、割高な更新制の契約を避ける事ができます。

また、知名度が高い国家資格だと思います。日商簿記の資格と同様に、とりあえず取得して履歴書に書けば「お、自分で努力ができてる人だな」と面接でも印象を与えられると思います。

真面目に約1~3ヶ月勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能なのでコスパも最高です。

それでは詳細に触れて参ります。

 試験概要

 受験資格

・3級FP技能検定合格者
・AFP認定研修の受講修了者
・FP実務経験2年以上

上記の方しか受験できないのでご注意下さい。ちなみに私は「3級FP技能検定合格者」の条件を使って受験しました。

試験日程

・5月下旬
・9月中旬
・1月下旬

年に3回、上記の日程で実施されております。

試験科目

学科試験および実技試験がございます。

学科試験

科目 出題形式 出題数 合格ライン
ライフプランニングと資金計画 マークシート 60問 36問以上の正答
リスク管理
金融資産運用
タックスプランニング
不動産
相続・事業承継

基本的にはFP3級と学習範囲はほとんど変わらない。違いとしては各分野をやや深く学習する程度といったところです。

また、FP3級にはあった「〇×問題」が無くなり、全て「四肢択一」のマークシート方式になってます。出題形式はFP3級よりは難しくなってると認識しておきましょう。

3級を合格した方はそのまま2級に挑戦したらすんなり合格できるのではと思いますね。

実技試験

実技試験と言ってもFP2級も大層な物ではないです。

問題文中の「事例」や「契約書」を見て選択肢を選ぶ形式のものがほとんどです。(私はいまだに学科と実技の試験をわける意味が理解できないくらい学科試験との違いを感じません。)

具体的には選択肢を選ぶ問題か、電卓で計算した答えを記述したりするくらいですね。

仰々しい論文を書くような内容は無いのでご安心下さい(笑)

試験実施団体である「日本FP協会」と「一般財団法人 金融財政事情研究会」のどちらで受験するかによって科目が異なります。(学科試験の内容は共通)

ちなみに私は「日本FP協会」で受験しました。FP3級の時も同じでした。

〇日本FP協会の場合

科目 出題形式 出題数 合格ライン
資産設計提案業務 選択肢式・記述式 40問 60%以上の正答

 

〇一般財団法人 金融財政事情研究会

科目 ※いずれか1つを選択 出題形式 出題数 合格ライン
個人資産相談業務 選択肢式・記述式 5問 60%以上の正答
生保顧客資産相談業務

試験時間

午前に学科試験、午後に実技試験がございます。

学科試験

2時間になります。試験時間は余裕で余ります。

実技試験

1時間30分になります。事例問題の読み込みや計算速度が遅いと時間切れの可能性大。

合格率

学科試験と実技試験で個別にデータがあるので、それぞれグラフ化してみました。

学科試験

FP2級 FP2級

合格率は日本FP協会経由の受験者が40%、金融財政事情研究会経由の受験者が20~30%程度。

学科試験の試験問題は「日本FP協会」と「一般財団法人 金融財政事情研究会」どちらも共通ですが、グラフの通りで合格率は「日本FP協会」の受験者の方が高いですね。

その理由としては般財団法人 金融財政事情研究会での受験者は会社から命令されて仕方なく団体受験をしている割合が高い(特に銀行員とか)のではないかと思います。あくまで私が調べた範囲での推測ですが。

実技試験

FP2級 FP2級

合格率は日本FP協会経由の受験者が50~60%、金融財政事情研究会経由の受験者が20~30%程度。

こちらも合格率は「日本FP協会」の受験者の方が高いですね。

これは学科試験と同様の理由で一般財団法人 金融財政事情研究会での受験者は会社から命令されて仕方なく団体受験をしている割合が高いからだと思います。

日本FP協会の合格率を見ると実技試験の方が合格率が高いですね。したがって実技試験と言っても学科試験とそこまで難易度に差が無いことが分かります。

実際に勉強してみれば分かりますが、学科と実技で難易度の差もたいしてないです。

受験申請のやり方

申し込みは試験日の2ヶ月前くらいから受付が始まります。申込期間などの詳細は試験実施団体である「日本FP協会」と「一般財団法人 金融財政事情研究会」によって異なります。

FP ファイナンシャルプランナー FP ファイナンシャル

申請方法は電子申請が手軽でおススメです。

試験手数料

学科が4200円、実技が4700円になります。合計で8700円ですね。

勉強時間

これは人によって大きく変わります。

私は3週間120時間の勉強で合格しましたが、それは直近でFP3級や宅地建物取引士などの関連資格取得による知識があって有利に受験できたからだと思います。

確実に言えるのは学習期間は4ヶ月以下が良いと思います。それ以上の長期学習は効率が悪いです。

以下、受験者の条件によってどれくらいの勉強時間が必要か説明致します。

前提知識ゼロ、過去に関連資格を取得したが忘れた方

FP2級の勉強時間は約150~200時間必要だと思います。

保険、株、法律、不動産等と学習範囲は広いです。初学者だと勉強に時間がかかります。

実技試験ではそれなりの計算速度が求められるため、電卓ブラインドタッチ等の技術を付ける必要もあります。

FP3級、直近で関連資格を取得した方

FP2級の勉強時間は約100~150時間必要だと思います。

FP3級に合格した直後に次回の試験で受験する場合は上記の勉強時間で充分に合格は見込めると思います。

また関連資格である宅地建物取引士、日商簿記などの不動産・経理等の資格を直近で取得された方は、その知識をそのままFP2級試験に使えてしまうので有利です。

私自信がこの条件に当てはまっております。

私は「2019/05にFP3級」「2020/10に宅地建物取引士」に合格しており、3週間120時間の短期間学習で「2020/01のFP2級試験に合格」できています!

関連資格の知識を使って、強くてニューゲームです(笑)

勉強方法

FP3級の学習手順

こんな感じの手順でやれば合格すると思います。基本的に勉強方法はFP3級と同じで各分野を少し掘り下げて勉強した感じです。

前提知識ゼロの方はインプットの段階で「試験範囲広すぎてヤバくね?」と思うかもしれませんが、焦らず勉強して頂ければ大丈夫です。

試験範囲は広いですが、浅い内容の出題が大半で意地悪な出題は少なく優しいです。

素直な出題が多く、「受験者を殺しにかかってるような悪意のある出題」は見受けられません。どっかの宅地建物取引士や日商簿記2級試験等と違って。

私は上記の手順で勉強して以下の成績で合格できました。
学科試験:96%の正答(58/60問)
実技試験:83%の正答

勉強サボってて実技試験でボロがでちゃってますね。試験直前はLPICという関係ない資格の勉強をしてましたから(負け惜しみ)

FP2級

 

資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。

インプット 目標理解度:30~40%

FP3級の勉強手順

まずは参考書を2周します。目標理解度を40%以下にしてるように、肩の力を抜いて取り組んで頂ければと思います。

1周目と2周目でやっておくことは以下になります。

参考書 1周目

・分からなくても良いから最後まで読んでみる
・ザックリ全体像を掴む

途中で躓いてもスルーして最後までとりあえず読んで全体像が掴めればOK!

参考書 2周目

・各項目の暗記、各種計算の流れも理解する
・例題、確認問題を解いてみる

テキストで太字赤字になってるところを暗記してみましょう。完璧に暗記しようとすると膨大な量なので、6割くらい暗記できたらいいな程度の感覚で大丈夫です。

どこを暗記していけば得点できるかはアウトプットの段階で問題集を解いていく内に分かっていくので、この段階ではガチガチに暗記をしなくてもOK。

各ステップ、論点ごとに参考書には例題や確認問題がだいたい付属してるので、それも学習したらすぐに自分で解いてみましょう。

日商簿記の電卓

この時から電卓はブラインドタッチで使用できるように練習もしておきましょう。

最初は時間がかかると思いますが、慣れてきたら勉強時間の短縮&本試験でも解答速度UPとメリットしかないです。

実技の試験時間は短いです。実技試験で見直し等の時間を作って安全&確実に合格したいならば、電卓ブラインドタッチによる時間短縮はできるに越したことはないです。

アウトプット 目標理解度:70~80%

FP3級の勉強手順

問題集を2~3周してアウトプットをします。

「この資格に関連する業界に勤めてる方」「関連資格をお持ちの方」は問題集を2周すれば、ほぼアウトプットは完了すると思います。

初学者の場合は余裕を持って問題集は3周しておきたいといったところですね。

私は問題集を2冊以上やり込みました。

学科試験は1冊の問題集で足ります。しかし、実技試験は1冊だけの勉強だと合格ラインにギリギリたどり着く程度の実力しかつかないと思います。

したがって、実技の部分だけ勉強する用に2冊目の問題集を用意して学習することをおススメ致します。

1~3周目でやっておくことについて、以下に示します。

問題集 1周目

・学科の部分だけやってみる
・いきなり1から解けなくてOK
・解説を見ながら問題を解いてみる

とりあえず学科の部分だけ1周してみてください。

学科が解けないことには実技の問題は解けないと思うので、1周目は学科のみで問題に慣れましょう。

最初は簡単な問題以外は解けないと思うので焦らなくて大丈夫です。

なので少し考えても分からなかったら、そのたびに解説を確認してOK。

問題集 2~3周目

・実技の問題をやってみる
・1周目と同じで分からないところは解説を見ながら解いてみる
・苦手だったり、解答に時間がかかった問題にマークをつける
・マークした部分を理解できるまで復習

学科とあわせて実技の問題も全部やってみましょう。

実技の問題は選択科目別に問題集に収録されてると思います。自分が受ける選択科目の部分だけやっておけばOK。

やることは基本的に1周目と同じです。最初から最後まで抜け目なく問題を解きましょう。

「問題形式」「論点」などで苦手だったり、解答に時間がかかり過ぎたと感じた問題はマーキングをします。△でも×でも自分で分かるマークをしておけばOK。

マークした部分が理解できるまで問題集を何回も周回するのが望ましいです。

余裕がある方は前述したように「2冊目の問題集で実技試験対策の補強」を行ってください。

インプット&アウトプット 目標理解度:90~100%

FP3級の勉強手順

最終的な勉強内容の仕上げです。

実技試験は試験時間が短いので予想模試等で解答の精度&速度を上げておくのが望ましいです。

学習の進捗度によってやり方は異なると思うので簡潔に補足します。

苦手な出題を復習する

苦手分野の対策は「実技 > 学科」の優先順位で取り組んで下さい。学科は苦手分野があってもごまかしがきいてしまうし

アウトプットの段階でも苦手だったり、時間がかかった問題の復習をします。

どうしても苦手な問題を克服できなかったら、諦めずに参考書でインプットをし直してみて下さい。

予想問題集、予想模試をやってみる

試験日の1~2週間前くらいからやってみて下さい。2週間以上前から着手するのは効果が薄いので注意です。

実際にストップウォッチとかで時間を計りながら問題を解いてみると良いです。本試験で解答と見直しができるスピードかを確認するのが重要です。

実技試験の時間は90分なので見直しを30分と想定すると、約60分で一通り解答し終わるのが望ましいです。

おススメの書籍

参考書、問題集、予想問題集・予想模試を各種1冊は用意しておくべきです。確実に合格したいならば実技用に問題集は2冊用意しましょう。

それぞれおススメをご紹介していきますね。

おススメの通信講座



「STUDYing」は独りで勉強するのはハードルが高い、誰かに教えて貰いながら学びたいという方におススメです。

スマホでいつでもどこでも講義を受けられる手軽さ、模擬試験や問題集なども濃縮されたサービス。

机に向かわなくても勉強ができるのでハードルが低く、挫折しないで学習できます!

おススメの参考書

FP2級はメジャー資格のため、参考書は良書が多いです。
実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの参考書を選ぶのがベストだと思います。

私のおススメは「FPの学校2級・AFPきほんテキスト」ですね。

オールカラーで非常に見やすく、勉強が楽しくできます。

イラスト、図でよくまとまっており暗記や計算の流れが理解しやすいです。

要所に確認問題があるのでインプット後の軽いアウトプット作業ができて学習効率も高いです。

私はFP3級の勉強もこのシリーズで取り組み、合格できました。とても質の高い参考書です。

おススメの問題集

問題集も良書が多いので、自分で確認してみてレイアウトや解説が気に入ったものを選べば問題ないと思います。

おススメの問題集は「史上最強のFP2級問題集」です。

過去問の選択肢を抜粋した1問1答方式で、スキマ時間でも勉強がしやすいです。

「左ページに問題」「右ページに解答&解説」というレイアウトなので、問題を解いてすぐに解答を確認できます。それゆえに学習効率も非常に高いです。

表紙に書いてある通り、本試験で90%以上の問題が解けるレベルの網羅性とボリュームがあります。

本当に良い問題集です。私はFP3級の時も同シリーズで勉強して合格しました。

「FPの学校 2級 これだけ!問題集」もおススメです。

紹介した参考書と同じシリーズで、セットで使うと初期のアウトプットに非常に有用です。

私は「FPの学校2級・AFPきほんテキスト」→「FPの学校 2級 これだけ!問題集」→「史上最強のFP2級問題集」という順番でアウトプット学習をしました。

前述したように実技試験用に2冊目の問題集を用意すると安全に合格できると思います。そこで私は近代セールス社の「FP技能検定2級過去問題集実技試験」をおススメ致します。

実技試験の過去問がそのまま数年分掲載されているので、数をこなすにはうってつけです!

おススメの予想問題集・予想模試

問題集、参考書と同じく良書が多いです。自分にあったものを選んでいただければと思います。

私は「あてる TAC直前予想 FP2級」がおススメですね。

大手予備校のTACが分析して作成している予想模試なので信用ができます。

日商簿記の模試

私はこの「あてるシリーズ」に日商簿記、FP、宅建と色々な試験でお世話になっておりますのでおススメしたいです!

合格発表

試験実施団体である「日本FP協会」と「一般財団法人 金融財政事情研究会」でそれぞれ発表されます。だいたいホームページ上で確認することができると思います。

試験日から1ヶ月後くらいに合格発表があります。

FP2級

無事、合格してると合格証書が郵送されます!

合格後は…

・せっかく身に付いた勉強習慣を失いたくない
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい

上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)

資格名 特徴
年金アドバイザー3級 合格後の勢いを利用すれば効率よく取得可能!
日商簿記3級 同じく合格後の勢いで効率よく取得可能!
MOS 事務職を検討するならExcel等のスキルを証明するのに最適!
宅地建物取引士 あわせてとっておきたい国家資格!難易度は高め。
ビジネス会計検定3級 FPの知識があれば効率よく取得可能!

 

脱線おじさん

 

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!

 

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以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!! 

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