ITパスポートの勉強方法

ITパスポート IT系資格

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どうも脱線おじさんです。
ITパスポートの合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。

①広く浅くITの知見があることが証明できる
②IT人財としてスキルアップする足掛かりにできる
③知名度の高い国家資格、IT以外の業界でも評価されやすい
④CBT方式!受験したい日にお手軽に挑戦できる

ITにまつわる「ストラテジ」「マネジメント」「テクノロジ」の幅広い知識の証明ができます。

とりあえずITエンジニアとして転職したい、あるいは情報系の部署に異動したのでスキルアップ・同僚との差別化のために足掛かりとするという点でも有益です。

IT系の資格の大半は民間資格ですが、ITパスポートをはじめとして情報処理試験は数少ない国家試験ですので知名度も高く非IT企業でもITリテラシーの指標として評価の対象となる事が多いです。

また試験はCBT(パソコンで受験)する形式ですので、自分に都合の良い受験日を指定して年に数回受験できるお手軽感も良いです。

難易度もそこまで高くないです。国家試験の中ではかなり易しいかと。

真面目に約1~2ヶ月勉強すれば独学合格は可能だと思います。

文系だと「プログラムとかできない」と敬遠する方もいると思いますが、ITパスポートはプログラムに深く触れる内容は無く、文系は「ストラテジ」「マネジメント」分野で経営・財務・法務等の知識を暗記して得点源にすれば簡単に合格できちゃいます♪

関連記事としてIT業界に入社した直後の研修についても体験談をまとめております。あわせてご覧ください。

それでは詳細に触れて参ります。

 試験概要

受験資格

特になし。誰でもお手軽に受験できちゃいます。

試験日程

全国各所で随時!つまりいつでも。開催してる受験会場で予約できれば!

最寄りのパソコンスクールっぽい所で受験予約できることが多いでしょうね。受験のしやすさと要領はMOS(Microsoft Office Specialist)に限りなく近いです。

試験科目

科目 出題数
ストラテジ系(経営全般) 35問
マネジメント系(IT管理) 20問
テクノロジ系(IT技術) 45問

試験範囲は意外と広いです。ただし深く掘り下げる問題は10%以下という感じ。

広く浅く学習したら本試験でも得点できます。というか全範囲を深く掘り下げたら尋常ではない勉強時間となるので非効率かと思います。

「ストラテジ系(経営全般)」、「マネジメント系(IT管理)」は暗記科目です。

文系理系問わず、きちんと勉強すればクリアできます!

それに対して、「テクノロジ系(IT技術)」は計算問題があります。
とは言え、計算問題のパターンは決まってます。そんな意地悪な問題も出ません。

強いて言うなら中学生で習う数学の確率や2進数の問題が解ける程度のレベルがあれば充分です。
「そんなの忘れたよ!」って方も、ITパスポートは対策本が充実していて分かりやすい良書しかないので、一から勉強し直すのも簡単です。ご安心ください♪

また45問もあるので、1問当たりの重みは軽いです。つまり捨て問を作ってもダメージが一番少ない分野という見方もできちゃいます(卑怯者)

卑怯なことを言えば、計算問題は捨て問にしても合格のラインには余裕で届きます^^;

そもそも毎月のように受験できる資格試験である以上、試験問題は使い回しです。つまりどの分野も出題のパターンが決まってます。その穴を突いてしまえば良いのです(笑)

毎月のように試験を開催してるから試験問題は使い回し!面倒な計算問題もパターンを覚えればOK!

出題形式

CBT(Computer Based Testing)方式
コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答する形式となります。4つの選択肢の中から正しいものを選ぶ内容がほとんどです。

試験時間

120分になります。ぶっちゃけ時間は少し余ります
ただし出題数は100問なので、1問あたり72秒以内に回答する必要があると考えると意外と時間が無かったりします。

ポイントは「即座に回答できるアタリ問題」は10秒以内で解いて時間を稼ぐことです。具体的には「全部の選択肢を見なくても即解ける」「過去問と全く同じ問題」のことを指します。

そして確保した余剰時間を持って「2択まで絞れた問題」や「自信が無いから見直したい問題」に腰を据えて臨みましょう。

合格基準

下記2つの合格基準をどちらも満たしている必要があります。

①試験科目ごとに30%以上正答していること
②総合して60%以上正答していること

上記の条件から出題数と照合して合格ラインを推定すると以下のようになります。

科目 出題数 合格ライン
ストラテジ系(経営全般) 35問 10.5問以上正答
マネジメント系(IT管理) 20問 6問以上正答
テクノロジ系(IT技術) 45問 13.5問以上正答
合計 100問 60問以上正答

3科目それぞれで「合格ライン」の条件に達していないと不合格となります。

不合格となる例:
「ストラテジ系(経営全般)」と「マネジメント系(IT管理)」が満点
「テクノロジ系(IT技術)」の正答数が13問以下

とはいえ合格基準①を満たせず落ちるというケースは、まず無いと思います。

どちらかというと合格基準②を満たせない可能性の方が高い。基本的にこちらの合格ラインに注意しておけば問題ないでしょう。

合格率

ITパスポート

最近の合格率は50%前後となっておりますね。例年、合格率にほぼ変動は無いです。

また10代、20代の学生や若手が受験者層の過半数を占めてます。つまり、ITの実務経験等が乏しくても合格は容易いことが分かります。

さらに受験者数は「非IT企業勤務」>「IT企業勤務」というデータがあるため、文系理系の別や実務経験の有無による有利不利は誤差であることが判断できます。

・合格率は50%前後で易しめ
・実務経験が乏しくても独学合格が容易

受験申請のやり方

電子申請のみ。IPAのITパスポート公式HPから申請ができます。

ITパスポート

試験手数料

7500円です。IT関係の受験料としては安いです。
どこぞのネットワークやサーバ系の資格は3万円前後しますからね^^;

勉強時間

業界未経験、初学者=約100時間
業界経験者、情報学科卒業者=約50時間

上記のように人によって勉強時間は異なると思います。

IT業界経験者の私は「1日平均5時間勉強 × 14日」で合格できました。

当時はIT系民間資格のCCNA・LPIC Level 3・ITIL等も取得済みでした。したがって元々の知識で闘えたので実務経験者は同じ要領でやれば余裕だと思います。もっと手を抜いて楽すりゃよかったなー。

人によって勉強の進捗は異なると思うので参考程度に…

学習期間は「業界未経験、初学者=1~2ヶ月」「業界経験者、情報学科卒業者=0.5~1ヶ月」をおススメします。

いかんせん暗記の量は膨大なので学習期間が長いと記憶の維持に手間がかかってしまうので、効率が悪いと思います。サクッと勉強してサクッと合格するのが楽です間違いない。

勉強方法

①参考書を1冊購入。理解できなくても良いから1回読む。
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。
インプットした項目を問題集で確認もしながら復習すると良い。
③問題集を3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④苦手な問題を入念に復習する。

ぶっちゃけ、①~③までやり込んだら合格圏内です。

④まで努力できたら80~90%以上、本試験で得点も間違いないでしょう!

確実に1発で合格したいのであれば、手は抜かずに④まで徹底してやりましょう。

学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。

参考書と問題集を1冊ずつ用意してきっちり勉強すれば合格できます。

あれこれと手を出さずに用意した書籍をやり込むに限ります。

私は上記の方法により以下の成績で合格しました。

・「ストラテジ系(経営全般)」:840/1000点
・「マネジメント系(IT管理)」:830/1000点
・「テクノロジ系(IT技術)」:805/1000点
・「総合評価」:845/1000点

ITパスポート

個人的に900点以上いけるだろと思ってたらダメだったので悔しい。。

CBTだからなのでしょうか、過去問回し野郎対策に極端に難しかったり新論点っぽいのが数問あったのでやられましたねぇ。。

資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。

それでは各科目のポイントをご紹介して参ります。

ストラテジ系(経営全般)

・暗記科目です。文系 or 理系 の有利不利はないです。
・文系の方は得点源にしちゃってください。
・しっかりと勉強していれば不合格になる科目ではありません。

「ストラテジ系(経営全般)」の最低合格ラインは下記の通りです!

科目 出題数 合格ライン
ストラテジ系(経営全般) 35問 10.5問以上正答

 

続きまして、「ストラテジ系(経営全般)」の中身は、以下の表の通り。

科目 大分類 中分類
ストラテジ 企業と法務 企業活動
法務
経営戦略 経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
システム戦略 システム戦略
システム企画

この科目はひたすら暗記作業ですね。考える事なくてつまんねー。

ぱっと見て、文系寄りだと思いませんか?

そう、文系でも法学部・政治経済学部・商学部などの方なら情報学部生よりも有利だったりします!

具体的には刑法や不正アクセス禁止法等の法律の分類やSWOT分析等の経営学的手法の分類が問われます。

ざっくりと用語の概念が分かってれば解けます。そんなに難しく考える必要はナシ!

知ってるか知らないかだけの違いなので文系理系どちらもスタート地点は僅差ですね。

35問出題されることから1問あたりの重みが少ないので、しっかりと勉強していれば事故がないので合格ラインには余裕で達します!

マネジメント系(IT管理)

・暗記科目です。文系 or 理系 の有利不利はないです。
・文系の方は得点源にしちゃってください。
・業界人でないと、聞きなれない単語が多いかも?

「マネジメント系(IT管理)」の最低合格ラインは下記の通りです!

科目 出題数 合格ライン
マネジメント系(IT管理) 20問 6問以上正答

 

続きまして、「マネジメント系(IT管理)」の中身は、以下の表の通り。

科目 大分類 中分類
マネジメント 開発技術 システム開発技術
ソフトウェア開発管理技術
プロジェクトマネジメント プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント サービスマネジメント
システム監査

この科目もひたすら暗記作業ですね。考える事なくてつまんねー。

SLAやらISMSやら、よーわからんIT業界人じゃないと耳にしなさそうな単語が出てきます。

なので、若干ですが情報学部や実務経験者は有利です。それ以外は有利不利は無いでしょう。

とは言え、ざっくりと用語の概念が分かってれば解けます。そんなに難しく考える必要はナシ!

用語の概念が似ていて紛らわしい物が多いので、各用語の特徴的なフレーズを意識して暗記作業をしていくのがポイントだと思います!

20問出題されることから1問あたりの重みは一番大きい科目なので、捨て問を作るのはあまりおススメできないので注意してくださいな。

テクノロジ系(IT技術)

・理系、実務経験者=有利。計算パターンを覚えれば文系でも大丈夫。
・45問と出題が多いので、捨て問はいくつか作っても逃げ切れます(卑怯)
・計算問題は「時間が足りない」と思ったら本試験でスルーしてOK

「テクノロジ系(IT技術)」の最低合格ラインは下記の通りです!

科目 出題数 合格ライン
テクノロジ系(IT技術) 45問 13.5問以上正答

 

続きまして、「テクノロジ系(IT技術)」の中身は、以下の表の通り。

科目 大分類 中分類
テクノロジ 基礎理論 基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステム コンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素 情報デザイン
情報メディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ

実務経験者、計算に強い理系は有利な科目だと思います。

とは言え、計算パターンを覚えれば文系でも解けるので敬遠する程でもないかと。

表内の赤文字の「アルゴリズムとプログラミング」「データベース」「ネットワーク」の3分野はすこし面倒な計算問題が出てくるので、文系の方でアレルギーが出た方は捨て問にしちゃっても大丈夫ですよ!他の分野で点を稼いで逃げてしまえば良いので(卑怯者)

そもそも、捨て問にするレベルの嫌な問題が本試験で出たらスキップしてもOK!そんなクソ問を相手にする時間があったら、その分を確実に得点できる分野に力を入れて見直し等をした方が有益です。

反対に青文字の「コンピュータ構成要素」「システム構成要素」「情報デザイン」「情報メディア」「セキュリティ」は暗記の毛色が強いので、文系で不安な方はこっちで稼いで逃げましょう!

おススメの書籍

勉強方法の冒頭で記載しましたが、参考書と問題集を1冊ずつ用意しとけば十分です。

参考書と問題集について、それぞれおススメをご紹介していきますね。

おススメ通信講座①

GYUTTO-LEARNING | 月額980円で聴き放題

「GYUTTO-LEARNING」は通勤や移動時間といったスキマ時間におススメの通信講座です。

人間の記憶というのは1度の学習ではスグに忘れてしまうものです。

こちらのスマホ講座は反復学習に着目して、重要事項を1行にまとめて繰り返し音声学習ができる教材となっております。

お堅い講義形式ではないので、ハードルも低いので毎日の学習継続のしやすさも最適ですね。

月額料金も980円で複数の資格講座サービスを受け放題!コスパが良いのでおススメ!

おススメの通信講座②



「STUDYing」は独りで勉強するのはハードルが高い、誰かに教えて貰いながら学びたいという方におススメです。

スマホでいつでもどこでも講義を受けられる手軽さ、模擬試験や問題集なども濃縮されたサービス。

机に向かわなくても勉強ができるのでハードルが低く、挫折しないで学習できます!

おススメの参考書

ITパスポートはそこそこ知名度があるので良書が多いです。

実際に「書店で中身を確認」 or 「amazonで試し読み」して、自分が分かりやすいと思うレイアウトの参考書を選ぶのがベストだと思います。

私はこちらの「徹底攻略ITパスポート教科書」を使用しました。

徹底攻略と銘打ってるだけあって、試験範囲の網羅性の高さは1番だと思います!

また特典で全文をスマホにダウンロードもできるのは大きいです。通勤電車等で活用できます。

模擬試験も付属してますので、過去問をやり込んだ後に最後の仕上げに最適と言えます!

おススメの問題集

問題集は「かんたん合格ITパスポート過去問題集」を私は使用しました。

前述した参考書の「徹底攻略ITパスポート教科書」と出版会社は同じです。

これはITパスポート以外にも言えますが、同じ出版会社で参考書も問題集も良書があるならセットで揃えると効率的です。

何故なら解説の仕方や文章のクセが共通してるので頭に入るスピードが速くなるからです。

・問題のボリュームが多く、試験範囲の網羅性が高い
・スマホ版ダウンロード特典で、どこでも勉強できる

上記の理由から、この問題集をやり込めば合格はほぼ確定です。

試験当日の心構え

・試験会場までの移動時間に、苦手・不安な分野の最終チェック。
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
・計算問題等、時間がかかるものはスキップしてしまう。

試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。

試験時間は120分です。1問あたり72秒で解かないと時間切れになるので、時間がかかりそうな計算問題などは優先度低めでスキップして時間があまったら着手するのが戦略的です!

急がず焦らず、見直しを丁寧に、確実な得点源を確保することを第一にケアレスミスを回避して合格を勝ち取りましょう!

合格発表

IPAのITパスポート公式HPで確認できます。

ITパスポート

 

試験日からだいたい1カ月程度で合否の確認ができるようになります。

合格後は…

合格していた場合は簡易書留にて合格証書原本が送付されます。

ITパスポート
・せっかく身に付いた勉強習慣を失いたくない
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい

上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)

資格名 特徴
LPIC Level1(101試験) サーバエンジニアを目指すならおススメ!
日商簿記3級 ITパスポートのストラテジ分野と重複箇所があり効率的に取得可能
ビジネス実務法務検定3級 ITパスポートのストラテジ分野と重複箇所があり効率的に取得可能
知的財産管理技能士3級 ITパスポートのストラテジ分野と重複箇所があり効率的に取得可能

 

脱線おじさん

 

また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう!

 

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以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!! 

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