どうも脱線おじさんです。
法律資格の知的財産管理技能士2級の合格法について取り挙げたいと思います。
この資格の魅力ってザックリ申し上げますと以下になりますね。
②法律初学者の第一歩として勉強しやすい
著作権などを筆頭に知的財産権を学ぶことができる国家資格です。
それゆえに総務や法務でのニーズが高く、実務上知っておきたい知識を学べます。
受験資格が必要ですので、要件を満たしていない場合は知的財産管理技能士3級から受験をされてはいかがでしょうか。当サイトでも下記の記事にてご案内しております。
真面目に約1~3ヶ月勉強すれば文系理系問わず、独学合格は可能です。
それでは詳細に触れて参ります。
要点まとめパワポ&動画
要点をまとめたパワポと動画も作成しましたので、合わせてご覧ください!
試験概要
受験資格
受験資格:いずれかの条件を1つ満たすこと |
知的財産に関する業務について2年以上の実務経験を有する者 |
3級技能検定の合格者 |
学校教育法による大学又は大学院において検定職種に関する科目について10単位以上を修得した者 |
ビジネス著作権検定上級の合格者 |
2級技能検定の一部合格者(学科または実技いずれか一方の試験のみの合格者) |
以上が条件となります。
私は「3級技能検定の合格者」の条件を利用して受験しました。
試験日程
・7月
・11月
年に3回、上記の日程で実施されております。試験日程は3級とほぼ同じ。
試験範囲
学科と実技でそれぞれ以下の試験範囲になります。ほぼ同じですけど。
学科試験、実技試験どちらも80%以上正答すると合格になります。80%以上って結構シビアな基準だと思いますね。。そこを警戒して私も厳重注意で勉強しました。
科目の範囲は学科試験、実技試験どちらも変わらないです。出題形式が違うくらい。
3級知的財産管理技能士と比較すると「学習する範囲はほぼ同じだが、出題形式・合格基準・問題のレベルが全て難しくなっている」といった印象です。
3級知的財産管理技能士は広く浅くの知識で合格できますが、2級知的財産管理技能士は更にその知識を満遍なく深堀される感覚に近いです。
学科
科目 | 出題数 | 合格ライン | |
1.戦略 | 40問 |
28問以上正答 |
|
2.管理 | 法務 | ||
リスクマネジメント | |||
3.創造(調達) | 調査 | ||
4.保護(競争力のデザイン) | ブランド保護 | ||
技術保護 | |||
コンテンツ保護 | |||
デザイン保護 | |||
5.活用 | 契約 | ||
エンフォースメント | |||
6.関係法規 |
実技
科目 | 出題数 | 合格ライン | |
1.戦略 | 40問 |
28問以上正答 |
|
2.管理 | 法務 | ||
リスクマネジメント | |||
3.創造(調達) | 調査 | ||
4.保護(競争力のデザイン) | ブランド保護 | ||
技術保護 | |||
コンテンツ保護 | |||
デザイン保護 | |||
5.活用 | 契約 | ||
エンフォースメント | |||
6.関係法規 |
出題形式
学科
四肢択一のマークシート方式。(適切な選択肢を4つのうちから1つ選ぶ)
実技
記述式。といっても事例問題を読んで、選択肢を選ぶか〇×を付けて解答するといった形式が大半。特許の出願料金の計算などちょっと厄介な計算問題があるからそこは要注意。
試験時間
学科試験と実技試験どちらも各60分になります。
実技試験は問題を解くのが遅いと時間に余裕がなくなるかも。
2級は計算問題などが混ざってるので、1問につき平均90秒以内で解かないと間に合わないことを考えると、この試験時間はなかなか厳しい。。
学科も少し、見直しの時間が物足りないかなとは思いますが実技試験よりは時間の縛りは易しいです。
合格率
知的財産管理技能士の合格率は学科試験と実技試験で個別にデータがあるので、それぞれ以下のようにグラフ化してみました。
学科
合格率は30~50%ほどですね。やはり合格基準点が80点以上という高いラインであることから、少しでも難しい回は合格率が下落しているのでしょう。
実技
合格率は30~50%ですね。学科と合格率はあまり差がないことが分かります。前述したように学科試験と実技試験で難易度の差も大してございません。
少しだけ実技の方が難しいのかなーとは思いますが誤差の範囲かと。
試験手数料
学科試験と実技試験でそれぞれ8,200円です。合計で16400円ですね。試験を分ける意味が分からないしちょっと値段高くねーかな
勉強時間
知的財産管理技能士2級の勉強時間は約80時間必要だと思います。
学習範囲は広く、実技の事例問題は慣れないと試験時間内に余裕を持って解答できない可能性があります。
要するに問題が解けるだけでなく、解答速度も速くなければ合格できない試験だと思って下さい。
3級知的財産管理技能士を取得済みだった「私は1日平均3時間の勉強×3週間」で合格しました。
1日の平均勉強時間 | 勉強期間 |
1時間以下 | 2~3ヶ月間 |
2時間 | 1ヶ月間 |
3時間 | 3週間 |
学習期間は1~2ヶ月が無難だと思います。
3ヶ月より長い期間の学習はメリハリが付かずにダレるので非推奨です。
勉強方法
こんな感じの手順でやれば合格すると思います。
心配だったら「アウトプットで実技科目の問題集は3周以上する」というのがポイントですね。
学科試験はそこまで警戒するほどでもないです。そもそも実技試験をやり込んでいたら、自然に学科試験は解ける実力が養成されているので気にすることはないです。
私は上記の手順で勉強して、学科97%の正答、実技92%の正答で合格できました!
資格試験の勉強方法については以下の記事にまとめております。あわせてご覧になって頂けると幸いでございます。
インプット 目標理解度:30~40%
まずは参考書を2周します。この段階で5~6割の暗記ができていれば大丈夫です。
1周目と2周目でやっておくことは以下になります。
参考書 1周目
途中で躓いてもスルーして最後までとりあえず読んで全体像が掴めればOK! 言葉の意味を考えながら読み込みましょう。ここで言葉の定義や数字を半分くらい暗記する気持ちで暗唱してみましょう。 この段階であまり詰めてやらなくても大丈夫です。問題を解いていく過程で自然と必要なところは暗記できると思うので。 問題集を2周してみます。ここで出題形式を把握することで何を暗記すれば得点できるかが分かってくると思います。 学科試験→実技試験の順に問題は解いていけば良いと思います。難易度に差はないので、どちらの問題形式にも対応できるように意識しておけば問題は無いです。 私は問題集を3冊購入して対策しましたが、ここまでやる必要は無いと感じました。なので学科と実技で1冊ずつ問題集は用意すれば充分です。 1周目と2周目でやっておくことについて、以下に示します。 最初は簡単な問題以外は解けないと思うので焦らなくて大丈夫です。 なので少し考えても分からなかったら、そのたびに解説を見てOK。 解説を読んでも理解できなかったら、該当する項目を参考書で調べて復習しましょう。 やることは基本的に1周目と同じです。最初から最後まで抜け目なく問題を解きましょう。 「問題形式」「論点」などで苦手に感じた問題はマーキングをします。△でも×でも自分で分かるマークをしておけばOK。 最終的な勉強内容の仕上げです。 正直に申し上げますと、この段階をやらなくても合格できる可能性はあります。 学科試験はここまでやらなくても合格圏内に到達できます。しかし、実技試験は問題慣れをして解答速度を上げておかないと時間切れになる可能性があります。 確実に1発合格したいなら、手を抜かずにこの段階の勉強もして下さい。 学習の進捗度によってやり方は異なると思うので簡潔に補足します。 アウトプットの段階でマーキングした問題の復習をします。 どうしても苦手な問題を克服できなかったら、諦めずに参考書でインプットをし直してみて下さい。 苦手な箇所が無くなるまで問題集を中心に復習をするのが望ましいです。 学科試験はしょせん前座なので、どうにでもなります。なので対策は実技試験を優先して下さい。 参考書、問題集を1冊ずつ用意しとけば十分です。 試験範囲全てを徹底したいなら公式テキストも購入しましょう。高いけど私も買いました笑 どうしても合格ライン80%は高い基準なので、完璧に仕上げる勢いでやらないと心もとない感じはしますからね。。慎重に取り組みたい方は複数の書籍を購入してやり込むのもヨシ! 「STUDYing」は独りで勉強するのはハードルが高い、誰かに教えて貰いながら学びたいという方におススメです。 スマホでいつでもどこでも講義を受けられる手軽さ、模擬試験や問題集なども濃縮されたサービス。 机に向かわなくても勉強ができるのでハードルが低く、挫折しないで学習できます! 「知的財産管理技能検定スピードテキスト」がおススメです。 図や写真による表現が分かり易いです。各項目ごとに確認問題があり、適度にアウトプットをして学習ができるので退屈しない点も良いです。 後述するスピード問題集とセットで使うと、学習効率が非常に高いです! 私はこちらの書籍のおかげで2級知的財産管理技能士に合格できました。 「合格ライン80%は高いから徹底対策しないと不安」という方は、公式テキストも用意しましょう。 公式書籍ですから、この中から試験は出題されます。網羅性は最強の書籍と言えますね。 どうしても1発で合格したいのだったら、公式テキストの購入も検討しましょう。ただでさえ受験料が高いから何回も受験したくないですからね。。 「知的財産管理技能検定 スピード問題集」が学科・実技ともにおススメです。 分野別に問題が収録されており、学習がしやすいです。 予想問題と過去問のどちらも収録されてるのでボリュームも申し分なく、解説も丁寧です。使い勝手はかなり良いですね。 こちらの問題集を学科・実技どちらもやり込めば合格できると思います。 私は補足として、「知的財産管理技能検定2級厳選過去問題集」も使用しました。 こちらを使用する利点は公式問題集である点です。公式テキストとリンクしているので、徹底対策をしたいならばサブの問題集として有用です。 知的財産教育協会のホームページ上で確認することができます。 試験日から1ヶ月後くらいに合格発表があります。 無事、合格してると合格証書が郵送されます! 上記のような素晴らしい向上意識をお持ちの方もいらっしゃると思います。 また上図を目安に、他カテゴリの資格へと進出を検討するのも良いでしょう! 以上になります。読了ありがとうございました。
・ザックリ全体像を掴む
参考書 2周目
・半分くらい暗記する程度に暗唱してみる
アウトプット 目標理解度:70~80%
問題集 1周目
・解説を見ながら問題を解いてみる
問題集 2周目
・苦手だったり、解答に時間がかかった問題にマークをつける
インプット&アウトプット 目標理解度:90~100%
苦手な出題を復習する
おススメの書籍
おススメの通信講座
おススメの参考書
おススメの問題集
合格発表
合格後は…
・更にステップアップして関連資格に挑戦したい
そういった方々には以下の関連資格への挑戦をおススメ致します。(上から順におススメ)
資格名
特徴
ビジネス実務法務3級
幅広く法律を学べる資格。ステップアップに!
個人情報保護士
個人情報保護法に特化した法律資格。ステップアップに!
宅地建物取引士
定番の法律系国家資格。難易度は高め。
日商簿記3級
総務で働くなら取っておきたい定番資格。
FP3級
法律の試験範囲がやや重複。効率よく取得可能。
読者の皆様の合格をお祈り申し上げます!!