どうも脱線おじさんです。
LPIC Lv3 およびLinuC Lv3の合格法について取り挙げたいと思います。
※以下、LPICとLinuCは99%同一なので用語は「LPIC」で統一して記述します。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②IT人財としてスキルアップする足掛かりにできる
③CBT方式！受験したい日にお手軽に挑戦できる
Linuxというサーバの応用的な知識を証明できるベンダー資格です。
またLinuxの資格として最上級の最強資格です！ここまで取得する人は中々いない！！
LPIC Lv2と同様に、実践的でログを見て適切なコマンドや対策を判断する能力を本試験で問われるといった印象。
とはいえネットワークエンジニアの経験のみでサーバの経験が乏しい私でも独学で合格できたので心配する要素はないです。
サーバはLinuxとWindowsの2強とも言える現状、Linuxの知識を証明できるということはサーバエンジニアとしては汎用性が高く強力で安定した武器となること間違いなしです！
私もITエンジニアとしての経験がありますが、やはり現場ではLinuxかWindowのどちらか一方あるいは両方を搭載している事が多かったです。
またネットワークエンジニアの方も、結局はネットワーク機器とサーバを接続する作業等でサーバ側の知識は必要ですから取得しておいて損はないです！
また試験はCBT（パソコンで受験）する形式ですので、自分に都合の良い受験日を指定して年に数回受験できるお手軽感も良いです。
CCNA あるいは LPICはIT業界入門者は業界では取得推奨をされるだけあって、会社の研修期間中に勉強されることも多いのではないでしょうか。
関連記事としてIT業界に入社した直後の研修についても体験談をまとめております。あわせてご覧ください。
かくいう私も会社の研修期間中にCCNAを取得し、後に現場に出てからLPICも取得しました。
CCNAについても当サイトでは下記の記事にてご案内しておりますのでご覧ください。
真面目に約1～2ヶ月勉強すれば独学合格は可能だと思います。
それでは詳細に触れて参ります。
試験概要
LPICとLinuCの違い
結論から申し上げます。たいした違いは無いので、こだわりが無ければLPICで受験しましょう。
LPICは世界基準、LinuCは「日本市場のニーズに合わせた試験」という違いがあるくらい。
でもって試験内容もほとんど変わらないし、使用する参考書も共通してます。
私の考えですが、大は小を兼ねるということで世界基準のLPICにしとけば良いと思います。
よって当記事ではLinuCも含めて、LPICという文言に統一して記述をさせて頂いております。
受験資格
LPIC Lv3を受験するには、まずLPIC Lv2の認定を受ける必要がございます。更にその前にLPIC Lv1の認定も受けていないといけないのは言わずもがな。
関連記事は当サイトにございますので、よろしければご覧ください。
試験日程
全国各所で随時！つまりいつでも。開催してる受験会場で予約できれば！
最寄りのパソコンスクールっぽい所で受験予約できることが多いでしょうね。
ITパスポート、CCNA、ITIL、そのほかCBT方式受験の資格と受験の要領は似てます。
試験科目
LPIC Lv3の認定を受けるには、いずれかの科目を1つ取ればOKです！
LPIC Lv2までを取得してきた方にとっては、1科目で認定を受けられるという条件ほどありがたいものはないでしょう笑
いずれの科目も毎月のように受験できる資格試験である以上、試験問題は使い回しです。
つまりどの分野も出題のパターンが決まってます。その穴を突いてしまえば良いのです（笑）
私はLPIC Lv3-300（Mixed Environments）で取得しましたので、当サイトではLPIC Lv3-300（Mixed Environments）に着目して解説を進めさせていただきます。
LPIC Lv3-300（Mixed Environments）
| 科目 |
| Sambaの基本 |
| SambaとActive Directoryのドメイン |
| Samba共有の設定 |
| Sambaクライアントの設定 |
| LinuxのID管理とファイル共有 |
科目名は「Mixed Environments」すなわち「混在環境」です。
具体的にいうとLinuxとWindowsが混在している環境下でのサーバの構築運用保守などの実力を問うことを主旨としている科目です。
Active DirectoryというWindowsサーバのディレクトリサービスとの連携を想定した技術を主に聞かれます。とはいえ、Active Directoryに関しては触り程度の知識があれば通用します。
試験範囲はLPIC Lv2-202とかなり重複してます！覚えるコマンドもあまり変わり映えしない。
特に青文字にしてる箇所は重複度が激しいので攻略が簡単なこと間違いなし！
よって、LPIC Lv2取得後に間髪空けずにLPIC Lv3を勉強すると効率が良いです！
私もLPIC lv2取得から2週間後くらいにLPIC Lv3を取得しました。
出題のクセはLPIC Lv2と同様。出題文中のエラーログ等を見て、どういったコマンドを入力するのが適切かを聞いてくるような思考力を問われる内容がメインです。
出題形式
CBT（Computer Based Testing）方式
コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答する形式となります。大半の問題は「選択肢を選ぶ形式」あるいは「記述式」のどちらかです。
記述式の問題をどれだけ稼げるかが本試験における合否の分かれ目でしょう。
試験時間
90分になります。ぶっちゃけ時間は少し余ります。
ただし出題数は60問なので、1問あたり90秒以内に回答する必要があると考えると意外と時間が無かったりします。
思考力が問われる出題のあるLPIC Lv3は解答スピードは高めに意識した方が良いと思います。
時間に余裕がないとパニックになってケアレスミスを誘発しかねないので。
合格基準
500/800点以上が合格基準点になります。
つまり「62.5%以上の正答＝37.5/60問以上の正答」が合格の目安となるでしょう。
まあ1問当たりの配点はブラックボックスなのであくまで目安です。
当然、記述式の問題の方が配点は高いと予測されます。
合格率
合格率は公表されてないので不明です。あしからず。
私の経験則から申し上げますと、CCNAよりは難しい感じ。
よって、合格率は30%未満の難易度に近いと推測しております。
資格の難易度としてはやや難しいといった印象です。
受験申請のやり方
①まずLPIC試験を主催してるLPIにてLPIアカウントを作成して下さい。
②次にテストセンターであるPearson VUEにて受験申請をします。
受験までに上記2つの段階が必要なので、ちょっとややこしい＾＾；
試験手数料
1科目につき15000円です。
1科目でも合格したら認定はもらえるので財布に優しい（感覚麻痺）
ITベンダー試験は全部高額なので宿命ですね～
勉強時間
サーバエンジニア経験あり＝約80時間以上
裏技：LPIC Lv2-202合格直後=約30時間
上記のように人によって勉強時間は異なると思います。
LPIC Lv2-202試験合格直後に当記事をご覧のアナタは朗報です！裏技でお得にサッサと合格！
本当に試験範囲がLPIC Lv2-202とLPIC Lv3-300は重複してるので、間髪入れずに勉強したら、短時間で合格できちゃいます！
実際に私が裏技ルートで「一日平均3時間の2週間勉強」で合格できましたからウソはついてません！
逆に裏技以外だと、LPIC Lv2クラスの知識を前提に出題されますので復習時間も考えると結構な時間がかかると思いますので、上記の勉強時間以上で見積もりをしております。
人によって勉強の進捗は異なると思うので参考程度に…
勉強方法
②再度、参考書を読む。意味を理解する事を意識して復習。
※インプットした項目を実機で確認もしながら復習すると良い。
③Ping-tと問題集を3周する。解説を読んでも理解できない事は参考書で確認。
④Ping-tにてコマンド問題をやり込み、記述式問題の徹底対策。
⑤苦手な問題を入念に復習する。
LPIC Lv2よりも面倒なのは確かですが、基本的に勉強方法は同じやり方で合格できます。
ぶっちゃけ、①～④までやり込んだら合格圏内です。
⑤まで努力できたら80～90%以上、本試験で得点も間違いないでしょう！
確実に1発で合格したいのであれば、手は抜かずに⑤まで徹底してやりましょう。
この試験の合否の分かれ目、ポイントは④の「Ping-t」にてコマンド問題をやり込むこと！
コマンド問題をやり込むことで厄介な記述式問題を徹底対策でき、正攻法で1発合格が狙えます！
※Ping-tについては後述のおススメの問題集の項目をご覧ください。
学習期間によってインプット&アウトプットの加減は異なると思うので、自分が学習しやすいスタイルを模索してみて下さい。あくまで上記の方法は参考程度に。
私は上記の方法により以下の成績で合格しました。
スコア：680/800点
OpenLDAPの設定 87%
OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用 75%
Sambaの基礎 72%
Sambaの共有の設定 88%
Sambaのユーザーとグループの管理 88%
Sambaのドメイン統合 100%
Sambaのネームサービス 80%
LinuxおよびWindowsクライアントの利用 100%
今までLPIC試験はコンスタントに全て700点以上だったのに、LPIC Lv3は680点でした悔しいいいいいいい。それだけ難しかったです。流石は最上級資格、やりおる。。
LPICに関してはLv1～3の共通して、Ping-tとあずき本は必ず用意して私は勉強してきました。LPIC101を例に合格体験記記事も作成しておりますので、よろしければご覧ください。
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
おススメの書籍
参考書と問題集を1冊ずつ用意しましょう。そしてこれでもかというくらいやり込みましょう。
おススメの参考書
私はこちらの通称、あずき本といわれる書籍を利用しました。
こちらはテキストとして必須でしょう。私は同シリーズにはLPIC Lv1からLv3まで、最後までお世話になりました。本書以上に品質の高い書籍はないでしょう。
実務でも困ったときに辞書のような要領で使うこともあって便利です。
巻末の予想問題は、ちょっと難しいので最後の仕上げに使いました。
おススメの問題集
Ping-tという学習サイトの問題集をやり込みました。ただし、LPIC Lv3以上となると1発合格するには後述する黒本もやり込まないと危ない。というか2冊以上問題集やり込まないと合格困難。
PCでもスマホでも学習できるので、通勤電車での学習はPing-tをメインに取り組みました。
こちらの通称、「黒本」も使用しました。実はCCNA試験でお世話になった経験あり。
これ以外に2冊目の問題集として補完できる書籍はないので必須。とはいえ、本試験より黒本の内容の方が難しいと感じました。
つまり本書の解説を熟読してやり込んだら怖いものなし！！
試験当日の心構え
・どうしても暗記し難い箇所は、試験直前に瞬間記憶で誤魔化す。
試験開始までの間にできる事はこれくらいですね。それ以上の無駄な抵抗はやめましょう。
試験時間は90分です。私の経験上、LPIC試験で時間切れになることはほとんどないです。
急がず焦らず、見直しを丁寧に、確実な得点源を確保することを第一にケアレスミスを回避して合格を勝ち取りましょう！
合格発表
試験終了後に即座に分かります。結果確認ボタンを押すのはソシャゲのガチャを引くことと同じくらいドキドキとワクワクがあって中毒性があるやめられないとまらない。
合格後は…
認定条件を満たしたら後日、合格証書原本が送付されます。
またカード形式の認定証も郵送で頂けました。LPIC Lv1の時は貰えなかったけどLv2とLv3の時はもらえました。理由はよくわからないですバージョンが変わったから？？
CCNAも一昔前はカード形式の認定証があったとかなかったとか。。カード形式でも欲しかったなあと思う今日この頃でした。
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。（上から順におススメ）
| 資格名 | 特徴 |
| ITパスポート | IT業界入門資格。コスパ良し！ |
| CCNA | ネットワークエンジニアの登竜門。セットで揃えたい！ |
| ITILファンデーション | IT業界入門資格。コスパ良し！ |
また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう！
以上になります。読了ありがとうございました。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます！！
