どうも脱線おじさんです。
個人情報保護士の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②営業・管理・セキュリティ部署での汎用性の高い需要
③私生活においても有用な知見が得られる
その名の通り、個人情報保護法をメインに知識の証明ができます。
年々、個人情報保護法の規制は厳しくなっており大企業だろうが中小企業だろうが適用対象となっていることを考えると、どの業界業種でも有用な汎用性の高い資格と言えるでしょう。
お手軽感はビジネス実務法務検定に近いです。法律を学びたい方は足掛かりにおススメ!当サイトではビジネス実務法務検定もご案内しておりますのでご覧ください。
特に営業職や管理職の方はコンプライアンスが厳しい昨今においては知見がないと非常にまずい。
現代はまさに情報社会ですから、法律系資格ですが意外とIT業界でも取得推奨されてる資格だったりします。私がかつて勤めていたIT企業でも個人情報保護士は褒賞金対象の資格でした。
また、私生活においても個人情報保護法を熟知していると自分の情報を通販等の契約で開示する際に取引先がコンプライアンスを遵守してるかどうかを鑑定できます。宅地建物取引士を取得してると不動産屋のインチキを見破ることができるのと同じ笑
難易度はそこまで高くないです。資格試験の難易度としては普通かと。
真面目に約1~2ヶ月勉強すれば独学合格は可能だと思います。
それでは詳細に触れて参ります。
試験概要
受験資格
特になし。誰でもお手軽に受験できちゃいます。
試験日程
・6月
・9月
・12月
上記の月に実施されます。年に4回。3の倍数の月。3の時だけアホになります。
試験科目
科目 | 出題数 | |
1.個人情報保護の総論 | 個人情報保護法の理解 | 40問 |
マイナンバー法の理解 | 10問 | |
2.個人情報保護の対策と 情報セキュリティ |
脅威と対策 | 50問 |
組織的・人的セキュリティ | ||
オフィスセキュリティ | ||
情報システムセキュリティ |
試験範囲は意外と広いです。ただし深く掘り下げる問題は10%以下という感じ。
ちょっと難問奇問が数問、各科目で出題されます。ですが、それのために細かく個人情報保護法に関する法律やガイドラインを熟読すべきかというとコスパが悪いからやらなくていいです笑
科目は「1.個人情報保護の総論」と「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の2つに大別されております。順に補足をしていきます。
「1.個人情報保護の総論」はその名の通り、個人情報保護法そのものを問われるのと、それに付随してマイナンバー法も学びます。
個人情報保護法とマイナンバー法は密接してる法律なので、両者の違いと関係性を理解しましょう。当然、マイナンバー法の方が規制は全体として厳しいです。
細かく条文を元に理解していく必要があるので、法学部生はかなり有利!かくいう私も法学部卒業生ですので学習しやすかったですね。逆に法律を読み慣れてない方は要注意。
「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」は個人情報保護法に則ったセキュリティの実践といった内容です。こちらの科目は睡眠作用のある条文を読まなくて良いし実践的でイメージしやすい内容が多いので楽しいと思いますよ♪
またセキュリティの学習を主旨とした科目ですので、ITパスポート等の情報処理試験のセキュリティで学ぶ内容と重複してるのもポイント!IT業界の方は有利ですね。
具体的には共通鍵や公開鍵、リスクマネジメントなどのIT資格試験では頻出のワードが出てきます。
・「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」は情報系、IT業界の方は有利!
出題形式
マークシートによる択一方式。4つの選択肢の中から適切なものを選ぶ内容がほとんどです。
試験時間
150分になります。少しだけ時間はあまるが、全て見直すには時間がギリギリな感じ。
出題数は100問なので、1問あたり90秒以内に回答する必要がありますね。
また前半の科目である「1.個人情報保護の総論」は法律分野の問題ですので、出題文が長くて読み込むのにどうしても時間がかかってしまうのがネック。。
おススメは最初に「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の問題をスピード早めで処理して、残りの時間でじっくり「1.個人情報保護の総論」の引っ掛け問題等を警戒しながら解くという方法ですね。
合格基準
下記2つの合格基準をどちらも満たしている必要があります。
②「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」で70%以上正答してること
ただ「問題の難易度により調整し、正答率70%以下でも合格とする場合があります。」と公式サイトでは補足されてます。あまりにも難問奇問が酷すぎた場合は救済措置もあります。
余談ですが、私も類似資格のマイナンバー実務検定2級で自己採点時に合格基準に点が足りず「落ちた」と思ったのですが、調整が入って1発合格できたという経験がありますので割とあるあるです。
上記の条件から出題数と照合して合格ラインを推定すると以下のようになります。
科目 | 出題数 | 合格基準 | |
1.個人情報保護の総論 | 個人情報保護法の理解 | 40問 | 35問以上の正答 |
マイナンバー法の理解 | 10問 | ||
2.個人情報保護の対策と 情報セキュリティ |
脅威と対策 | 50問 | 35問以上の正答 |
組織的・人的セキュリティ | |||
オフィスセキュリティ | |||
情報システムセキュリティ |
合格率
最近の平均合格率は35%前後と公表されております。
資格の難易度としては普通ですね。ただし法律系の資格ですので、法律特有の古くさい日本語に慣れてない人からしたらやや難しめかもしれないです。
法学部の方であれば、大学2年生以降の六法の論文試験よりも簡単だと思います。ソースは法学部法律学科の私。
受験申請のやり方
書面申請あるいは電子申請。全日本情報学習振興協会の公式HPから申請ができます。
試験手数料
11000円です。ちょっと高い気がしなくもない。
勉強時間
法律・ITどちらも初学者の方=約100時間
上記のように人によって勉強時間は異なると思います。
「1.個人情報保護の総論」は法学部生に有利、「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」はITエンジニアに有利ですので、どちらか一方の知識がある人は時短で学習が進むと思います。
どちらも初学者の場合は多めに学習時間を見積もらないと厳しいと思います。
法学部卒業者でIT業界経験者の私は「1日平均3時間勉強 × 20日」で合格できました。
人によって勉強の進捗は異なると思うので参考程度に…
学習期間は「法律あるいはITの学習経験がある方=1~2ヶ月」「法律・ITどちらも初学者の方=2~3ヶ月」をおススメします。
勉強方法
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。
インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手な問題を入念に復習する。
ぶっちゃけ、①~③までやり込んだら合格圏内です。
④まで努力できたら80~90%以上、本試験で得点も間違いないでしょう!
確実に1発で合格したいのであれば、手は抜かずに④まで徹底してやりましょう。
学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。
参考書と問題集を1冊ずつ用意してきっちり勉強すれば合格できます。
ちょっとそれでも不安な方は+αで2冊目の問題集を用意してやり込めば合格間違いなし!
私は上記の方法により個人情報保護士に合格しました。
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
おススメの書籍
公式テキストと公式問題集を1冊ずつ用意してやり込むのが正攻法です!
要注意したいのが、絶対に最新版の書籍を購入して下さい!個人情報保護法は年々、改正されて厳格化していってるので、中古本などを使うと誤った知識を学ぶことになります。
社会保険労務士や宅地建物取引士もそうですが、法律が関わる勉強は最新の書籍を勉強しないとお話にならないです。
おススメの通信講座
「STUDYing」は独りで勉強するのはハードルが高い、誰かに教えて貰いながら学びたいという方におススメです。
スマホでいつでもどこでも講義を受けられる手軽さ、模擬試験や問題集なども濃縮されたサービス。
机に向かわなくても勉強ができるのでハードルが低く、挫折しないで学習できます!
おススメの参考書
私はこちらの公式テキストを使用しました。
試験範囲はここから出題されますので、網羅性は完璧ですね。当たり前ですが。
イラストや図表で内容が整理されていて学習がしやすかったです。こういった公式テキストは普通は、お堅い文章と作りになってるパターンが多いのですが本書は非常に分かりやすいです!
予備校や資格学習本を出版してる業者が書いたのかと疑うくらいに分かりやすい笑
もちろん褒めてますからね!?
おススメの問題集
問題集も同様に公式問題集を使用しました。
項目ごとに過去問が整理されているので、使い勝手は抜群!
当然、公式テキストと連動して使えます。公式テキストで1章学習したら、すぐに1章こちらの公式問題集でアウトプットしていけば最適な試験対策ができます!
試験当日の心構え
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。
試験時間は150分です。1問あたり90秒で解かないと時間切れになります。。
有効な手段と判断したので、もう一回おススメ攻略法を申し上げますね。
最初に「2.個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の問題をスピード早めで処理して、残りの時間でじっくり「1.個人情報保護の総論」の引っ掛け問題等を警戒しながら解きましょう!
合格発表
全日本情報学習振興協会の公式HPで確認できます。
試験日からだいたい1カ月程度で合否の確認ができるようになります。
合格後は…
合格していた場合は後日、合格証書原本および認定カードが送付されます。
認定カードのデザインかっこいいんで気に入ってます笑
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名 | 特徴 |
日商簿記3級 | ITパスポートのストラテジ分野と重複箇所があり効率的に取得可能 |
ビジネス実務法務検定3級 | ITパスポートのストラテジ分野と重複箇所があり効率的に取得可能 |
知的財産管理技能士3級 | ITパスポートのストラテジ分野と重複箇所があり効率的に取得可能 |
また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!